上図は、先後逆で居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で▲6五歩と突いた局面。ソフトの評価値-183で互角。
先手が▲6七銀型から角交換を目指してきた手で、少し意表をつかれました。
序盤の対抗形で振り飛車側から角道をあけて角交換になる筋は角交換をした方がいいと理解していたのですが、実際の対局でこの局面では居飛車側が少し受け身になりやすいと思ってやめました。
先手の6七の銀が▲6六銀から前進する可能性があるので、少し後手が受けに回りやすいと思ったからです。
実戦は▲6五歩以下△3二銀▲6六銀△7四歩▲5六歩△8五歩▲4六歩△4四銀で、ソフトの評価値-62で互角。

この手順の△3二銀は角交換を保留して、うまくいけば相手から交換してくれるのを期待していたのですが、▲6六銀と銀を進出してきました。
次に▲7五銀から▲6四歩を見せられると先手に捌かれそうなので△7四歩としました。
以下先手は▲5六歩から▲4六歩として、戦いに備えた手に後手は△4四銀として▲5五歩の先受けをしました。
この局面は互角のようですが、後手の角が使いづらく△4二角と引く形だと▲5五歩△同歩▲同銀△同銀▲同角のような王手飛車の筋があります。
後手から直ぐに動ける形でないので、△2四歩~△2三銀~△3二金として以下△1二香から穴熊を目指すというのはありそうです。
後手の4四の銀は歩越し銀なので、持久戦模様になると先手から歩で圧迫される可能性があり少し使いづらいです。
主導権は先手にありそうなので、1局とはいえ後手からは動きにくくなったようです。
△3二銀では△7七角成がありました。
△7七角成▲同桂△8五歩▲7八金△3二銀▲6六銀△8六歩▲同歩△同飛▲8七歩△8二飛▲7五銀△8九角で、ソフトの評価値-95で互角。

この手順はちょっと長手数ですが、後手から角交換をして△8五歩と伸ばす手です。
△8五歩は△3二銀とする前に歩を伸ばすので少しうっかりしやすいです。
次に△8六歩があるので先手は▲7八金と8筋を補強しますが、そこで△3二銀とします。
以下▲6六銀として▲7五銀~▲6四歩を見せてきたときに△8六歩からの8筋の歩の交換が何気にうまい手のようです。
▲6六銀とすれば次の▲7五銀を防ぐために△7四歩と突くのが受けの手筋ですが、この場合は▲4六角と飛車のコビンを狙われてうるさい形です。
よって8筋の歩の交換をして△8二飛に▲7五銀と進出して次に▲6四歩が狙いですが、そこで△8九角が盲点です。
自分の場合はこのような手が少し見えにくいです。
直接的な狙いは次に△7八角成▲同飛△8七飛成ですが、△8九角に▲6四歩は△同歩▲同銀△7八角成▲同飛△6四銀があります。
この展開は角と金銀の交換の2枚替えなので後手優勢です。
また△8九角は次の△7八角成▲同飛△8七飛成が少し受けづらいので、形勢は互角のようですが気分的には後手は悪くないです。
この筋があると先手も簡単に▲6六銀から▲7五銀のような手は指せないので、また別の狙いの手を指す形ですが、それなら後手の気にしていたこれまでの筋はは回避できそうです。
振り飛車の飛車と銀の捌きの受け方が参考になった1局でした。