上図は、居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で△6五歩と突いた局面。ソフトの評価値+27で互角。
先手が居飛車穴熊を目指したのですが、後手が△7三桂から△6五歩と角道を活かして動いてきた展開です。
さすがにここまできたら穴熊には組めないので、どうやって後手の動きを受けるかという局面です。
対局中は先手の方が数手前に▲6八角と7七の角を引いたのが受けに回って面白くないと思っていたのですが、評価値は互角でした。
実戦は△6五歩以下▲3七桂△3五歩だったのですが、△3五歩で△6六歩▲同銀△8五桂で、ソフトの評価値-45で互角。

対局中は玉側に手をかけても仕方ないと思い▲3七桂としましたが、後手から6筋から動いてきそうな感じなので、この手も冴えないなと思っていました。
▲3七桂と跳ねたら後手から6筋から仕掛けて、それで先手が受け損なうといういつものパターンで仕方ないかと思っていました。
実戦は▲3七桂に△3五歩と反対側から動いてきたので、▲2四歩△同角▲2六飛のような全く予想していない展開になりました。
先手としては、先手玉が後手の角の利きからそれたので、形勢は別として少しほっとした感じです。
ソフトは▲3七桂に△6六歩▲同銀△8五桂を推奨していて、後手はどこかで△6五歩と打って角道を活かす狙いで、先手も歩を渡しづらいので動きづらかったようです。
なお▲3七桂はソフトの候補手にも上がっていませんでした。
▲3七桂では▲9八玉がありました。
▲9八玉△9五歩▲同歩△6六歩▲同銀△8五桂▲8八銀で、ソフトの評価値+95で互角。

この手順の▲9八玉は、後手の角筋から玉を移動して受けに回る手ですが、香車の頭に玉が移動するのであまり見ない形です。
香車の頭に玉が移動すると、9九の香車はほとんど受けに役立たないような感じです。
また後手が9筋から攻めてくると先手玉が近く危険度が増すので、受けに自信がないとなかなか指せません。
一見▲9八玉は筋が悪いようでも、ソフトは推奨手といういうことで、このあたりの感覚は人間とは少し違います。
▲9八玉に対して後手は9筋を突き捨ててから、△6六歩▲同銀△8五桂として、先手も嫌な形ですが、▲8八銀と上がって耐えられるかどうかという展開です。
先手は8五の桂馬を取りきれればいいですが、後手からいつでも△9七歩とか△9五香があるので顔面受けみたいな感じです。
▲8八銀以下△6三銀▲8六歩△9五香▲9六歩△同香▲9七歩△6五歩▲5七銀△9七桂成▲同桂で、ソフトの評価値+192で互角。
この手順は△6三銀に▲8六歩と後手の攻めを催促する手で、△9五香に▲9六歩~▲9七歩と先手を取って受けるのが大事みたいです。
後手は9筋を清算する前に△6五歩として先手の銀の位置を聞いてきますが、▲5七銀が何気に指しづらいです。
▲5七銀とすれば後手の角道が通りますが、先手も受けが効く形のようで以下後手も△9七桂成と攻めますが▲同桂でいい勝負のようです。
あまり見ない展開なので、感覚的にいまひとつつかめていないところはありますが、先手玉も耐久性があるようです。
▲9八玉として角道をさけるのが参考になった1局でした。