上図は、角換わりからの進展で△2三歩と打った局面。ソフトの評価値+416で先手有利。
後手が△2三歩と飛車取りに歩を打ってきたのですが、ここまでは先手が少し指せているようです。
このような局面で勘違いしやすいのが、後手玉の守りがばらばらに対して、先手玉は▲7九玉型で金駒のそれなりに連結できているのでだいぶ先手がいいと思いがちです。
対局中もここまでうまくいったので、後はどのように有利を拡大するかなど考えており、形勢判断を過大評価していたようです。
後手陣は7筋に位を取っているのと、次に△4五歩とすれば桂得になってさらに△4六歩と進めば銀取りになります。
これらが後手の楽しみで、先手も思ったほどゆっくり指せるような感じではありません。
実戦は△2三歩以下▲3四飛△4三金左▲3五飛△4九馬で、ソフトの評価値-324で後手有利。

この手順の▲3四飛は、飛車取りを逃げて次に▲3二歩成があるので絶好の形と思っていたのですが、後手は△4三金左とします。
ここで▲3五飛が今度は馬取りなのでこれも狙い通りと思っていましたが、そこで△4九馬が地味ながらうるさい手です。
この局面がすでに後手有利になっているのが不思議でした。
先手は自然な手を指したはずですが、飛車が働きが思ったほどでないのと後手の次に△4五歩と桂馬を取る手が結構価値が高いようです。
先手の飛車が敵陣に成る展開はかなり手数がかかりそうで、その間に後手から手を作られそうです。
結局は見ため以上には飛車が働いておらず、少し重たい形だったということみたいです。
▲3四飛では▲1六角がありました。
▲1六角で、ソフトの評価値+356で先手有利。

この▲1六角は結構難しい手です。
飛車を逃げずにここまで厳しい手を指さないといけないのかと思ったのですが、先手はゆっくり攻める形ではないみたいです。
▲1六角は金取りと同時に△4九馬を消していますが、ぱっと見でやや単調な感じにも見えます。
▲1六角に△2四歩なら▲5二角成△8三玉▲5三桂成△4九飛▲8八玉で、ソフトの評価値+1684で先手優勢。
この手順はさすがに▲5二角成を許すのはまずく、以下▲5三桂成とすれば先手の攻めは続きそうです。
▲1六角に△6三金なら▲3四飛△4五歩▲3二歩成△4六歩▲同銀△同銀▲2一とで、ソフトの評価値+596で先手有利。
この手順は△6三金と逃げた手に▲3四飛が平凡ですが、次に▲3二歩成が狙いで△4三金とすれば▲3五飛が次に▲3九飛と▲4三角成があります。
よって後手は▲3四飛に△4五歩と桂馬を取りますが、以下▲3二歩成△4六歩に一旦▲同銀と手を戻すのがうまいです。
一直線の攻め合いでなく、受けに回って△同銀とさせてから▲2一とで次に▲3二飛成が狙いです。
厳しい手を指して手を繋げるのが参考になった1局でした。