上図は、相早繰銀からの進展で△5四銀と銀を打った局面。ソフトの評価値+817で先手優勢。
駒割りは、角と銀の交換でやや先手が駒得ですが、△5四銀もなかなかしぶとい手で▲9一角成なら△7七飛成があります。
よって先手は角取りを受けながら△7七飛成の筋も消さないといけないので、少し神経を使います。
本譜は、▲8三角△7一飛▲7二歩で、ソフトの評価値+834で先手優勢。

この手順は、▲8三角△7一飛には▲7二歩として△7七飛成の筋を消すのが自然に見えます。
実戦は▲7二歩以下△8一飛▲7三角成と進んだのですが、△7二同金ならどう指していいか分かっていませんでした。
早指しだと指したのはいいのですが、相手の指した次の一手にどのように指していいか全く浮かんでいないことがあります。
本局もそんな感じで△7二同金には▲7六飛と回る手があって、ソフトの評価値+1817で先手優勢。
この手順の▲7六飛は結果オーライみたいな手で、この手があるので▲7二歩は有効だったのですが、▲7六飛は対局時には見えていないのでまず指せません。
また別の手で▲8三角では▲6四桂もありました。ソフトの評価値+624で先手有利。

この手は、後手の陣形が5二の玉と7四の飛車が角のラインで攻めることができないかと考えたら▲6四桂は浮かびますが、それでも少し指しにくい手です。
▲6四桂に△同歩なら、▲8五角△5五銀▲7四角△6三銀▲8三角成△7二金▲同馬△同銀▲7一飛で、ソフトの評価値+684で先手有利。
この手順は、桂馬を捨ててから▲8五角の間接的な王手飛車で、以下飛車を取ってから少し先手が指せているようです。
▲6四桂に△4二玉なら、▲2二角成△同金▲8三角△7七飛成▲6一角成△8八龍▲3九玉△9九龍▲2八玉で、ソフトの評価値+3604で先手勝勢。
この手順は、△4二玉なら▲2二角成から▲8三角が厳しく、▲8三角に△7一飛なら▲6一角成△同飛▲5二金があります。
よって▲8三角には△7七飛成ですが、▲6一角成が詰めろで以下後手は龍で王手をしますが▲2八玉で先手玉が安全になったので先手勝勢です。
こういう展開になるのも▲6四桂があったからで、このような飛び道具があれば将棋の流れが速くなります。
角取りをどうやって切り返すかが参考になった1局でした。