上図は、先後逆で横歩取り青野流からの進展で▲7二歩と打った局面。ソフトの評価値-19で互角。
先手の飛車が3四にいるときに▲2三歩と垂らして△同金に▲8四飛とするのが多い印象ですが、▲2三歩を省略して▲8四飛に△8二歩に▲7二歩と打ってきました。
この手順の実戦は自分にとって初めてなのですが、△7二同金も△7二同銀もあり迷いました。
△7二同金なら先手の飛車は成れませんが、7二に金がいることで後手玉は狭くなります
△7二同銀は先手に飛車が▲8二飛成とできますが、△7四歩と突いて後手の角の利きを活かせば先手の龍は引き返すことになります。
よほど△7二同銀としようかと思いましたが、龍を作らせるのは後からまずいような感じがしたので△7二同金としました。
実戦は△7二同金▲2三歩で、ソフトの評価値+67で互角。

この手順は△7二同金に▲2三歩と垂らすのですが、これも見たことがあるようなないような感じがして対応に悩みました。
ここらへんが実際に対局したことがあるのか、ただ見たことがあるのかで随分内容の理解度が違ってきます。
自分の場合は、ただ見たような感じがあるというレベルで理解度が浅いです。
▲2三歩に△同金なら▲2四歩で後手が悪いと思っていたのですが、先手は▲7二歩と打って歩を使っているのでもう持ち駒に歩はありません。
ちょっと形が違えば全く内容も違うという典型ですが、相手の持ち駒をしっかり見るという習慣ができていません。
つい盤上の2筋と3筋ばかりを見て、それだけで指し手を決めているという感じです。
こういう勝負所で余裕がないというのがよくありません。
実戦は△4五桂▲2二歩成△3三金で、ソフトの評価値+8で互角。
この手順は△4五桂と跳ねて攻めに活用する手で、以下▲2二歩成△3三金とします。
ここら辺は自分で考えるというより、何か見たことがあるという感じで指しており全く自分の頭を使って指していない感じです。
早指しとはいえ長い目で見れば、あまり良くないのかと思っています。
なおソフトは△4五桂が推奨手でしたが、△2三同金も気になります。
△4五桂では△2三同金もありました。
△2三同金▲3二角△1四金で、ソフトの評価値+173で互角。

この△2三同金はソフトの候補手に上がっていませんでしたが、これも有力な手のようです。
△2三同金とすると金を斜めにさそったことで▲3二角が生じます。
金と取られるわけにはいかないので遠くに逃げる△1四金としましたが、守りの金が4段目の玉と反対側にいってかなり指しにくいです。
△1四金以下▲2三角成△3七歩▲同銀△2七歩成▲4六銀△7七角成▲同金△同飛成▲6八銀△7四龍▲同龍△同歩▲3一と△6二玉▲2二飛△7三玉▲4二飛成△2八飛▲6九玉で、ソフトの評価値+144で互角。
この手順は▲2三角成とする手で、先手のと金と馬が働く前に後手は動くことになりあす。
△3七歩~△2七歩成は狙い筋ですが、▲4六銀と出た手が角となります、。
後手は△7七角成としますが、清算して▲6八銀に△7四龍とします。
△7四龍で△7八龍だと▲7九歩と受けてもいいのですが、▲1四飛の筋もあり△同歩▲4一角△6一玉▲5二金で詰みです。
そのような意味で△7四龍と自陣に引いて、以下飛車交換でどうかという展開です。
後手はぼろぼろ駒を取られますが、△7三玉と3段玉にして粘る感じでこれでいい勝負のようです。
この戦型を指すならここら辺も知っておいた方がいいですが、手順を覚えるから棋力が向上するという訳ではないので、このあたりのバランスが難しいです。
あまり見ない横歩取りの変化手順が参考になった1局でした。