あっさり香車を捨てて歩を補充する

上図は、後手雁木に先手左美濃からの進展で△4四同銀と銀を取った局面。ソフトの評価値+347で先手有利。

ここまで先手が攻めている状態ですが、2歩損なので攻めを続けなければいけない局面です。

ゆっくりしていると後手に抑え込まれてしまいますが、この局面が先手有利だったのは気がつきませんでした。

本譜は遊んでいる桂馬を活用する意味で▲2五歩としましたが、この場合はあまりよくなかったようです。

▲2五歩△同歩▲同桂△2四歩で、ソフトの評価値+81で互角。

先手は2筋と1筋と突き捨てている効果で▲2五歩から継ぎ歩をしましたが、△2四歩と受けられると攻めを継続するのは結構大変なようです。

△2四歩には▲1三歩と垂らす手はありますが、先手は歩切れになるのでやや心細いです。

▲2五歩では▲1五香がありました。ソフトの評価値+400で互角。

このタイミングで▲1五香と走って香車を捨てる手は全く浮かびませんでした。

今見ても少し無理っぽいような気もしますが、普通は△同香とします。

△同香▲1二銀△4七歩▲同飛△4六歩▲同飛△4五歩▲2三歩△1三角▲4八飛で、ソフトの評価値+570で先手有利。

この手順は△1五同香とすることで1二の地点に空間があくので▲1二銀が鋭いです。

やや重たい銀ですが、▲2三歩と▲2一銀不成の狙いがあります。

後手は4四の銀が狙われやすいので△4七歩から連打をしますが、先手は歩を補充してから▲2三歩と効かせて▲4八飛とすれば先手が指せるようです。

▲1五香に△1三歩なら、▲同香成△同桂▲1四歩△4七歩▲同飛△4六歩▲同飛△2五桂▲2三歩で、ソフトの評価値+489で先手有利。

この手順は、後手は香車を取らずに△1三歩と辛抱する手ですが▲同香成△同桂から▲1四歩とすれば攻めの手が継続できているようです。

実戦的にはまだ大変ですが、一応先手が攻めている展開なのでまずまずかと思います。

あっさり香車を捨てて歩を補充するのが参考になった1局でした。