上図は、先後逆で▲7八同銀と香車を取った局面。ソフトの評価値-812で後手優勢。
先手が序盤で端歩を突いたことで、実質的な先後が入れ替わったような形になり横歩取り△4五角型(実戦は▲6五角)からの進展です。
駒割りは飛車と桂香の交換で、後手がやや駒得です。
ここで後手の手番ですが、後手玉はやや薄いのに対して先手玉はまだ耐久性があるので結構大変な局面です。
実戦は▲7八同銀以下△9八飛▲7九歩△2七角▲3八銀△4五角成で、ソフトの評価値-116で互角。
この手順は△9八飛と打って▲7九歩と受けさせる形から△2七角と打ちましたが、▲3八銀△4五角成と粘りにでた手です。
対局中は、大駒を切って攻めにいくのは反動がきつくて危ないと思ったので▲3八銀に△4五角成としましたが、ここまでの手順はあまりいい手ではなかったようです。
馬ができたのはそれなりに大きい手とは思っていましたが、ここで貴重な手番が先手に回ってきたので、▲6五香打とか▲7五桂がうるさい形です。
後手玉は薄く先手の飛び道具が攻めに役立ちそうです。
また△9八飛と打った手もあまりいい手でなく、▲7九歩と歩で受けられると飛車を打った効果が不明です。
このあたりは、指し手が急所からずれていたようです。
△9八飛では△6二玉がありました。
△6二玉▲6五香打△9六角で、ソフトの評価値-673で後手有利。

この手順は△6二玉と早逃げする手で、玉の早逃げ八手の得ありという格言があるくらいなので価値の高い手だったようです。
自分の場合はこのような手がなかなか見えません。
つい慌てて攻めて後からその反動がくるというパターンが多いのは、このような手を指さないからだと思います。
後から気づくのでなく対局時に気がつけばいいのですが、なかなか思うようにいかないです。
△6二玉は▲4一角からの早逃げという意味ですが、▲6五香打に玉の位置が顔面受けの形なので受け方が少し難しいです。
▲6五香打に△9六角と攻防の角ですが、この手も結構難しいです。
△9六角は6三の地点と7八の地点の両方に利いていますが。どちらかにいくとどちらかの利きがなくなるので、短い時間で考えるときに角の利き筋をうっかりすることがあります。
△9六角に▲7九歩と受けるのは自然ですが、△6五銀▲同香と進むとここで後手の手番になるので、後手が少しほっとします。
よって△9六角に先手は▲7五桂と数の攻めをします。
△9六角以下▲7五桂△7九飛▲6九金△6八金で、ソフトの評価値-864で後手優勢。

この手順は▲7五桂と6三の地点に数を増やす攻め方で、後手としても一番嫌な手です。
▲7五桂に△7八角成なら▲6三桂成以下詰みなので、どうやって受けるのかと思ったのですが△7九飛が強い手です。
これもなかなか指せない手で、△7九飛に▲6九金とはじくと飛車取りになります。
飛車は玉の近くに王手で打つと金ではじかれることがあるので打ちにくいのですが、継続手がないとまずいです。
▲6九金に△6八金がこれもなかなか指せない手で、▲6八同玉とするか▲4八玉のどちらかです。
△6八金に▲4八玉なら△6九金▲6三桂成△同銀▲同香成△同角▲同香成△同玉で、ソフトの評価値-1212で後手優勢。
△6八金に▲同玉なら△7八角成▲同金△6九飛打▲7七玉△7六銀▲同玉△7八飛成で、ソフトの評価値-3267で後手勝勢。
どちらの手順も簡単ではないですが、少しでも正確に指せるような感覚を身につけたいです。
優勢な局面も全然簡単ではないのが参考になった1局でした。