上図は、横歩取り青野流からの進展で△7二銀と7一の銀が上がった局面。ソフトの評価値+751で先手有利。
駒割りは銀と桂馬の交換でほぼ互角ですが、先手は3二のと金が働いていて後手玉に逃げ道を塞いでおり先手が指せているようです。
ここで貴重な先手の手番ですが、現在馬取りになっているので先手も忙しく緩い手を指すと△4九成香と迫られてきます。
このような局面で馬を逃げるのか馬を切るのかまた別の手を指すのかが難しいです。
本譜は▲7二同馬△同金▲6四桂△6六飛で、ソフトの評価値-1057で後手優勢。

この手順は典型的な失敗で▲7二同馬から▲6四桂で両取りですが、△6六飛が△6九角からの詰めろで形勢逆転です。
数手で先手有利から後手優勢に変わってしまいましが、このような局面をうまく乗り越えないとなかなか強くならない感じです。
短い時間で指しているとはいえ、手の流れが一直線になっています。
▲7二同馬では▲6七玉がありました。
▲6七玉△7四飛▲7五歩△4四飛▲8二飛成で、ソフトの評価値+566で先手有利。

この手順は、▲6七玉と3段玉にする手ですが、後手の働いている飛車にプレッシャーをかけます。
また、△4九成香とされると先手玉が少し危ないので早逃げの意味があります。
△7四飛と逃げると7筋が直通になるので▲7五歩と手順に飛車の利きを止めます。
△4四飛と逃げたときに▲8二飛成がうっかりしやすい手です。
部分的には△8一銀▲同龍△4五角▲5六桂のような展開が見えますがそうはなりません。
△8一銀には▲6三桂△同銀▲4二とまで。
この手順もうっかりしやすく▲6三桂が見えるかどうかで全く展開が変わってきます。
盤面に△8一銀まで出てくると▲6三桂は見えると思いますが、読み筋の中では多分見えないです。
▲6四桂でなく▲6三桂が急所だったのが参考になった1局でした。