歩を突き捨てて受ける形にする


上図は、先後逆で居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で△7四同歩と歩を取った局面。ソフトの評価値-301で後手有利。

この瞬間は後手の1歩得ですが、△7四同歩とすることで後手の飛車の横利きが止まってやや働きが悪いので狙われやすい形です。

対局中はそのような意味で、後手が少し指しづらいのかと思っていましたが、ソフトは後手有利だったのが少し意外でした。

有利といってもほぼ互角の評価値です。

後手の飛車の働きが一瞬悪いようでも、先手の捌きには対抗できるとソフトは見ているみたいです。

実戦は△7四同歩に▲7七桂△8八角で、ソフトの評価値-256で互角と進みましたが、△8八角で△7五歩なら、ソフトの評価値-482で後手有利。

この手順は▲7七桂と遊んでいる桂馬を活用する手ですが、先手の飛車が浮き飛車なので狙われやすい形になりました。

実戦は△8八角と打ったのですが、▲6六角と打たれたら8八の角の働くまで手数がかかるので、後手としてはいまひとつだったようです。

▲7七桂に△7五歩は変化手順ですがいい手のようで、浮き飛車には金駒で責めるのがいいようです。

この場合の金駒とは6三の銀のことで、後手は銀を使って先手の浮き飛車を責めるといいう感覚です。

△7五歩に▲同飛なら△7四銀▲7六飛△7五歩▲6六飛△4四角▲5五角△同角▲同銀△8八角で、ソフトの評価値-591で後手有利。

この手順は△7四銀から△7五歩と、銀の力で先手の飛車をおさえてから最後に△8八角と打って△7七角成と△9九角成の両方が受けづらく後手が指せるようです。

▲7六飛と▲7七桂型の浮き飛車は、飛車の可動範囲が狭いので狙われやすいです。す。

最初の局面で▲6六角なら△7五歩で、ソフトの評価値-281で互角。

この手順の▲6六角は変化手順ですが、この手の受け方がよく分からなかったので後手の方が少し指しづらいと思っていました。

しかし、▲6六角にも△7五歩があったようです。

7筋の歩を突き捨てることで後手の飛車の可動範囲が広がるということみたいです。

昔からこの△7五歩という受け方をあまり意識して指していないので、うっかりしやすいです。

このような受け方が浮かぶと指し手も広がってきそうです。

△7五歩に▲同角なら△7四飛で、ソフトの評価値-485で後手有利。

この手順はよく出る手で、▲7五同角に△7四飛と回って、飛車と飛車が向かい合う形に角があるという形です。

角があることで先手の飛車の働きに制限がかかって重たくなるにに対して、後手の飛車の方が軽いので後手が指しやすいです。

△7五歩に▲同飛なら△7四銀▲7八飛△7五歩▲同角△同銀▲同飛△8六歩▲2八玉△8七歩成▲8五歩△7四歩で、ソフトの評価値-266で互角。

この手順は▲7五同飛には△7四銀から△7五歩と先手の大駒を抑え込む形です。

先手は飛車を活用しようとすると▲7五同角から銀と角の交換でやや駒損ですが、飛車を捌いてきます。

この手順は後手は駒得になっても嫌な展開ですが、△8六歩と突けば後手の飛車を活用できそうな形なのでいい勝負のようです。

将棋は手が広く、自分にはまだ知らない手筋がたくさんありそうです。

歩を突き捨てて受ける形にするのが参考になった1局でした。