上図は、先後逆で相雁木からの進展で▲7七角と上がった局面。ソフトの評価値-11で互角。
先手は▲4六銀型の歩越し銀の形で、どこかのタイミングで▲3五歩の仕掛けが狙い筋です。
▲3五歩の仕掛けは、飛車と銀を使って後手の角を狙う攻め筋です。
後手はいつもこの筋に警戒して駒組みをすることになりますが、受ける側としてみれば早い段階で仕掛けられることも意識していないと対応しにくいです。
先手からの▲3五歩の仕掛けにどのような形で受けるかが、後手として方針の分かれ目です。
後手の角の位置は3三のままで受けるか、△4二角と引く形にするかなどがあります。
また△5四歩型にするか△5四銀右型の腰掛銀にするかなどもありそうです。
また玉の位置は左にもっていくか、居玉のままか、右玉にするかなど考えたらきりがありません。
対局中は6三の銀を5筋と4筋で活用することで、先手の4六の銀にプレッシャーをかけることにしました。
実戦は△5四銀右▲5五歩で、ソフトの評価値+84で互角。

この手順は△5四銀右としますが、先手は▲5五歩と突いてきます。
▲5五歩に△6三銀と引くのは手損になるので、なかなか指せません。
▲5五歩に△4五銀と出るのは▲3七銀で次の▲4六歩の銀取りが受かりません。
よって▲5五歩には△4五歩しかありません。
実戦は▲5五歩以下△4五歩▲5四歩△4六歩▲5三歩成△同金▲4六歩で、ソフトの評価値-19で互角。

この手順は▲5五歩に△4五歩と突く形で、歩越し銀には歩を突いて相手の銀にプレッシャーをかけることが多いです。
本局はお互いに銀を取り合う展開で、最後の▲4六歩の局面の分かれがどうかという形です。
後手の立場からすると、角頭を攻められる展開にはならなかったのでその点は予定通りですが、1歩損しており5三の金がやや浮いています。
先手の立場からすると1歩得ですが、銀を安定的に攻め駒として使う展開にならなかったのでやや予定外という形です。
また4七の地点に空間があいているので、今後の駒組みをどのように進めるかなどがあります。
対局中は後手の指し方がやや無理っぽいのかと思っていたので、この局面の評価値はほとんど互角なのはやや意外でした、
後手は1歩損ですが、金と銀が先手より多く動いて働いているのが影響しているのかもしれません。
ここからは2次的な駒組みになりますが、この局面が互角であれば先手の攻めをいなしたことに満足です。
この局面になることは棋譜並べではほとんどありませんが、ここからの後手の狙い筋の指し方を調べていれば、今後の対局に活きそうです。
銀交換の1歩損もいい勝負だったのが参考になった1局でした。