上図は、居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で△7一歩と打った局面。ソフトの評価値+218で互角。
駒割りは、角と銀香の交換で先手が2枚替えで駒得ですが、2九の桂馬が働いていないのがやや不満です。
先手は穴熊に囲ってしっかりしていますが、いつでも後手から△5七角成とされると▲同金で先手の駒が上ずるので注意が必要です。
実戦は▲2二龍△6四桂で、ソフトの評価値+428で先手有利。

この手順は、1一の龍のままでは龍の働きが悪いのと後手から△2三飛があるのでそれを受ける意味で▲2二龍としたのですが、あまりよくなかったようです。
▲2二龍はいつでも▲6二龍とできる意味もあるのですが、後手から△4四角と攻防の角を打たれる可能性があります。
△6四桂は後手の上部を手厚くしていつでも△7六桂とすることができる味のいい手で先手がやや失敗したと思っていたのですが、評価値はなぜか先手有利になっているのは全く気がつきませんでした。
先手は△7六桂の筋を受ける一手だったと思いますが、難しいです。
最初に戻って▲2二龍では▲1二龍がありました。ソフトの評価値+143で互角。

▲1二龍はいつでも▲6二龍とする狙いと、△2三飛と△4四角を受けた手です。
このような地味な一手が少し見えにくいですが、6二の金を狙って△2三飛と△4四角を受けるならこの手しかありません。
▲1二龍に△6四桂なら▲7五銀△同銀▲同歩で、ソフトの評価値+435で先手有利。
この手順は△6四桂として△7六桂を狙ったのですが、▲7五銀と打って後手陣が少し薄くなるので先手が指せるようです。
▲1二龍に△3九角なら▲7五銀△同銀▲同歩△同角▲7四歩△5七角成▲7七香△7五桂▲7三歩成△同金左▲8五桂で、ソフトの評価値+403で先手有利。
この手順は、△3九角とややもたれた指し方ですが▲7五銀としてから▲7四歩と桂の頭に歩を打てるのが大きいようで、△5七角成に▲7七香と攻め駒を足して先手が指せるようです。
このような展開になると先手が穴熊がいきています。
地味な龍の活用が参考になった1局でした。