上図は、角換わりからの進展で▲4一角と打った手に7四の銀が△6三銀と引いた局面。ソフトの評価値+101で互角。
後手が右玉に対して先手が矢倉模様からの進展で、先手が攻めこんでいますが桂損で次に△4六歩と取り込む手があるので忙しい局面です。
将棋は少しごちゃごちゃした局面で短気な手を指さずにある程度粘り強い手を指せばそれなりに形勢は保てるのですが、本局はあっさりした手を指して自滅しました。
実戦は△6三銀以下▲7四歩△4六歩▲7三歩成△同玉▲5二角成△同銀で、ソフトの評価値-1029で後手優勢。

この手順は先手の典型的なだめな手順で、この局面は駒割りは角と金の交換でほぼ互角ですが、先手は歩切れで飛車が働いておらず次に後手から△4七歩成から駒得になります。
粘りがないというか淡泊すぎるというか、全く手が見えていないという感じです。
ここは△4六歩と取り込むのを防ぐ1手だったようです。
▲7四歩では▲4五飛がありました。
▲4五飛で、ソフトの評価値-88で互角。

この手の▲4五飛は△4六歩の取り込みを防ぐ手で自然な手ですが、全く考えてなかったです。
△4六歩と取り込まれてどうやって挽回するかなど考えていたので、考えるポイントがずれています。
▲4五飛とすれば先手の飛車は狭いですが、簡単には飛車が死なない形です。
▲4五飛に△7四桂なら▲5二角成△同銀▲4二と△4四歩▲5五飛△同歩▲5二とで、ソフトの評価値+510で先手有利。
この手順の△7四桂は先手からの▲7四歩と受ける部分的には味のいい手ですが、この場合は▲5二角成から▲4二とが厳しいです。
先手の▲4五飛とした手は、受けだけでなく攻めにも役立っていたようです。
▲4五飛に△8六歩なら▲同歩△4四歩▲2五飛△7四桂▲2三飛成△5三金寄▲2一龍で、ソフトの評価値+259で互角。
この手順は△8六歩と突き捨てる手で、▲同歩や▲同銀もあり迷う形です。
▲同銀なら△8八歩▲同玉△7六桂とするような形になるので、▲8六同歩の方がやや手堅い感じです。
後手は8筋を突き捨てた後に△4四歩から△7四桂として玉頭を固めてきたのですが、先手も▲2三飛成は大きな手で、以下△5三金寄に▲2一龍の形はいい勝負のようです。
▲4五飛は受けの手ですが、将来的にはまだ飛車を攻めに使えるので、ちょっと辛抱して受けに回って相手の狙いを消してから攻めに出るのが大事なようです。
攻め駒の飛車は攻めに使いたくなりますが、そこをぐっとこらえて受けに回って相手をあせられるような感じになれば、1度くらいはチャンスがありそうです。
短気を起こさず辛抱して受けに回るのが参考になった1局でした。