受け身になる前に動いてみる

上図は、居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で△8四歩と突いた局面。ソフトの評価値+83で互角。

後手は角筋を活かして△8五桂から△6五歩が狙い筋です。

先手はその手に対して受けに回って指すこともありますが、自分はあまり好きではありません。

相手の攻めにじっくり受けに回わって指すようになったら、また違う感覚が身について棋力の向上につながるかと思うのですが、何となくしっくりこないということはその指し方は向いていないのかもしれません。

△8四歩にソフトは▲9八玉とか▲6八角の手をあげていました。

▲9八玉は香車の上に玉がのる形で、将来9筋の攻めをまともに受ける可能性があります。

▲6八角は実戦の手ですが、やや受け身の手なのであまり好きでない展開になりました。

どちらの手もやむを得ずこのような手になるというのであれば仕方ないですが、できれば△8四歩の瞬間に先手から動いてみたいです。

先手からの狙い筋として▲3五歩がどうかが気になります。

▲3五歩△同歩▲2四歩△同歩▲6五歩△同桂▲3三角成△同桂で、ソフトの評価値+36で互角。

この▲3五歩からの仕掛けはたまにある手で、このような進めば後手が角筋を活かして先手玉を攻める展開にはなりません。

▲3五歩からの仕掛けはソフトの4つの候補手に入っていませんでしたが、仕掛けて互角であればこちらの方を選びたかったです。

△3三同桂の局面では▲6六銀と▲6八銀と▲2四飛の3通りの手が浮かびます。

△3三同桂以下▲6六銀△2五歩▲5五歩△6三銀引▲3八飛で、ソフトの評価値-275で互角。

この手順は▲6六銀と逃げた手に△2五歩と先手の▲2四飛を防ぐのが形のようで、先手は▲5五歩△6三銀を入れてから▲3八飛と後手の桂頭を狙う展開です。

▲3八飛は次に▲3五飛がありますが、▲3八飛に△3六角と打つと▲8二角がありますので、▲3八飛に△4六歩と捌く展開になりそうです。

△3三同桂以下▲6八銀△2五歩▲6六角△4三金▲5五歩△6三銀引▲8四角△7一玉で、ソフトの評価値-241で互角。

この手順の▲6八銀は後で▲6六角と打てる手があり、同じ▲6六銀と逃げるのとは微妙に味が違うようです。

この場合の▲6六角は後から▲8四角とする手があり、歩切れは解消できますが互角のようです。

△3三同桂以下▲2四飛△5七桂成▲同金△4六歩で、ソフトの評価値+35で互角。

この手順の△3三同桂に▲2四飛が一番指したい手です。

やはり飛車の活用は、ちょっとの駒損になっても実戦的には互角のことが多いです。

後手は△5七桂成として銀と桂馬の交換の駒得から△4六歩が鋭いです。

△4六歩に▲同歩なら△4五桂▲同歩△3三角が狙いです。

△4六歩以下▲3四歩△4七歩成▲3三歩成△4五飛▲6七金寄で、ソフトの評価値+162で互角。

この手順は△4六歩に▲3四歩と将来敵の打ちたいところの△3三角を防ぐ手で桂取りです。

以下△4七歩成▲3三歩成と進みますが、これはこれでいい勝負のようです。

受け身になる前に動いてみるのが参考になった1局でした。