桂頭の受けより穴熊を重視する

上図は、先後逆で居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で▲6六銀と5七の銀が上がった局面。ソフトの評価値-305で後手有利。

この局面のソフトの評価値が後手有利になっていますが、自分が使っているソフトは300点未満が互角なのでほとんど互角のような形勢です。

先手も後手も美濃囲いで最低限の囲いは完成しています。

後手は7三に桂馬が跳ねているので、この桂馬が活用できれば後手がよくなりそうですが、逆に桂馬が狙われるような形になると先手が指しやすくなります。

現局面は7五の地点は4二の角が受けに利いていますが、先手の持ち駒に1歩あれば▲7五歩△同歩▲7四歩のような攻めがあります。

▲7五歩に対して桂頭を守る形としては△8四飛がありますが、▲9五角のような幽霊角の筋があるので居飛車側としては受け方が気になります。

そのようなことが気になって実戦は△9四歩としました。

実戦は▲6六銀以下△9四歩▲9六歩△8四飛▲5八金左△2四歩で、ソフトの評価値-73で互角。

この手順は7三の桂頭を事前に補強する手で、手堅い感じはしますが、評価値は互角になりました。

9筋の手の交換は互角としたら、△8四飛と△2四歩があまりよくなかったようです。

後手の△8四飛は△9四歩としているのに、序盤の段階で△8四飛は駒組みが遅れるのでもったいなかったようです。

また△2四歩は将来△2三銀から△3二金と銀冠に組む狙いはありますが、5二の金が連結からはずれて少し活用しにくいです。

これでも互角みたいですが、評価値がだいぶ落ちたのが少し気になります。

△9四歩では△1二香がありました。

△1二香▲6八角△1一玉▲5八金左△2二銀で、ソフトの評価値-221で互角。

この手順は後手は穴熊を目指す手です。

形勢は互角になりましたが、それでも少し後手の方が指しやすいという感覚のようです。

先手は2九の桂馬は守りに使っているので、後手は先手からの桂馬による軽い攻めはなく安心して穴熊に囲えそうです。

自分の使っているソフトは、左美濃に組んでもそこから穴熊を目指すことが多いです。

銀冠やトーチカより穴熊という感じで、穴熊側の端歩を受けても受けなくても穴熊を目指す傾向にあります。

バランスのいい指し方とか位を取るというより、隙あらば穴熊という感じで玉の固さを重視しているのかもしれません。

穴熊は固さもあるのですが、玉の遠さにも終盤で有利になる要素です。

ただし、穴熊は手数がかかりますし、玉の逃げ道が少ないのと端攻めがある場合は玉の危険度が高くなります。

どの囲いでも必ず一長一短があります。

△2二銀に▲7五歩なら△同歩▲7八飛△8一飛▲7五銀△3三角で、ソフトの評価値-588で後手有利。

この手順は▲7五歩の突き捨てから▲7八飛として7筋の桂頭を狙う手で、後手としても嫌な形です。

▲7八飛に△8一飛がなかなか指せない手で、最初は意味が分からなかったのですが、7三の地点に成駒がてきても飛車のあたりにならないということみたいです。

△8一飛に▲7五銀は気持ちのいい進出ですが、そこで△3三角の切り返しが味がいいdす。

数手間に△2二銀と引いた効果で、3三の地点に角が出れるのは大きいです。

ちょっとした形の違いで手はあるものです。

桂頭の受けより穴熊を重視するのが参考になった1局でした。