1段目に金を打って寄せる

上図は、先後逆で後手横歩取り△8四飛型からの進展で▲7八金と打った局面。ソフトの評価値-3336で後手勝勢。

駒割りは飛金と桂香の交換で大きく後手が駒得です。

後手陣もしっかりしているので後手勝勢ですが、どうやって先手玉を寄せるかという局面です。

持ち駒に桂馬があれば△6五桂のような手があるのですが、桂馬はありません。

対局中はあまりいい手が見えなかったので△4九角と打ちましたが、この手はよくなかったです。

実戦は▲7八金以下△4九角▲5六角で、ソフトの評価値-2875で後手勝勢。

この手順の△4九角は次に△6七角成▲同金△7九龍以下の寄せを狙ったのですが、▲5六角と6七の地点を補強され、4九の角が重たくなりました。

4九の角が働くには△5八角成~△5九馬のような感じですが、▲6八香と合駒されて手数がかかります。

後手陣がしっかりしているのでゆっくり攻めてもいいのですが、寄せがあるときは厳しくいかないと手数がかかります。

寄せが甘いと勝勢→優勢→有利→互角のように段々と形勢の差がつまってきて、しまいには逆転というようになりやすいです。

△4九角では△8九金がありました。ソフトの評価値-3850で互角。

この手順の△8九金は銀取りですが、1段目に金を打つので少し打ちにくいです。

持ち駒に銀があれば△8九銀は比較的見えやすい手ですが、△8九金は見えにくいです。

次に△7九金と銀を取る手が詰めろになるので、△7九金には▲6八銀と逃げたいのですが、▲6八銀には△9五角と打つ手が厳しいです。

△9五角に合駒しても△同歩がありますので▲8六歩と突きますが、△同角▲8七玉△6八角成で寄り筋です。

△8九金に粘るなら▲6八角としますが、同様に△9五角と打って、以下▲8六歩△同角▲8七玉△6八角成▲同銀△8六歩以下寄り筋です。

今回の題材は△8九金と△9五角の2つが見えれば比較的簡単な寄り筋なのですが、その手が見えないと意外と手数がかかります。

急所に手が伸びればうまく寄せが決まるところが、変な筋の手を指すと段々雲行きが怪しくなるような展開になりやすいです。

これで何度も痛い目にあったきたのですが、このようなところをものにしないと勝てる将棋も勝てなくなってへんな癖がついてしまいます。

詰む前の段階の寄せは、たくさん将棋を指して色々な寄せのパターンを覚えていくしかなさそうですが、それを短い時間でいいところに手がいくという感じにしたいです。

1段目に金を打って寄せるのが参考になった1局でした。