上図は、横歩取り青野流からの進展で△8四歩と打った局面。ソフトの評価値-66で互角。
実戦は▲8六飛△7二金▲3七桂と進みましたが、このあたりの指し手が大事だったようです。https://shogiamateur.com/?p=27152&preview=true
▲8六飛△7二金▲5六歩△7三桂▲5五歩△8一飛▲3八金で、ソフトの評価値-125で互角。

この手順は、早めに5筋の位を取って△5四角を消す手です。
先手は5八の玉の形で5筋の位を取るのはやや違和感がありますが、▲4八銀から中央に備えてどうかという展開です。
後手も△7五歩と伸ばす筋はありますが、▲5六角から▲7四歩のような狙いもあるので怖いところです。
また最初の局面で▲8六飛では▲5五飛もありました。
▲5五飛△7二金▲5六飛△7三桂▲3八金△7五歩▲3五歩△5四角▲3四歩で、ソフトの評価値-97で互角。

この手順は、▲5五飛と5筋に逃げて△5四角の筋をけん制する手です。
後手は△7二金から△7三桂として△7五歩と伸ばしてきますが、先手もその間に3筋の歩を伸ばす展開です。
やはりこのような局面は桂馬の頭が急所のようです。
後手は△5四角と打って次に△7六歩を狙ってきたときに▲3四歩と突き捨ててどうかという局面です。
▲3四歩に△同銀なら▲7四歩△同銀▲5四飛△同歩▲5六角で、ソフトの評価値-128で互角。
この手順は3筋と7筋に歩を使って飛車を切ってから▲5六角と打てば銀の両取りで先手成功のようですが、意外と評価値は伸びていないです。
▲5六角以下△6三金▲3四角△7六歩で、ソフトの評価値-295で互角。
このあたりが将棋の難しいところで、後手は銀の両取りで後手失敗と思って読みをやめるのでなく、銀を取らせて△7六歩とすれば桂馬が取れる形で、角銀と飛桂の交換でいい勝負のようです。
また両方の手順で▲3七桂と跳ねるのを保留しているのが興味深いです。
▲3七桂は急戦の形ではないので急いで指す必要はないということだと思います。
横歩取りの△5四角をめぐる攻防が参考になった1局でした。