仕掛けた筋に飛車を回る

上図は、先後逆で先手三間飛車から▲6五歩と突いた局面。ソフトの評価値-154で互角。

実戦は▲6五歩に△8四飛としました。https://shogiamateur.com/?p=42434&preview=true

今回は▲6五歩に△6二飛とする受け方です。

▲6五歩以下△6二飛▲2八玉△5四歩で、ソフトの評価値+4で互角。

この手順の△6二飛は先手の6筋の攻めに対抗する手で、先手が仕掛けてきた筋に飛車を回す展開です。

△6二飛に▲6四歩なら△同銀で、ソフトの評価値-125で互角。

この手順は後手が△6二飛と回った筋に▲6四歩とすると△同銀で後手の銀と飛車が働く展開になるので、先手としては少し指しづらいです。

よって先手は▲2八玉と玉を囲いますが、後手は△5四歩とします。

△5四歩では△6五歩とする手もあるようで、以下▲同銀△6四銀▲同銀△同飛▲6七歩で、ソフトの評価値±0で互角。

この手順は後手から△6五歩として以下銀を捌いて銀交換という展開で、この手順も1つの狙い筋としてありそうです。

この△5四歩は△6三銀型との手の組み合わせでは微妙ですが、後手から動くのでなく力をためた手です。

直接的な効果は分かりにくいのですが、将来△5五歩と突く筋や▲5五角を消す筋や、△5五角と打った時に紐がついているという意味もありそうです。

△5四歩に▲4六歩なら△6五歩▲同銀△7七角成▲同桂△6九角で、ソフトの評価値-28で互角。

この手順は△6五歩と歩を取ってから角交換をする展開で、△6九角に▲6四歩と打っても△同銀▲同銀△同飛で、△5四歩と突いている形なので▲5五角の王手飛車が打てません。

これが△5四歩と突いた効果の1つのようです。

△5四歩以下の後手は自陣が完成しており、ここから銀冠を目指す△2三銀のような手は離れ駒ができるので、動いていく形のようです。

△5四歩以下▲8六歩△7七角成▲同桂△8七角で、ソフトの評価値+124で互角。

この手順は△5四歩に▲8六歩と動いてきました。

▲8六歩に△同歩なら▲同飛で先手の飛車が軽くなるので、後手は△8六同歩はまずいです。

よって▲8六歩に後手は角交換をして△8七角と打ち込みます。

△8七角と打てるのは先手が▲8六歩と突いた手を逆用したとも言えます。

後手は角を使って先手の飛車を狙うのが1つの形です。

△8七角以下▲6六飛△6五歩▲同銀△6四歩▲5六銀△7四歩で、ソフトの評価値+116で互角。

この手順は△8七角に▲6六飛として以下△6五歩から少し落ち着いた展開ですが、最後の△7四歩が少し指しづらいです。

△7四歩では△7八角成もありそうですが、▲6八金△8八馬▲8五歩△9九馬▲8四歩△6五香▲同銀△同歩▲2六飛で、ソフトの評価値+506で先手有利。

この手順は△7八角成から馬を作って△9九馬と先に香得になって後手が大成功のように見えます。

しかし▲8五歩から▲8四歩と伸ばす手もなかなかのようで、以下△6五香から銀を取って後手が銀得ですが、▲2六飛と回った形は後手が歩切れで先手が指せるようです。

よって△7四歩と突いて以下▲同歩なら△同銀と指す狙いのようです。

このあたりは見た目以上に細かい動きのようです。

仕掛けた筋に飛車を回るのが参考になった1局でした。