先手がどうやって手を作るか

上図は、角換わりからの進展で△3三桂と跳ねた局面。ソフトの評価値+359で先手有利。

後手は3筋の位を取って△2七角と打って自陣に馬を利かす形で、やや玉の周辺の盤面を大きく使った展開です。

先手は2九の桂馬が使えない形ですが、評価値が先手有利だったのも意外でした。

ここからどうやって先手が攻めていくかが気になります。

本譜は▲5五金△4五桂▲同銀△同歩▲4四歩△4二金引▲6七角で、ソフトの評価値+418で先手有利。

この手順は、▲5五金して次に▲4四金を狙う手です。

後手は△4五桂と跳ねて受けますが▲同銀から▲4四歩と拠点を作って▲6七角としてどうかという展開です。

この形になれば先手もまずまずですが、後手も△4二金引では△3三金寄もあったようで、3四の銀に紐をつけておけば上部が手厚かったようです。

別の指し方で▲5五金は▲3六歩もあったようです。

▲3六歩△同歩▲3五歩で、ソフトの評価値+407で先手有利。

この手順は、3筋の歩を突き捨てて▲3五歩と銀取りに歩を打つ手です。

先手は歩切れになりましたが、3筋に拠点を作って攻めが続くかどうかという展開です。

後手は一時的に2七の角の働きが悪くなったのと、3四の銀の処理にどうするか悩みます。

▲3五歩に△2五銀なら、▲5五金△4五桂▲7一角△7二飛▲4四金△7一飛▲4三金△同金▲4五銀で、ソフトの評価値+1016で先手優勢。

この手順の△2五銀はそっぽにいく銀なのでかなり指しづらいですが、先手は▲5五金と圧力をかけて△4五桂に▲7一角から攻めの手を繋いで、角と桂馬の交換ですが先手が指せるようです。

▲3五歩に△4五銀なら、▲同金△同桂▲同銀△同歩▲3四銀で、ソフトの評価値+312で先手有利。

この手順は、△4五銀とぶつける手ですが清算してから▲3四銀と打ち込む手で、3五の歩を拠点として攻めていい勝負のようです。

後手も大模様のような指し方は、先手にくいつかれた形になると後手は攻める手にあまり手をかけていないので少し大変なようです。

先手がどうやって手を作るかが参考になった1局でした。

横歩取りで桂頭を受ける展開

上図は、横歩取り青野流からの進展で▲8五飛に△8四歩と打った局面。ソフトの評価値-66で互角。

この手は飛車交換は避けてゆっくり指す手ですが、先手は飛車をどこに移動させるかが難しいです。

先手は7七の桂馬の頭が狙われやすく、後手は△7五歩から△5四角として△7六歩を伸ばす筋です。

このような展開になると先手は桂損になりますが、できれば避けたい変化です。

本譜は▲8六飛△7二金▲3七桂△7五歩▲5六飛△5四角で、ソフトの評価値-436で後手有利。

この手順は、飛車を4段目に移動して駒組みを進めましたが△7五歩から△5四角とされると次に△7六歩が受からずに先手がやや失敗です。

▲8六飛とするとこのような展開になるのは予想していましたが、避ける手が浮かばなかったです。

実戦はここから▲2六歩△7六歩▲3八金と辛抱しましたが、後手も簡単には桂馬を取らず△7三桂▲4八銀△8一飛という展開になりました。

後手の立場で桂馬を簡単に取らなかったのは、桂馬を取れば桂得は大きいのですが自陣角で先手の歩の数が多くなり6八の銀が▲7七銀から▲6六銀と前にでて5四の角にプレッシャーをかけられるのが嫌だったのかもしれません。

また別の指し方で△5四角には▲同飛もあったようです。

△5四角▲同飛△同歩▲2六角で、ソフトの評価値-508で後手有利。

この手は△5四角と抑え込まれるのなら飛車と角を交換するという考えで、▲2六角がなかなか気がつきにくい手です。

▲2六角に△7六歩なら▲7一角打△8三飛▲6五桂△同歩▲5三角引成で、ソフトの評価値-600で後手有利。

この手順は、△7六歩に▲7一角打とする手で△同金なら▲同角成があります。

よって後手は△8三飛としますが、桂馬を捨てて▲5三角引成で先手が駒損ですが粘りが利く形です。

この手順も先手が苦しいのですが、このような手も参考になります。

横歩取りで桂頭を受ける展開が参考になった1局でした。

後手に△4七馬をさせない指し方

上図は、居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で△2九馬と桂馬を取った局面。ソフトの評価値-247で互角。

この局面は、飛車と角の交換から先に香車と桂馬を取られたのでやや先手が苦しいです。

次に△4七馬とされるとさらに先手が苦しくなるので、ここが正念場です。

本譜は先手の飛車がいじめられる展開はまずいと思い▲3五飛としましたが、これはあまりよくなかったようです。

▲3五飛△同歩で、ソフトの評価値-445で後手有利。

この手順は、▲3五飛と飛車と角の交換でここから手を作ってどうかという展開にしたかったのですが、▲3五飛は少しタイミングが早かったようです。

▲3五飛は決断の一手ですが、評価値が下がっているのでやや辛抱が足らない感じです。

このような局面で辛抱して互角のまま指すか、短気を起こして形勢を損なうかで全く展開が違ってきます。

ここは後手の△4七馬を防ぐ手を考えた方がよかったです。

▲3五飛では▲3八歩がありました。ソフトの評価値-215で互角。

この手は▲3八歩と打って後手の馬の利きを止める手です。

歩を打って辛抱する手で、この手は見えてはいたのですが辛抱しすぎかと思って指せませんでした。

ただしこのままでは後手の2九の馬が活用できないので、この手はあったようです。

▲3八歩に△4六歩なら▲同歩△1八馬▲3五飛△同歩▲5三歩で、ソフトの評価値-299で互角。

後手の△4六歩は手筋で、▲同歩に△1八馬とすることで将来△5四馬と引けるような形になります。

ただし△1八馬の瞬間が後手の馬が少し遊んでいるので、▲3五飛から▲5三歩として先手が少し苦しいながらも互角だったようです。

後手に△4七馬をさせない指し方が参考になった1局でした。

先手の飛車を働かせない手順

上図は、先後逆で角換わりからの進展で△2七歩と打った手に▲1八飛と逃げた局面。ソフトの評価値-113で互角。

この展開は、先手は2筋の歩を交換して▲2四同飛とでた瞬間に△1五角と打って、以下▲2八飛△2七歩▲1八飛と進んで、後手は気持ちがいい手順ではあります。

しかし評価値は互角なのがやや意外でした。

一時的に先手の飛車が働かない形になったので、少し後手が指しやすいと思っていましたが、ここからの指し手が難しかったです。

本譜は、△7六歩▲8八銀△4三金右▲1六歩で、ソフトの評価値-108で互角。

この手順は、△7六歩に▲8八銀と壁銀にさせて△4三金右で十分かと思っていたのですが、▲1六歩と突かれると後手は角の働きが悪くなるので後手は思ったほどの展開ではないようです。

このあたりは、少し形勢を過大評価していたようです。

△7六歩では△4五銀がありました。

△4五銀▲同銀△8六歩▲同歩△同銀で、ソフトの評価値-366で後手有利。

この手順は、△4五銀と後手から銀と桂馬を交換する手で以下△8六歩から捌いてくる手です。

後手は早い流れにして先手の飛車を働かせない展開です。

△8六同銀に▲同銀なら△同飛▲8七歩△4六飛で、ソフトの評価値-494で後手有利。

この手順は、後手は銀交換から△4六飛と回る手で後手も怖い形ではありますが、後手に主導権がありそうな手の流れです。

△8六同銀に▲8三歩なら△同飛▲6一角△7七銀不成▲同玉△8九飛成▲5二角成△8六銀で、ソフトの評価値-1237で後手優勢。

この手順は、▲8三歩から▲6一角は歩の叩きで後手の飛車の位置を変える手筋ですが、この場合は△7七銀不成から飛車を成りこんで後手が指せるようです。

どちらの手順も先手の飛車を働かせない展開です。

先手の飛車を働かせない手順が参考になった1局でした。

地味な龍の活用

上図は、居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で△7一歩と打った局面。ソフトの評価値+218で互角。

駒割りは、角と銀香の交換で先手が2枚替えで駒得ですが、2九の桂馬が働いていないのがやや不満です。

先手は穴熊に囲ってしっかりしていますが、いつでも後手から△5七角成とされると▲同金で先手の駒が上ずるので注意が必要です。

実戦は▲2二龍△6四桂で、ソフトの評価値+428で先手有利。

この手順は、1一の龍のままでは龍の働きが悪いのと後手から△2三飛があるのでそれを受ける意味で▲2二龍としたのですが、あまりよくなかったようです。

▲2二龍はいつでも▲6二龍とできる意味もあるのですが、後手から△4四角と攻防の角を打たれる可能性があります。

△6四桂は後手の上部を手厚くしていつでも△7六桂とすることができる味のいい手で先手がやや失敗したと思っていたのですが、評価値はなぜか先手有利になっているのは全く気がつきませんでした。

先手は△7六桂の筋を受ける一手だったと思いますが、難しいです。

最初に戻って▲2二龍では▲1二龍がありました。ソフトの評価値+143で互角。

▲1二龍はいつでも▲6二龍とする狙いと、△2三飛と△4四角を受けた手です。

このような地味な一手が少し見えにくいですが、6二の金を狙って△2三飛と△4四角を受けるならこの手しかありません。

▲1二龍に△6四桂なら▲7五銀△同銀▲同歩で、ソフトの評価値+435で先手有利。

この手順は△6四桂として△7六桂を狙ったのですが、▲7五銀と打って後手陣が少し薄くなるので先手が指せるようです。

▲1二龍に△3九角なら▲7五銀△同銀▲同歩△同角▲7四歩△5七角成▲7七香△7五桂▲7三歩成△同金左▲8五桂で、ソフトの評価値+403で先手有利。

この手順は、△3九角とややもたれた指し方ですが▲7五銀としてから▲7四歩と桂の頭に歩を打てるのが大きいようで、△5七角成に▲7七香と攻め駒を足して先手が指せるようです。

このような展開になると先手が穴熊がいきています。

地味な龍の活用が参考になった1局でした。

角取りをどうやって切り返すか

上図は、相早繰銀からの進展で△5四銀と銀を打った局面。ソフトの評価値+817で先手優勢。

駒割りは、角と銀の交換でやや先手が駒得ですが、△5四銀もなかなかしぶとい手で▲9一角成なら△7七飛成があります。

よって先手は角取りを受けながら△7七飛成の筋も消さないといけないので、少し神経を使います。

本譜は、▲8三角△7一飛▲7二歩で、ソフトの評価値+834で先手優勢。

この手順は、▲8三角△7一飛には▲7二歩として△7七飛成の筋を消すのが自然に見えます。

実戦は▲7二歩以下△8一飛▲7三角成と進んだのですが、△7二同金ならどう指していいか分かっていませんでした。

早指しだと指したのはいいのですが、相手の指した次の一手にどのように指していいか全く浮かんでいないことがあります。

本局もそんな感じで△7二同金には▲7六飛と回る手があって、ソフトの評価値+1817で先手優勢。

この手順の▲7六飛は結果オーライみたいな手で、この手があるので▲7二歩は有効だったのですが、▲7六飛は対局時には見えていないのでまず指せません。

また別の手で▲8三角では▲6四桂もありました。ソフトの評価値+624で先手有利。

この手は、後手の陣形が5二の玉と7四の飛車が角のラインで攻めることができないかと考えたら▲6四桂は浮かびますが、それでも少し指しにくい手です。

▲6四桂に△同歩なら、▲8五角△5五銀▲7四角△6三銀▲8三角成△7二金▲同馬△同銀▲7一飛で、ソフトの評価値+684で先手有利。

この手順は、桂馬を捨ててから▲8五角の間接的な王手飛車で、以下飛車を取ってから少し先手が指せているようです。

▲6四桂に△4二玉なら、▲2二角成△同金▲8三角△7七飛成▲6一角成△8八龍▲3九玉△9九龍▲2八玉で、ソフトの評価値+3604で先手勝勢。

この手順は、△4二玉なら▲2二角成から▲8三角が厳しく、▲8三角に△7一飛なら▲6一角成△同飛▲5二金があります。

よって▲8三角には△7七飛成ですが、▲6一角成が詰めろで以下後手は龍で王手をしますが▲2八玉で先手玉が安全になったので先手勝勢です。

こういう展開になるのも▲6四桂があったからで、このような飛び道具があれば将棋の流れが速くなります。

角取りをどうやって切り返すかが参考になった1局でした。

もう少しどっしり構えて指す

上図は、先後逆で角換わりから先手右玉の進展で▲5六歩と突いた局面。ソフトの評価値-72で互角。

数手前に△6三角と打って△3五歩から△3六歩を狙ったのに対して、先手がこの▲6六歩と突いて6五にいた銀が△5四銀と下がった形です。

対局中は△6三角はやや早いとは思いましたが、このような局面でいったん△6三角が見えると少し無理っぽいと分かっていても指してしまうのが悪い癖で、なかなか治りません。

▲5六歩は先手に歩が入れば▲5五歩△同銀▲5六歩が狙いですが、ここからの動きが少し無理でした。

本譜は、▲5六歩以下△9五歩▲同歩△9六歩▲5五歩△4三銀▲6五歩で、ソフトの評価値+75で互角。

この手順の9筋を突き捨てて△9六歩は▲同香なら△8六歩ですが、当然取らずに▲5五歩から▲6五歩をうっかりしていました。

ここで問題だったのは、角の頭を歩で狙われるのはよくあるのですが、対局中に失敗したと思って△6五同歩を全く考えてなかったことです。

▲6五歩に△同歩でまだこれからだったのですが、△9五香としたため▲6四歩と取り込まれてから△7二角に▲7四歩と突かれると最悪の展開です。

次は▲7三歩成△同桂▲7四歩のような感じです。

このあたりは後手の指し手に腰が入っていない感じです。

△9五歩では△4三銀がありました。ソフトの評価値-53で互角。

この手は△4三銀と辛抱して将来△3五歩を狙います。

△3五歩▲同歩△3六歩の筋や、△3五歩▲同歩△1五歩▲同歩△1八歩のような筋です。

△4三銀に▲2六飛なら△2二玉で、ソフトの評価値-110で互角。

△2二玉もしっかりした手ですが、以前からこのような入城する手を考えるのが少なく、3一の玉のままで戦って後から飛車を王手で打たれて悪いという展開が多いです。

このあたりはもう少しどっしりと構えて指すのが大事なようです。

実戦的にはまだこれからですが、ある程度固めて△3五歩から角の活用を含みに指すべきでした。

もう少しどっしりと構えて指すのが参考になった1局でした。

敵陣だけでなく飛車の打つ場所を探す

上図は、居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で△2八角と打った局面。ソフトの評価値+430で先手有利。

駒割りは、飛車と角の交換でやや先手が駒得ですが、後手の△2八角が△5五歩と△1九角成を狙った手で、先手がどうやって受けるかという局面です。

対局中は、最初は飛車と角の交換で少しありがたい感じでしたが、5七の金と5六の飛車の配置がやや重たくて少し指しづらいのかという感じに変わっていました。

実戦は、▲6七金△1九角成▲3六飛△3四歩で、ソフトの評価値-72で互角。

この手順は、▲6七金と逃げて辛抱して△1九角成に▲3六飛と角にあてましたが、△3四歩と受けられるとはっきりしません。

先に香損してさらに△2九馬とされると駒損が大きくなるので、先手が忙しい感じです。

このあたりは、勝負所で推奨手が指せればそれなりにいい勝負になるのですが、推奨手や候補手が指せないと形勢が悪くなる典型的なパターンです。

▲6七金はいいとして△1九角成には▲3四飛がありました。ソフトの評価値+137で互角。

この手順の▲3四飛は今見ても自然な手ですが、なぜか対局中は全く見えていませんでした。

▲3四飛以下△7一角▲3三飛成で、ソフトの評価値+105で互角。

この手順は、▲3四飛から桂馬を取って▲3三飛成とする手で飛車が成れれば先手も一応手になっていますが、実戦的には互角のようです。

後手も手厚い陣形で△2九馬とすれば駒得になるのでいい勝負のようです。

また別の手で最初の▲6七金では▲3八飛がありました。ソフトの評価値+421で先手有利。

この手は、対局中には見えており後手の2枚の角に当たるので、それなりの手だと思っていましたが後手もそれは承知の上で指しているのだろうと思い指せませんでした。

特に自陣飛車というのが少し引っ掛かります。

▲3八飛に△1九角成なら、▲3五飛△5五香▲1六飛で、ソフトの評価値+1170で先手優勢。

この手順は、△1九角成から△5五香は少し無理なのですが、△5五香に▲1六飛が馬取りになるのが見えていませんでした。

このあたりも手があまり見えていなかった感じです。

▲3八飛に△5七角成なら▲同飛△1九角成▲3三飛成で、ソフトの評価値+609で先手有利。

この手順は、先手の飛車が敵陣に成れるのが大きいです。

敵陣だけでなく飛車を打つ場所を探すのが参考になった1局でした。

歩越し飛車にプレッシャーをかける

上図は、相居飛車からの進展で△4二玉と上がった局面。ソフトの評価値+50で互角。

この局面は、先手は1歩損ですが後手の飛車が横歩を取ったのでやや狭い形です。

△4二玉は次に△8六飛としたときに▲7五角△8二飛▲5三角成の受けの手です。

対局中は、△4二玉としたので4筋から後手玉にプレッシャーをかけた方がいいかと思い▲4六歩としました。

本譜は▲4六歩△8六飛▲8七歩△8二飛で、ソフトの評価値+71で互角。

この手順は、▲4六歩に△8六飛と回って▲8七歩に△8二飛と深く下がった展開です。

この局面は先手は手得をしていますが、後手は1歩得で飛車が定位置に戻って安定しているので後手もまずまずです。

先手は7六に歩がいないのでやや陣形が弱い感じです。

評価値は互角とはいえやや先手もちですが、ちょっと先手が指しにくいかなという感じです。

▲4六歩では▲7七銀がありました。

▲7七銀△7四飛▲3六歩△5二金右▲3七桂△9四歩▲7八金△4三金▲8六銀で、ソフトの評価値+28で互角。

この手順は、実戦とは全く違う展開で先手は後手の飛車が狭いのでそれを目標にする指し方です。

歩越し飛車は下段に下がることができないので狙われやすいです。

先手は4筋から攻める展開ではなく後手の飛車にプレッシャーをかける感じで、数手前に▲6六角とでた手が△8四飛に▲同角があります。

▲8六銀に△3一玉なら▲7五銀△5四飛▲5六歩△同飛▲5七金△3六飛▲4六金で、ソフトの評価値-12で互角。

この手順は、▲7五銀から▲5六歩と後手の飛車を目標にする指し方で、▲5六歩に△同飛なら▲5七金から▲4六金で後手の飛車が死ぬ展開です。

ただし評価値は互角で、▲4六金には△3五歩とすれば、▲3六金に△同歩が次に△3七歩成と桂馬を取る手があるので実質2枚替えになります。

しかし普通は後手は飛車を渡す展開にはしないので、後手はこの手順は選べないと思います。

歩越し飛車にプレッシャーをかけるのが参考になった1局でした。

▲6四桂でなく▲6三桂が急所

上図は、横歩取り青野流からの進展で△7二銀と7一の銀が上がった局面。ソフトの評価値+751で先手有利。

駒割りは銀と桂馬の交換でほぼ互角ですが、先手は3二のと金が働いていて後手玉に逃げ道を塞いでおり先手が指せているようです。

ここで貴重な先手の手番ですが、現在馬取りになっているので先手も忙しく緩い手を指すと△4九成香と迫られてきます。

このような局面で馬を逃げるのか馬を切るのかまた別の手を指すのかが難しいです。

本譜は▲7二同馬△同金▲6四桂△6六飛で、ソフトの評価値-1057で後手優勢。

この手順は典型的な失敗で▲7二同馬から▲6四桂で両取りですが、△6六飛が△6九角からの詰めろで形勢逆転です。

数手で先手有利から後手優勢に変わってしまいましが、このような局面をうまく乗り越えないとなかなか強くならない感じです。

短い時間で指しているとはいえ、手の流れが一直線になっています。

▲7二同馬では▲6七玉がありました。

▲6七玉△7四飛▲7五歩△4四飛▲8二飛成で、ソフトの評価値+566で先手有利。

この手順は、▲6七玉と3段玉にする手ですが、後手の働いている飛車にプレッシャーをかけます。

また、△4九成香とされると先手玉が少し危ないので早逃げの意味があります。

△7四飛と逃げると7筋が直通になるので▲7五歩と手順に飛車の利きを止めます。

△4四飛と逃げたときに▲8二飛成がうっかりしやすい手です。

部分的には△8一銀▲同龍△4五角▲5六桂のような展開が見えますがそうはなりません。

△8一銀には▲6三桂△同銀▲4二とまで。

この手順もうっかりしやすく▲6三桂が見えるかどうかで全く展開が変わってきます。

盤面に△8一銀まで出てくると▲6三桂は見えると思いますが、読み筋の中では多分見えないです。

▲6四桂でなく▲6三桂が急所だったのが参考になった1局でした。