苦しい局面で辛抱する指し方


上図は、居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で△3五同歩と飛車を取った局面。ソフトの評価値-494で後手有利。

この局面は先手が桂馬と香車の駒損になっていますので、少し苦しい局面です。

ここで貴重な手番を握っていますが実戦はややあっさり指した感じでした。

本譜は▲5三歩△6二金寄▲3三飛成△4七馬▲3四角△2八飛で、ソフトの評価値-895で後手優勢。

この手順は、▲5三歩に△同金なら▲3三飛成が金取りになりますが、当然後手は△6二金寄とします。

先手は少しでも早く駒損を回復したいということで▲3三飛成としましたが、飛車の位置が3段目にずれたことで後手陣が怖いところがなくなったので、△4七馬から△2八飛が厳しいです。

△2八飛には▲5二歩成は△6九馬で受けが間に合いません。

やはり確実に後手がポイントを上げるような展開になっています。

▲5三歩では▲3四歩がありました。ソフトの評価値-648で後手有利。

この手は、▲3三飛成と飛車で桂馬を取れるのにわざわざ手数をかけて歩で桂馬を取りにいく手です。

先手は苦しいので、と金を作って後手が少しでもいやな感じにさせるしかないかもしれません。

▲3四歩に△2五桂なら、▲3三歩成△4七馬▲1一飛成△2八飛▲5八歩で、ソフトの評価値-717で後手有利。

この手順は、先手は粘りにでた手ですが▲3三歩成としてと金を作って少しでも後手にプレッシャーをかけます。

△4七馬に▲1一飛成と飛車は1段目にして香車を補充して△2八飛には▲5八歩と先受けします。

これでも先手が悪いようですが、本譜よりははるかによかったようです。

先手はと金を作っても後手のダイヤモンド美濃がしっかりしているので、と金の活用は難しいかもしれませんが、将来▲4三と△同金と進めば後手陣も少し弱くなります。

苦しい局面で辛抱する指し方が参考になった1局でした。