後手の早繰銀へのカウンター狙い


上図は、角換わりからの進展で△3一玉とした局面。ソフトの評価値+5で互角。

先手が▲3七桂型から早仕掛けを狙ったのに対して、後手が△7三銀からの早繰銀にした展開です。

自分の感覚だと、▲3七桂型からの早仕掛けを狙うのに△7三銀から早繰銀は結構優秀で、先手からは少し動きにくい感じです。

動く手もあるとは思いますが、後手の△7三銀は意外としっかりしている感じで、あまり調べていないせいもあり、仕掛けを断念することが多いです。

そのようになると▲3七桂から▲4七銀型になりやすいのですが、後手の早繰銀に対して先手の玉の位置は居玉か▲5八玉型になりそうです。

玉を▲6八玉型にすると後手の銀に近くなるので指しづらいです。

玉の位置を居玉か▲5八玉型にすると先手から▲4五歩と攻めた時に玉への反動がきついので、このあたりのバランスが難しいです。

このあたりの感覚は、あまり棋譜並べで理解できていない感じです。

実戦は▲4五歩△同歩▲3五歩△4四銀▲3四歩△4三金右で、ソフトの評価値+22で互角。

この手順は▲4五歩から動いたのですが、△同歩に▲3五歩は手筋とはいえ玉の近くでの戦いになるので、対局中は少し無理筋だと思っていました。

しかし、他の手も浮かばなかったので仕方なく指した感じです。

▲4五歩では▲5六銀がありました。

▲5六銀△7五歩▲同歩△同銀▲4五歩△同歩▲同桂で、ソフトの評価値+135で互角。

この手順は▲5六銀と腰掛銀にしますが、先手の3七の桂頭が薄くなるので少し指しづらいのかと思っていました。

ただし、先手も仕掛けないとすると▲5六銀以外にどのように手を進めるかが難しいです。

▲5六銀は最悪手待ちの意味では将来▲4七銀と引くことができます。

▲5六銀に対して後手は△7五歩から仕掛けるのは狙い筋ですが、先手はどのように対応するかがポイントになります。

早繰銀で後手の銀が5段目にくれば、先手は2筋から継ぎ歩というのが1つの狙い筋ですが、後手の玉が3一にいるのでこの場合はあまり効果がないです。

よって△7五同銀には▲4五歩から仕掛けますが、▲4五歩と仕掛けることができるのは数手前に▲3七桂と跳ねた効果です。

後手が△4五同歩とすれば▲4五同桂と進みますが、ここからの先手の手の作り方が気になります。

▲4五同桂以下△4四銀▲2四歩△同歩▲2三歩で、ソフトの評価値+264で互角。

この手順は▲4五同桂に△4四銀は自然ですが、そこで▲2四歩から▲2三歩の垂れ歩が浮かびにくいです。

先手の攻め駒は飛車と角と桂馬と歩ですが、ぱっと見でこれで手になっているのは気がつきませんでした。

ちょっと攻めが細いと思っていたのですが、後手の7五の銀が浮いているのがこの瞬間に遊び駒になっています。

先手の次の狙いは▲2四飛なので後手は△2三同金とします。

△2三同金以下▲2五歩△同歩▲5三桂成△同金▲2五飛で、ソフトの評価値+356で先手有利。

この手順は△2三同金に▲2五歩が浮かづらい継ぎ歩で△2五同歩なら▲5三桂成から▲2五飛として両取りで先手が少し指せそうです。

両取りは気持ちがいいのですが、圧倒的に先手優勢かというとそこまではなく、先に桂損しているのと▲2五飛に△5五歩と銀取りに打つ手があって、まだ後手も頑張りがきく局面のようです。

後手の早繰銀へのカウンター狙いが参考になった1局でした。