上図は、先後逆で居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で▲5七銀と上がった局面。ソフトの評価値+1001で先手優勢。
△7八とに6八の銀が▲5七銀と上がった形です。
駒割りは金と桂馬の交換で先手が駒得で、玉の固さも先手玉の方が固いので先手優勢です。
ここで貴重な手番が後手なので、少しでもくらいついて勝負形に持ち込みたいところです。
対局中は少しでも駒と取りにいきたいと思って△6五桂と打ちました。
実戦は△6五桂以下▲5二と△5七桂不成▲同金△5三角▲同とで、ソフトの評価値+876で先手優勢。
この手順は△6五桂に▲5二とと進んだのですが、後手は△5七桂不成から銀と桂馬の交換で少し後手が駒得になっても、後手が苦しいのは相変わらずです。
△6五桂以下をソフトで調べると、▲5二とでは▲4二金△同金▲6二飛△5七桂不成▲同金△6九飛▲5二とで、ソフトの評価値+1380で先手優勢。

△6五桂と打ったのはソフトの候補手にない手で、あまりよくなかったようです。
自分の感覚としてはこれしか手がないと思っていたのですが、ソフトは5七の銀を攻めても大したことがないという判断のようです。
後手は△6九飛と打って勝負形のように見えても、6三のと金で金駒を取られる形は後手が悪いです。
最後の▲5二とに△4八金と打って▲同金なら△3九銀と打って逆転しますが、▲6九飛成とされてあまされそうです。
横から攻める展開は、あまり後手に勝ち目はなさそうです。
△6五桂では△1五歩がありました。
△1五歩▲4二金△同金▲6二飛△1六歩▲1八歩△6五桂で、ソフトの評価値+953で先手優勢。

この手順は△1五歩と端歩から手をつけます。
先手玉の金駒から攻めても守りが固く一番弱いところは端なので、端にあやをつける感覚です。
△1五歩に▲同歩とする手もありそうですが、△1七歩とされると後手の持ち駒の桂馬が活きそうな形です。
先手は形勢を優勢と思っていれば1筋での戦いは勇気がいります。
よって△1五歩に▲4二金△同金▲6二飛と進みますが、そこで△1六歩と取り込む手が大きいです。
先手は▲1八歩とおだやかに受けますが、そこで△6五桂としてどうかという展開です。
形勢は元の局面が先手優勢だったのでまだ先手がいいですが、1筋を抑えたというのは後手にとってのポイントになります。
1筋が広いと後手玉が広くなるのと、後手の持ち駒がたくさんあるといきなり1七から打ち込む筋があるので、これだけでも先手にプレッシャーがかかりそうです。
先手に2手くらい甘い手を指してもらわないと形勢はつまりませんが、ちょっとでもポイントを上げて逆転の要素を作るのが大事なようです。
端をつめてプレッシャーをかけるのが参考になった1局でした。