上図は、先後逆で居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で▲9八飛と5八の飛車が回った局面。ソフトの評価値-178で互角。
お互いに穴熊に組んでの持久戦ですが、1筋から4筋までは同形なのが特徴的です。
先手は次に▲9五歩から動いてくる狙いですがやや珍しい形で、後手がどのように対応するかという局面です。
対局中は▲9五歩の受け方が分からなかったので、あまり成算はないのですが動いていきました。
実戦は、△8六歩▲同歩△5五歩▲同歩△同銀▲同銀△同角▲5八飛△5四歩で、ソフトの評価値+76で互角。

この手順は先手の▲9五歩の前に後手から動いた展開で、5筋で銀交換をして▲5八飛に△5四歩と落ち着く展開です。
後手は8筋の歩を突き捨てたので1歩損ですが、8筋の歩はそんなに影響ないと思っていました。
後手の次の狙いは△4九銀なのでそれを先手は受ける形ですが、これはこれでいい勝負のようです。
ただし、△8六歩はソフトの4つの候補手には上がっていませんでした。
ソフトは最初の局面ではじっくりと指すような方針だったようです。
△8六歩では△3三銀がありました。
△3三銀▲9五歩△同歩▲同香△9七歩で、ソフトの評価値-214で互角。

この手順の△3三銀は4枚穴熊にする手で価値の高い手ですが、先手の4六の銀と似合いみたいな形なので、動かすことは全く考えてなかったです。
△3三銀と指すなら、先手が▲9五歩としても対抗できるという読みが入ってないと指しづらいです。
△3三銀に▲9五歩から動いてくれば△同歩▲同香に△9七歩が鋭いです。
ここでうっかりしそうなのが、9五の地点には先手の角が利いているので、飛車の利きを止めても△9五香には▲同角の筋があります。
△9七歩以下▲同桂△9五香▲同角△8六歩で、ソフトの評価値-294で互角。
この手順は△9七歩▲同桂から9筋で香車を取り合う展開ですが、最後の△8六歩がいい手のようです。
最初は自分は▲9五同角には△9一香と打って、以下▲5一角成△9七香成で後手有利かと思っていたのですが、▲9九飛と逃げるとソフトの評価値+86で互角。
この手順もうっかりしそうな感じで、△9七香成と桂得になって先手の飛車を抑えて感じのようですが、▲9九飛は軽い形で先手も対抗できるようです。
後手の成香ができても重たい形なので、思ったほどはよくなっていないようです。
▲9五同角には△8六歩と後手の飛車が働くような手が価値が高いようで、▲同歩なら△9一香▲5一角成△8六飛のような感じです。
やはり大駒が働くような形に持っていた方が形勢をリードしやすいようです。
このあたりの8筋と9筋の攻防は、意外と手が広くまだ知らない手筋などがたくさんありそうです。
9筋を攻めさせてから手を作るのが参考になった1局でした。