飛車の活用の差で有利を保つ

上図は、後手中飛車からの進展で△5六同飛と歩を取った局面。ソフトの評価値+626で先手有利。

後手の5二の飛車が△5六飛と歩を取った形です。

対局中は少し勘違いをしていたのですが、後手の飛車が2段目のときに▲2一飛成とするのは△2二飛とぶつけられて飛車交換になって先手が少し損をするという感じだったのですが、本局は後手が飛車を捌いてきました。

この瞬間は先手は飛車が成れるのですが、なぜか対局中はそれが見えなく▲6五角と打ちました。

実戦は▲6五角△4六飛▲2一飛成△3二銀▲1一龍で、ソフトの評価値+329で先手有利。

この手順は▲6五角と打つ手ですが、対局中はこれでうまくいったと思っていたのでだいぶ勘違いをしていたようです。

▲6五角は▲4三角成や、角が成れなくても2九の桂馬にひもをつけた形なので、後手から飛車が成られても桂馬が取れないと思っていました。

▲6五角に△4六飛として▲2一飛成△3二銀に▲1一龍と先に香得する展開で先手有利になっていますが、評価値的にはほとんど互角に近い形勢のようです。

▲1一龍からは変化手順で△2六飛▲5二歩△2二歩▲1二龍△6二銀▲4四歩△6四歩▲5四角△2九飛成▲4三歩成で、ソフトの評価値+276で互角。

この手順はやはり後手は△2六飛と回って飛車成りを狙います。

先手は龍を働かせる意味で▲5二歩~▲1二龍は参考になる駒の使い方ですが、6五の角がいなくなれば後手も△2九飛成とダイレクトに桂馬が取れて駒損が回復できますのでこれでいい勝負のようです。

飛車が成り合って駒を取り合う展開は、先手が有利だった部分がなくなりこれで互角のようです。

先手としては、後手の飛車は成らせない方向で指し手をまとめた方がよかったです。

▲6五角では▲2一飛成がありました。

▲2一飛成△5五飛▲4七角で、ソフトの評価値+594で先手有利。

この手順は▲2一飛成と先に飛車が成る手で、後手の飛車が2段目にいないので△2二飛とぶつける手はありません。

△5五飛は次に△2五飛とぶつけて飛車交換を狙う手で、そうなれば桂馬が3段目に跳ねて将来活用できる形になりそうです。

△5五飛のときの次の手が難しいと思っていたのですが、▲4七角と打つ手がありました。

この▲4七角は△2五飛を防ぐ手で、次に▲1一龍とすれば先手が駒得でしかも龍を作っているので先手の有利が拡大されます。

▲4七角に△3二銀なら▲1一龍△2八歩▲2三歩△2九歩成▲2二歩成で、ソフトの評価値+1553で先手優勢。

この手順は△3二銀▲1一龍に△2八歩として後手は駒損を回復する狙いですが、▲2三歩の垂れ歩が厳しく後手は△2一歩と打って受けることができません。

▲2二歩成が入れば先手優勢です。

▲4七角に△2八歩なら▲同龍△2五歩▲3六歩△2六歩▲3五歩△同飛▲2六龍で、ソフトの評価値+965で先手優勢。

この手順は△2八歩~△2五歩として先手の龍を自陣に引かせて辛抱する手で、これも実戦的には結構嫌な手です。

先手は▲3六歩と突いて将来▲3七桂を活用する狙いで、△2六歩と突いて▲同龍なら△2五飛とぶつけますが、▲3五歩と角道を通してから▲2六龍で先手が指せているようです。

後手の飛車が活用できていないのが痛いです。

▲4七角に△7四角なら▲同角△同歩▲4七角△5六歩▲1一龍△4四角▲2一龍で、ソフトの評価値+630で先手有利。

この手順は△7四角と合わせて角交換を狙いますが、再度▲4七角と打つのが手堅いようで、とりあえず後手の飛車を2筋に回らせない形にすれば先手が指せるようです。

飛車の活用の差で有利を保つのが参考になった1局でした。

一旦受けに回ってから駒を取る

上図は、居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で△6六歩と突いた局面。ソフトの評価値+1079で先手優勢。

駒割りは角と桂の交換で先手が少し駒得で、穴熊で後手からの攻めに遠い位置にいるので先手が指せているようです。

先手からは▲4四角とする手が楽しみですが、後手からも△6七歩成とする手がありどちらが攻めの速度が速いかという形です。

実戦は▲4四角でソフトの評価値+537で先手有利。

この手順は▲4四角として次に▲7一角打に期待したのですが、後手からも△6七歩成が次の△7八とが相当先手にとっては痛いです。

確実に攻め合って先手が1手勝ちであればこの手順でもいいのですが、そうでなければ先手はこの手順はまずいようです。

後手から歩で金をぼろっと取られてと金ができる形は後でダメージがくることが多く、△6七歩成~△7八とで先手は金駒が2枚取られる形は避けた方がよかったようです。

▲4四角では▲6六同金がありました。

▲6六同金△同飛▲4四角で、ソフトの評価値+802で先手優勢。

この手順は先手は守りの金を渡しますが、▲4四角で銀を取り返す形です。

自分は昔からこのような受けが見えづらく、つい一直線に攻め合いの選択をすることが多いのですが、速度計算を甘く見ていて相手の攻めが速かったというのがあります。

▲6六金で少し相手の手を緩めてから▲4四角とバランスを取りますのがうまいようです。

後手の飛車は直通する形になりましたが、先手は1八に飛車がいて横の利きの受けがあるのでまだ大丈夫のようです。

先手としては受けで正確に対応すると少しほっとします。

先手は次に▲7一角打が楽しみでまだ後手玉に即詰みはありませんが、この手が入ると後手玉の寄せが見えてきます。

▲4四角以下△7二金▲6一銀△6二金寄▲5四歩で、ソフトの評価値+732で先手有利。

この手順の△7二金は▲7一角打を防いで金を盤上に埋めるので自然な受けです。

ここからの手順が興味深いのですが、△7二金に▲6一銀と引っかけます。

後手が△7二金型に▲6一銀という手は割打ちの銀で、両取りなら浮かびやすいです。

ただし両取りでなく▲6一銀というのもたまにあり、気になるのは△6二金寄とされた後の手の作り方です。

次に△6一金とされると銀がただなので、▲6一銀と打つのは勇気がいります。

△6二金寄とされたときに▲5四歩が見えづらい手です。

▲5四歩は相手の歩の裏側に歩を垂らすという手で、歩の裏側に歩を垂らすと相手は歩を打って受けることができません。

ただし、この歩もどの程度の効果があるかがぱっと見で分かりづらいです。

▲5四歩に△同金なら▲6二角成△同飛▲7二金△同飛▲同銀成△同玉▲5一飛△6四金左▲6三歩で、ソフトの評価値+1887で先手優勢。

この手順は△5四同金には▲6二角成~▲7二金として飛車を取るのが分かりやすいようです。

飛車と金銀の2枚替えになりますが、相手玉が薄いのと先手玉が安全なので攻めに専念できます。

後手の守りが薄く飛車を打つこむ形は寄せが決まりやすいです。

▲5四歩に△6一金なら▲5三歩成△7六歩▲6三と△同飛▲6二歩△同金▲4一角△5二銀▲6二角成△同飛▲5二角成△同飛▲6三銀で、ソフトの評価値+1133で先手優勢。

この手順は△6一金と銀を取る手ですが、▲5三歩成があり△6四金上と逃げても▲6二とで受けが難しくなります。

よって▲5三歩成に△7六歩とあやを求めたのですが、▲6三と~▲6二歩が鋭いです。

▲6二歩は先手の角のラインに相手の金駒を近づける手で、いつでも角で相手の金駒を切る筋があり技がかかりやすいみたいです。

▲5四歩に△7九成桂なら▲同金△7六歩▲5三歩成△6一金▲6三と△同飛▲6二歩で、ソフトの評価値+1541で先手優勢。

この手順は△7九成桂の攻め合いには▲同金で△7六歩に▲5三歩成がうっかりしやすい手です。

▲5三歩成に△同金寄は▲同角成△同金▲7一角△同玉▲7二金まで詰みという狙いです。

これらの手順を見ると実戦より選択肢が多くよかったようです。

一旦受けに回ってから駒を取るのが参考になった1局でした。

7三の桂馬を攻めて自玉を安全にする

上図は、居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で△6四金と歩を取った局面。ソフトの評価値+1123で先手優勢。

駒割りは飛角桂と金銀の交換で先手が少し駒得しています。

ただし、終盤は駒得より速度という格言があるので、やはり相手玉に迫るスピードが重要視されます。

△6四金は5三の金が△6四金と歩を取った形で▲7四桂打を防いだのですが、ここで貴重な手番が回ってきました。

ここは形とばかり▲6二歩と打ったのですが、これは相当甘かったようです。

実戦は▲6二歩に変化手順で△6八香成▲同金△6七銀で、ソフトの評価値+255で互角。

この手順の▲6二歩は手筋の歩で、次に▲6一歩成が詰めろになり、△7一金と逃げるのは後手の玉が狭くなります。

また△6二金と歩を取るのは▲4一飛と打った手が詰めろになり、△5一金と逃げるのは▲2一飛と打った手が▲9四桂△同香▲7一角△同玉▲5一飛成のような寄せを見ています。

ただし本局においては▲6二歩に後手が手抜く手があったようで、▲6二歩には△6八香成▲同銀△6七銀がありました。

この△6七銀は次に△6八銀成でなく、△7九銀と打つ狙いです。

この形は先手は8六に桂馬がいるのと後手は7三に桂馬がいるので、意外と先手玉は狭いです。

△6七銀▲6一歩成△7九銀▲9八玉△8八金▲9七玉△8五桂で詰みです。

対抗形では後手の7三の桂馬が最後の寄せに役立つというケースがあり、自陣ばかりでなく相手の守り駒も見ておかないと思わぬ寄せをされることがあります。

また8六の桂馬は自玉の脱出を自分の駒が邪魔しています。

自分も似たようなケースで何度か痛い目にあっています。

よって△6七銀は詰めろだったので先手は受けることになるのですが、▲6九香と受ければ△7八歩と打ってどうかという展開です。

先手に手番が回ってきて▲6一歩成が実現できればいいのですが、手番が回ることなく寄せきられる危険もありそうです。

これは▲6二歩がぬるかったからこのような展開になったのですが、この場合の相手の大事な駒は7三の桂馬だったようです。

▲6二歩では▲7四歩がありました。ソフトの評価値+1083で先手優勢。

この手順の▲7四歩ですが、対局中はこの瞬間が少しぬるいのかと思っていました。

先手は次に▲7三歩成と桂馬を取っても△同銀で、後手は金駒が密集しているのでまだ寄せが見える段階ではありません。

▲7四歩は7三の桂馬を取って先手玉を少し安全にするという意味と、取った桂馬を攻めに使って詰めろ級の手を作るという意味のようです。

▲7四歩に△6八香成なら▲7三歩成△同銀▲6八金△6七銀▲7九香△7八歩▲同金△同銀成▲同香△7七歩▲同香△7六歩▲8五桂で、ソフトの評価値+1232で先手優勢。

この手順は△6八香成には▲7三歩成~▲6八金で手を戻します。

△6七銀は狙い筋ですが、7三に桂馬がいないため今度は詰めろになっていません。

△6七銀には▲7九香が▲7三香成△同玉▲8五桂の詰めろで先手が指せているようです。

▲7四歩に△6九銀なら▲7三歩成△同銀▲6七銀△同歩成▲同金△6六歩▲6八金△7八金▲同金△同銀成▲同玉△7六銀▲6六馬で、ソフトの評価値+2054で先手勝勢。

この手順は△6九銀と下から攻める手で、先手も▲7三歩成~▲6七銀でぎりぎりの受けになりそうです。

ただし、後手も攻め駒がやや不足しており▲6六馬と自陣に戻る形になれば先手が残しているようです。

後手が詰めろ級の手がこなかったら▲8五桂のような手で間に合ってきます。

▲7四歩に△8五桂なら▲7三角△同銀▲同歩成△同玉▲4三飛△5三歩▲7四歩△同銀▲同桂で、ソフトの評価値+2382で先手勝勢。

この手順は△8五桂には▲7三角から清算して▲4三飛で合駒請求します。

△5三歩は▲同飛成なら△6三金打とはじくつもりですが、▲7四歩と叩けば先手勝勢です。

▲7四歩に△7四同銀なら▲7七銀△6九銀▲6六馬で、ソフトの評価値+1272で先手優勢。

この手順は△7四同銀には▲7七銀と自陣に手を戻すのが少し見えにくく、以下△6九銀は▲6六馬で先手が指せているようです。

7三の桂馬を攻めて自玉を安全にするのが参考になった1局でした。

飛車と銀の交換から割打ちの銀で攻める

上図は、先後手逆で角換わり腰掛銀からの進展で△8六同飛と歩を取った局面。ソフトの評価値-903で後手優勢。

将棋の大会に参加して最近の傾向として分かったのは、基本的に対振り飛車が多いのですが、相居飛車の場合はまず相掛かりや矢倉や横歩取りにはほとんどならないということです。

相居飛車の場合は角換わり系が圧倒的に多いイメージです。

たまたま自分の対戦相手の棋風がそうだったのかもしれませんが、大会のことをイメージするとあまり指さない戦型を選択しても仕方ないと思っています。

そのための相居飛車の先手番の場合は、角換わり系の将棋を指すことが多くなっています。

なお、本局は先手から角交換をしてきたので、先手と後手が入れ替わったような感じです。

実戦は▲8七金△8二飛▲8六歩△3五歩で、ソフトの評価値+49で互角。

この手順は後手はチャンスを活かしてない指し方で、気がついていないので仕方ないですが、部分的にはありそうな形で少し指しやすいかと勘違いしていました。

先手の飛車が▲2九飛型だったら△3五歩のような手になりそうです。

ただし、現在の先手の戦型は▲2八飛と▲4八金型で、いつでも斜めの駒が入れば△3九銀とか△3九角の筋があります。

角換わり腰掛銀を指すなら短い時間でもこの筋に気がつかないといけなかったです。

最近は1段飛車の形が多いので、相手の左側の陣形をよく見ていなかったです。

実戦の△3五歩にソフトの読み筋は▲同歩△8八歩▲2九飛△8九歩成▲同飛で、ソフトの評価値+19で互角。

ぱっと見たときはよく意味が分かりませんでした。

後手が桂得しても、評価値的にはほとんど互角と言っていいくらいです。

ただし、この意味は最初の局面図の読み筋を調べると分かりました。

△8二飛では△7六飛がありました。

△7六飛▲同金△3九銀▲3八飛△4八銀成▲同飛△3九角▲5八飛△4八金で、ソフトの評価値-1156で後手優勢。

この手順は△7六飛~△3九銀とする手です。

この瞬間は飛車と銀の交換で後手が駒損なので、厳しい手で攻めていくことになります。

自分から飛車と銀の交換をするということは、攻めに自信がないとできません。

△3九銀は先手の▲2八飛型の欠点を活かした手の割打ちの銀で、△3九銀~△4八銀成~△3九角が厳しいです。

この攻めは後手は6五に桂馬がいるので5七の地点を狙うことが可能で、先手の4八の金がいなくなると5七の地点が弱体化します。

その5七の地点を角と桂馬で攻める狙いです

△3九角に▲5八飛と逃げますが△4八金とするのが継続手で、これをうっかり△5七角成とすると以下▲同飛△同桂成▲同玉△5九飛▲5八歩△8九飛成▲2四歩で、ソフトの評価値-12で互角。

この手順は5七の地点で清算するのはもったいない攻め方で、また形勢が互角に戻ります。

△4八金とするば確実に先手の飛車が取れるので、このような手を見逃さないようにしたいです。

△4八金以下▲8一飛△7一歩▲4七銀打△5八金▲同銀△4八角成▲6九金△3八飛▲6五銀△同歩▲7四角△4二金右で、ソフトの評価値-1013で後手優勢。

この手順は▲8一飛には△7一歩と1段目に歩を打って受けることができるのが、△6二銀型の効果です。

以下先手は▲4七銀打で粘りにでますが、飛車を取ってから△4八角成~△3八飛が攻めの戦力を増やして後手優勢です。

なお、真ん中の局面図の△3五歩▲同歩△8八歩に▲同金は、△8六飛▲8七金△7六飛▲同金△3九銀以下変化手順を同じような攻め方がありますので、△8八歩には▲2九飛としています。

なかなか奥が深い手順で、読みがよく入っているようです。

飛車と銀の交換から割打ちの銀で攻めるのが参考になった1局でした。

歩を使って相手の形を崩す

上図は、先後逆で後手横歩取り△3三角型からの進展で▲7七銀と上がった局面。ソフトの評価値-508で後手有利。

後手でこの戦型をもって指すのは好きなのですが、なぜか指し手に余裕がなく何か攻めてうまい手がないかということばかり考えているようです。

うまい攻めが浮かばないとつい気持ちが焦ったりなどしてもう少しゆっくり指す気持ちになればいいのですが、相手からうまい手があって抑え込まれる展開になるとまずいなど考えることが多いです。

他の戦型ではあまりそのような気分にならないのですが、なぜかこの戦型に関してはあまり良くない精神状態かなと思っています。

ひょっとしたらこの戦型は自分に合っていないのかもしれないと思うこともありますが、後手番をもって積極的に動いて指すのはこの戦型しか浮かばないので指しているという感じです。

元々丁寧に受けて指すというタイプでないので、消去法でいくと後手番はこの戦型になってきます。

実戦は△9五歩▲4六銀△8四飛▲3五歩△2三銀▲8六銀で、ソフトの評価値-712で後手有利。

この手順は△9五歩と端歩を伸ばしたのですが、どこかのタイミングで△9六歩▲同歩△9八歩▲同香△6九角▲同玉△8七飛成を狙っていました。

直ぐに決行するのは先手から▲8六歩と伸ばされると飛車取りになるので成立しませんが、狙い筋のひとつです。

▲3五歩のときにこの手順もあったかもしれませんが、△2三銀と見送って▲8六銀としてその筋を消してきました。

後手の狙い筋が消えればまた別の狙い筋を考えないといけないですが、ここでは△2七歩という手があったようです。ソフトの評価値-742で後手有利。

後手は歩が4枚あって技がかかりそうな気もしましたが、無理に攻めて墓穴を掘ってもよくないと思い踏み込めませんでした。

△2七歩に▲同飛なら△3八角▲2八飛△4九角成で、ソフトの評価値-900で後手優勢。

この手順は△2七歩▲同飛に△3八角と2段目に角を打つのがうまかったです。

自分は△3八角で△4九角と打つことばかり考えて、以下▲2八飛△3八歩▲5九金で角が取られそうだけど手が続くかなどが気になっていました。

それより2段目に打って△4九角成と馬を作る方が明快で、これで相手の飛車をゆっくり攻めるのがよかったです。。

また最初の局面図でも△9五歩では△2七歩がありました。ソフトの評価値-367で後手有利。

この手は後手は持ち駒の歩が4枚もあるので、このような手が見えないのはいまひとつ目のつけどころが悪いという感じです。

横歩取りの後手は歩を使って相手の形を少し崩してから手を作るのいうのがあるので、このようなチャンスを逃したらもったいないです。

△2七歩に▲同飛なら△3八角▲2八飛△4九角成▲1六角△3九馬▲6八金引△3五歩▲2七飛△2八歩で、ソフトの評価値-1148で後手優勢。

この手順は△3八角~△4九角と馬を作るのが大きく、▲1六角と合わせても△3九馬としていつでも飛車を取れる形にします。

その後は2八の飛車は3七の銀がいるため受けが利いているのですが、3七の銀を攻めることで飛車が取られそうな形になり後手優勢です。

△2七歩に▲3八飛なら△4五桂▲4六銀△2八角▲8六銀△8二飛▲4五銀△1九角成で、ソフトの評価値-1210で後手優勢。

この手順は▲3八飛には△4五桂と跳ねてこれで攻めが続くようです。

▲4六銀には△2八角~△1九角成と香車を取って馬を作るのが確実な攻めでこれで後手優勢です。

△2七歩に▲1八飛なら△4五桂▲4六銀△3九角▲3八飛△2八角成▲同飛△同歩成で、ソフトの評価値-871で後手優勢。

この手順は▲1八飛と1九の香車にひもをつける逃げ方ですが、これも△4五桂があり▲4六銀には△3九角と1段目に角を打つのがうまいです。

次に△2八歩成を受けるのが難しく後手優勢です。

△4五桂に▲4八銀とするのは△4九角があり、▲6八金引なら△5八角成▲同金△2八金で飛車が取れます。

またこの手順の▲6八金引で▲5九銀は△3七歩と垂らして、ソフトの評価値-1175で後手優勢。

これらより△2七歩で後手が指せていたようです。

歩を使って相手の形を崩すのが参考になった1局でした。

△7二銀型の横歩取り青野流の受け方

上図は、横歩取り青野流からの進展で△7七同飛成と金を取った局面。ソフトの評価値+425で先手有利。

横歩取りのような激しい将棋はある程度1本道みたいなところがあり、ちょっと疑問手を指せば一気に悪くなることがある戦いになりやすいです。

たまにこの戦型を指すと、自分で考えるというよりもこのような手だったかなと思い出しながら指すこともあり、つい形だけで指してしまうということがあります。

この形は後手が△7二銀型になってから、7七の地点で角と金桂の交換になりました。

△7二銀型をあまり見たことがなかったので、△7一銀型と何が違うのかあまり理解せずに指していました。

実戦は▲6八角△7五龍▲8二飛成△2四金▲9一龍△8七桂で、ソフトの評価値-211で互角。

この手順の▲6八角ですが、たしかこのような手があったなと理解した程度で、これ以外は全く考えてなかったです。

特に先手玉の近くに龍がいて、守り駒がやや少ない状態では駒を埋めて少しでも玉を固めたいという気持ちになります。

▲6八角に△7五龍▲8二飛成△2四金に▲9一龍として角香と金桂の交換で少し駒損を回復したと思っていました。

ただし、△8七桂と打たれて先手が少し受けづらいなと気がつきました。

△8七桂に▲5六歩と突いたのが悪く、ソフトの評価値-937で後手優勢。

▲5六歩には△7九桂成▲2四角△2五金▲5七角△7八龍▲6八金△8九龍のような展開で先手が悪かったようです。

▲5六歩では▲8八銀と辛抱すべきでした。

▲8八銀に△7八龍なら▲8七銀△同龍▲9六角で、ソフトの評価値-159で互角。

▲8八銀に△9九桂成なら▲2二と△3一歩▲同と△同銀▲9九銀で、ソフトの評価値-190で互角。

これらの両方の手順を見ても決して簡単でなく、まだ先手は手を尽くせばそれなりに戦えていました。

このような戦型は盤面全体に特に手が見えるかどうかが大きく、いつも同じような戦型ばかり指していると感覚がついていかないことがあります。

自分も最近この戦型を指す機会が少なかったので、あまり手が見えていませんでした。

▲6八角では▲6八銀がありました。ソフトの評価値+393で先手有利。

この手順は▲6八銀と金駒で龍をはじく手で、このような手もあったなという感じです。

横歩取りの本で見たときは細かい形の違いまでは理解しておりませんが、▲6八銀か▲6八角だったと記憶しています。

▲6八銀以下△7五龍▲8二飛成△2四金▲2二と△9二金▲8九龍△8八歩▲5九龍△2七桂▲3二と△1九桂成▲3七桂で、ソフトの評価値+1224で先手優勢。

この手順はうまくいきすぎですが、△7二銀型には▲8二飛成とすることが可能になります。

△7一銀型の場合は△8二歩と受けて飛車成りを受けることが多いのですが、△7二銀型は▲8二飛成が大駒のから成りなので、攻めの効果は少し落ちます。

△2四金と手を戻したときに▲2二とでと金を引いて活用するのも読みから少し抜け落ちていました。

2二のと金は▲1一ととかそのまま活用するということを意識していたのですが、▲2二とと引いて使うのは本来の駒の活用からすれば自然だったようです。

▲2二とには次に▲3二との狙いですが、△3一歩と受けても▲同と△同銀▲6六角の切り返しがあります。

▲6六角に△2五龍としても▲3三角成△2九龍▲4四角△同歩▲4三角以下後手玉は寄り筋です。

△9二金はやや受けすぎなような気もしますが、実戦的にはこれもありそうで、▲8九龍に△8八歩▲5九龍で後手は手がなくなってきます。

以下△2七桂には▲3二とが味がよく、△1九桂成には▲3七桂と逃げて先手優勢です。

うまくいきすぎの手順なのであまり参考にはならないかもしれませんが、△2七桂に▲2八銀△1九桂成▲同銀のような手を選択せずに▲3二とと指すのがスマートなようです。

△7二銀型の横歩取り青野流の受け方が参考になった1局でした。

細い攻めから大駒を活用する

上図は、居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で△6五銀と歩を取った局面。ソフトの評価値+971で先手優勢。

駒割りは桂馬と香車の交換でほぼ互角ですが、先手は玉の堅さが活きる展開で先手優勢のようです。

自分の将棋は終局後にソフトで検討しているのですが、中盤でかなり優勢になってもそこから疑問手を重ねて気がつけば互角になっていたということが多いです。

優勢の局面はうまくいけば勝勢になるのですが、戦いが振り出しに戻るのはもったいないです。

中盤で精度の悪い手は大きく評価値が下がりやすいので、このあたりの手の見え方は大事です。

実戦は▲7四桂△同銀▲同歩△同金▲6三歩△同金▲5二桂成で、ソフトの評価値+454で先手有利。

この手順は▲7四桂と両取りに打つ手で以下▲5二桂成ともたれる指し方です。

もともと先手は大駒があまり働いていないのでどうしても細い攻めになるのですが、銀と桂馬の交換で先手歩切れでどうかという形です。

後手も上部は手厚いので先手も手を作るのが大変です。

▲7四桂では▲6六歩がありました。

▲6六歩△5四銀▲7四桂で、ソフトの評価値+959で先手優勢。

この手順は▲6六歩と打って△5四銀に▲7四桂と両取りに打つ形です。

実戦と似たような形ではあるのですが、大きく違うのは部分的には金と桂馬の交換になるということです。

一般的に銀より金の方が価値が高いことが多く、手の可能性が広がるようです。

ただし6四の桂馬が後で取られそうな形なので、最終的には金と桂桂の交換になりそうです。

しかも先手は歩切れなので、▲7四桂以下がどうなのかが気になります。

▲7四桂以下△7一玉▲6二桂成△同玉▲2六歩△6四金▲2五歩△5一角▲5六歩で、ソフトの評価値+976で先手優勢。

この手順は先手にとってかなり力のいる指し方になります。

具体的には駒が相手の陣地に入っているわけでなく、大駒もまだそんなに働いていないので手を作るのが結構難しいです。

ソフトの先手優勢になっていますが、後手は中央が手厚いので先手はどのようにして手を繋げていくかになります。

金と桂馬を交換してから▲2六歩が地味な手ですが、△同歩なら▲同角で角が働いてきます。

よって後手は△6四金と桂馬を取りましたが、▲2五歩に後手の角のいく場所が難しいです。

先手の持ち駒に金があるので△3三角や△4二角は▲3二金があります。

また▲2五歩に△1三角は▲1二金△7九角成▲2一金△6九馬▲2六角で、ソフトの評価値+1036で先手優勢。

よって▲2五歩に後手は△5一角と引きます。

次の▲5六歩が筋といえば筋の手で、△同歩は▲6四角がありますので後手は受けに回ります。

▲5六歩以下△5二玉▲5五歩△4三銀▲4六歩△5三歩▲5八飛△6三歩▲4五歩△同銀▲5四歩△同歩▲4四歩△同銀▲6四角△同歩▲4六歩△同銀▲5四飛△5三銀▲4四金で、ソフトの評価値+2353で先手勝勢。

この手順の興味深いのは▲5五歩に△4三銀と引く形で、▲5五歩に何で取っても▲5六歩で後手はもちません。

よって△4三銀と引くのですが、次に▲4六歩と歩をぶつけます。

先手は歩の数が少ないので歩をぶつけて持ち駒を増やしたいのと、角がいまひとつ働いていないので角の活用を目指します。

後手は△5三歩~△6三歩と受けましたが、先手は穴熊で攻め合いにはならないので受けに回るのは仕方なさそうです。

先手は飛車が1筋にいても仕方ないいので、戦いの争点になりそうな5筋に回ります。

数手前までは大駒があまり働いてなかったのですが、これで働く形になりました。

以下先手は歩を使って相手の金駒の配置を変えて、角と金の交換から▲5四飛と飛車を活用する展開でこれで先手勝勢のようです。

大駒と歩の小技で攻めを繋ぐのがうまいです。

一気につぶそうとする攻めでは途切れてしまいますので、少しずつ駒を活用するというのが大事なようです。

細い攻めから大駒を活用するのが参考になった1局でした。

金駒を玉頭戦に据える

上図は、居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で△6二金と引いた局面。ソフトの評価値+1273で先手優勢。

先手が▲6四歩と打った手に6三の金が△6二金と引いた形です。

対局中は少し先手が指しやすいと思っていましたが、形勢はだいぶよかったようです。

駒割りは角香と飛車の交換で先手が少し駒得していますが、後手は6筋に厚みがあり3七の龍も先手陣を睨んでいるので油断できません。

先手は2枚の馬をどのように活用するかとか、後手陣のどこに手をつけるかなどで指し手の方針が分かれるようです。

実戦は▲5三馬△同金▲7五歩△4八角で、ソフトの評価値+491で先手有利。

この手順の▲5三馬は後手から△5六銀という手を気にしていたのですが、▲5三馬△同金▲5六金で大したことがなかったのです。

後手の遊んでいる飛車と働いている馬の交換は後手にとって大きなポイントで、▲7五歩で後手の桂馬が取られる形ですが、この瞬間に△4八角が厳しかったです。

盤上の角が相手の持ち駒になってその角で自陣を攻められるという展開で、これでだいぶ形勢が接近したようです。

7四の桂馬を取り切るまでに時間がかかるのと、後手の龍と角と銀の圧力が結構強いでです。

▲5三馬では▲6三香がありました。

▲6三香△7六銀▲5三馬△同金▲6一香成△同銀▲7五金で、ソフトの評価値+978で先手優勢。

この手順は▲6三香と打つ手ですが、対局中は少し考えていたのですが断念しました。

▲6三香には△同銀▲同歩成△同金で次の手が難しいと思ったからですが、▲7五桂と打って先手十分だったようです。

▲7五桂は次に▲6四歩△6二金引▲5三馬△同金▲6三歩成が狙いです。

▲7五桂の後に▲6四歩という手の組み合わせが浮かばなかったので、これは自分の実力であり仕方ないです。

▲6三香に△同銀は甘いようで△7六銀がソフトの推奨手でした。

△7六銀は先手の玉頭に迫る金駒なので、プレッシャーがかかります。

△7六銀に▲5三馬~▲6一香成で、部分的には飛金と角香の交換で先手が大きく駒得していますが、玉頭に銀がいるのと香車が相手の持ち駒になったので△8四香のような狙いが生じます。

後手の7六の銀が働きのいい駒なので、先手は▲7五金と打って攻め駒を責めるという手になります。

▲7五金以下△6七歩成▲同金△同銀成▲同銀△3三歩▲4一飛△6二金▲6三銀△5七角▲6二銀成△同銀▲6一飛成△7一銀打▲7二歩で、ソフトの評価値+2468で先手勝勢。

この手順は▲7五金は玉頭戦は上部を手厚くするのが基本なので、金駒を中央に打ちます。

後手は6七の地点で清算して△3三歩と先手の馬の利きを止めます。

次に△6六歩とか△5七角とかが回ると先手も忙しいのですが、この瞬間に▲4一飛と打って攻めます。

▲4一飛に△5二角と打てば飛車当たりの受けになりますが、▲4二飛成△4三金▲5一龍ともぐって先手がいいようです。

よって後手は△6二金と1枚金駒を使ったのですが、▲6三銀とその金駒を攻めます。

相手の守り駒である金を攻めるのがよくある手で、金がいるとそれなりに相手玉は堅いのですが、金がいないとだいぶすかすかになるという印象です。

このあたりは先手は相手の守り駒を1枚ずつ攻めて薄くしていく感じです。

このような展開になると7五の金が攻防に利いているので、盤上にあるだけで厚みが違ってきます。

これらの手順をみても先手はどこかで踏み込んで指さないといけないのですが、どのタイミングで踏み込むかが毎回難しいです。

金駒を玉頭戦に据えるのが参考になった1局でした。

厳しい寄せで即詰みにする

上図は、先後逆で居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で▲5八同金引とと金を取った局面。ソフトの評価値-99978で後手勝勢。

ここで後手の手番で先手玉に即詰みがあったようですが、対局中は全く気がついていませんでした。

実戦は△3五桂で、ソフトの評価値-2796で後手勝勢。

この手順は△3五桂と打って次に△4七銀からの詰めろのつもりでした。

△3五桂の瞬間は、後手玉に▲3一銀は△同玉でも△1三玉でも即詰みはありません。

△3五桂には▲4八飛と打って受ける手がありこれで先手玉は即詰みがないのですが、飛車を自陣の受けに使うことで後手玉が安全になります。

そのような意味で△3五桂でも問題なかったのですが、後手玉に即詰みがあったら敗着になるような手です。

やはり即詰みがある場合はできるだけ詰ますようにして、最短で詰ます習慣を身につけたいです。

△3五桂では△4七銀がありました。

△4七銀▲同金△4九龍▲同玉△5八金で、ソフトの評価値-99980で後手勝勢。

この手順は△4七銀と捨てる手ですが、▲同玉なら△4九龍▲4八金打△3八角▲5七玉△5六角右成▲6八玉△7八金まで詰みです。

よって△4七銀には▲同玉とするのですが、△4九龍~△5八金が鋭いです。

ぱっと見では少し金駒が足らないようにも見えますが、これが短時間で指せるなら強いです。

△5八金に▲3八玉なら△4九角▲3九玉△3八金まで詰みです。

△5八金に▲3九玉なら△5七角で▲同金なら△4八金打まで詰みです。

△5七角に▲4八金打も△4九金打▲3八玉△4八金引▲同金△同角成まで詰みです。

よって△5八金には▲同玉とします。

△5八金以下▲同玉△6九角打▲4八玉△4七角成▲同玉△6九角成で、ソフトの評価値-99989で後手勝勢。

この手順の△6九角に▲6八玉なら△7六桂▲7七玉△8六金まで詰みです。

△6九角に▲4九玉なら△6七角成▲3九玉△4九金▲3八玉△4七角成▲同玉△5七金▲3六玉△5八馬まで詰みです。

よって△6九角には▲4八玉としますが、△4七角成▲同玉に△6九角成がうっかりしやすい王手です。

自分は盤上の大駒を動かして王手するというのがあまり見えないことが多く、これは詰将棋でも一緒です。

大駒は小駒と違って動きが大きいので活用すると攻めの戦力が増すのですが、自分の場合はつい持ち駒を使うことに目がいくことが多く、それで攻めが途中で途切れることがあります。

例えば△6九角成で△3五桂と打つと、▲5八玉△4七金▲6八玉△6七金▲7九玉で詰みません。

このような手を短い時間で判断できるかは、結局のところ直感が何かということで全然違ってきます。

1手正しい手が浮かばなかったため、読みを断念して詰ましにいかずに別の手を指すということもあります。

こういうのがあるのでやはり直感はかなり大事だと思っています。

△6九角成以下▲5八銀△3五桂▲5七玉△4七金▲同銀△同桂成▲6七玉△7六銀まで詰みです。

△6九角成以下▲5七玉△4七金▲6七玉△7六金まで詰みです。

最後は持ち駒は桂馬が余り金駒は目いっぱい使う形なので、金駒の枚数を正確にカウントするというのも大事です。

自分の場合は金駒の枚数のカウントの仕方がアバウトなところがあるので、後から見ると1枚足らなかったということもあり、頭の中で整理できていないと踏み込めないところがあります。

盤上の駒の配置が数手先にどうなって持ち駒が足りているかどうかというのが、局面が複雑になればなるほど難易度が高くなり間違えやすくなります。

やはりそういう意味もあって、頭の中で考えるという作業は地味でも日頃からやっておいた方がいいみたいです。

厳しい寄せで即詰みにするのが参考になった1局でした。

△5四角の桂頭攻めの展開

上図は、先後逆で角換わりから先手右玉の展開で、▲2六歩と突いた局面。ソフトの評価値-49で互角。

右玉に対してどのように駒組みするかという作戦の分かれ目の形ですが、自分は地下鉄飛車を目指すような駒組みをすることが多いです。

実戦は△4三金左▲6六歩△3二玉▲6七銀で、ソフトの評価値+66で互角。

この手順は△4三金左~△3二玉の駒組みです。

ここから△7三桂~△2二銀として、以下飛車を1段飛車にして△3三桂~△1二香~△1一飛の地下鉄飛車から△1五歩と戦いを起こす形です。

△4三金左~△3二玉~△2二銀は主に昭和の時代によく指された手で、令和の時代でもたまに見られます。

どちらかというとバランス型に近い駒組みなので現代調に沿っているとも言えそうですが、ソフトはこの駒組みをあまり評価していないのかソフトの候補手にあがってきません。

手数がかかるのと、相手の駒組みによっては効果が薄いなどが理由かもしれません。

右玉には地下鉄飛車は有効ですが、相手の駒組みが玉と飛車が離れている場合は効果が薄いことが多いです。

先手の玉は▲4八玉型ですが、後手が地下鉄飛車模様にすると▲5九玉~▲6八玉と玉を移動するかもしれません。

▲6七銀に実戦は△2二銀だったのですが、ここは△8五歩以下▲7七桂△8六歩▲同歩△同飛▲4五歩で、ソフトの評価値-29で互角。

△2二銀というのは壁銀なので、地下鉄飛車を目指せない形ならあまいいい形ではありません。

そのような意味で△2二銀と指すのは条件がよくないと指しにくいようです。

最初の局面図での△4三金左では△8五歩がありました。

△8五歩▲6六歩△8六歩▲同歩△同飛▲8七歩△8一飛▲6七銀△3一玉▲7七桂△7三桂▲8九飛△5四角で、ソフトの評価値-33で互角。

この手順は△8五歩と伸ばしてから8筋の歩の交換を目指す手です。

自分はこの筋の歩の交換を対右玉で保留気味に指すことが多いのですが、ソフトは比較的早く歩の交換を目指すようです。

後手の玉は△3一玉と深く囲う形で、場合によっては△2二玉と入城することもありそうです。

先手は▲7七桂~▲8九飛として逆に8筋からプレッシャーをかける指し方ですが、△5四角が興味深いです。

△5四角はこの戦型でよく出る手で、7六の地点と3六の地点を狙う角で歩を使って相手の桂頭を攻める手です。

狙いが2つあるのが特徴ですが、△5四角は追われやすい角なので利きが1つになる可能性もあります。

△5四角に▲5六歩なら△7五歩▲6五歩△7六歩▲同銀△6五桂▲同桂△同歩▲7七金で、ソフトの評価値-157で互角。

この手順は▲5六歩に△7五歩として先手は桂頭の受けがないのかと思いがちですが▲6五歩とする手があり、△同歩なら▲5五角で飛車のコビンを狙われて後手も嫌な形です。

▲5五角は△7二飛と受けてそれ以上手がないようでも、先手に歩が入ると▲6四歩で後手の銀が取られるので意外とうるさいです。

よって▲6五歩には△7六歩と形を決めて、▲同銀に△6五桂からの桂馬の交換になります。

後手としては盤上に角を使ったので桂馬のただ取りが理想ですが、相手もいることで簡単にはいきません。

桂馬の交換をしてから次に△6六桂の金の両取りが狙いですが、▲7七金と上がっていい勝負のようです。

△5四角以下▲5六銀左△7六角▲6七金右△4三角▲6五歩△同歩▲5五角△8三飛▲4五歩△5四歩▲4四角で、ソフトの評価値+54で互角。

この手順は△5四角に▲5六銀左と7六の地点の利きを外すのが意表の手で、△7六角とただで歩を取りますが▲6七金右と今度は角を目標に動いてきます。

以下△4三角に▲6五歩~▲5五角~▲4五歩が意外とうるさいです。

形勢は互角のようですが、後手の角が今度は少し使いづらい形なのでこれも難しいです。

△5四角と打っても手を続けるのは大変ですが、平手の将棋だと相手もいるのでやむを得ない感じです。

△5四角の桂頭攻めの展開が参考になった1局でした。