上図は、横歩取り青野流からの進展で▲8五飛に△8四歩と打った局面。ソフトの評価値-66で互角。
この手は飛車交換は避けてゆっくり指す手ですが、先手は飛車をどこに移動させるかが難しいです。
先手は7七の桂馬の頭が狙われやすく、後手は△7五歩から△5四角として△7六歩を伸ばす筋です。
このような展開になると先手は桂損になりますが、できれば避けたい変化です。
本譜は▲8六飛△7二金▲3七桂△7五歩▲5六飛△5四角で、ソフトの評価値-436で後手有利。

この手順は、飛車を4段目に移動して駒組みを進めましたが△7五歩から△5四角とされると次に△7六歩が受からずに先手がやや失敗です。
▲8六飛とするとこのような展開になるのは予想していましたが、避ける手が浮かばなかったです。
実戦はここから▲2六歩△7六歩▲3八金と辛抱しましたが、後手も簡単には桂馬を取らず△7三桂▲4八銀△8一飛という展開になりました。
後手の立場で桂馬を簡単に取らなかったのは、桂馬を取れば桂得は大きいのですが自陣角で先手の歩の数が多くなり6八の銀が▲7七銀から▲6六銀と前にでて5四の角にプレッシャーをかけられるのが嫌だったのかもしれません。
また別の指し方で△5四角には▲同飛もあったようです。
△5四角▲同飛△同歩▲2六角で、ソフトの評価値-508で後手有利。

この手は△5四角と抑え込まれるのなら飛車と角を交換するという考えで、▲2六角がなかなか気がつきにくい手です。
▲2六角に△7六歩なら▲7一角打△8三飛▲6五桂△同歩▲5三角引成で、ソフトの評価値-600で後手有利。
この手順は、△7六歩に▲7一角打とする手で△同金なら▲同角成があります。
よって後手は△8三飛としますが、桂馬を捨てて▲5三角引成で先手が駒損ですが粘りが利く形です。
この手順も先手が苦しいのですが、このような手も参考になります。
横歩取りで桂頭を受ける展開が参考になった1局でした。