局面に応じて緩急ある指し方をする

上図は、先後逆で先手5筋位取り中飛車に後手が△7三銀型からの進展で▲5三歩と打った局面。ソフトの評価値-305で後手有利。

対局中はまだ難しいと思っており、評価値は後手有利になっていますがほとんど互角です。

駒割りは角と銀の交換で後手が少し駒得していますが、先手は穴熊なのと後手玉は玉頭が薄いのでまだ大変です、

▲5三歩は微妙な歩の垂らしですが、短い時間だととっさの判断ができず△同飛とするのは▲6五桂で悪いと思っていまいた。

その意味での時間稼ぎで△1六歩と突きましたが、これはあまりよくなかったようです。

実戦は△1六歩▲3六銀△1七歩成▲同桂△1六歩▲2五桂で、ソフトの評価値+74で互角。

この手順は△1六歩には▲同歩もあったのですが、▲3六銀と銀を逃げて以下△1七歩成~△1六歩と攻めますが、先手の2九の桂馬が2五まで活用できて後手玉の攻めに役立っています。

取れそうな銀を逃げられて飛車が抑え込まれて、しかも相手の桂馬が活用できると後手としては嫌な展開です。

▲5三歩に対抗する手が見えなかったので仕方ありませんが、あまり手がの見えていません。

△1六歩では△5三同飛がありました。

△5三同飛に▲6五桂なら△4七桂成▲同金△5六飛▲同金△4八銀で、ソフトの評価値-296で互角。

この手順は△5三同飛に▲6五桂と両取りに打つ手ですが、その瞬間に△4七桂成がありました。

その手は普通の手ですが、なぜかこの手が見えていませんでした。

数手前に△3五桂と銀取りに打ったので銀を取るのは自然なのですが、手が見えていないときというのはこんなもののようです。

以下▲同金に△5六飛と切る手が強い手で▲同金に△4八銀と張り付きます。

後手玉もそんなに固くありませんが、手の流れから飛車を切って銀を張り付くと相手の穴熊もだいぶ弱くなります。

穴熊の守りの金がいなくなるのが大きいです。

ただし、これでも形勢は互角なので難しいです。

△5三同飛に▲4五桂なら△5一飛▲5三歩△6七角で、ソフトの評価値-289で互角。

この手順の▲4五桂は同じ飛車取りですが、いつでも▲3三歩と王手をする筋がありますので後手は飛車を渡すのは危険なようです。

そのような意味で△5一飛と引くのが冷静なようです。

△5一飛と逃げた手に▲5三歩は桂馬の利きで飛車を抑え込んだのですが、△6七角ともたれるような手が興味深いです。

直接的な意味は4七の銀が動けば△5六角成とできるということですが、別の狙いもありました。

△6七角に▲5七金なら△4五角成▲同歩△2七桂打▲同銀△同桂不成▲同金△5七角成で、ソフトの評価値-807で後手優勢。

この手順は▲5七金として角取りにする手で部分的には自然な手に見えるのですが、△4五角成~△2七桂打というあまり見ない筋で先手陣が崩壊するようです。

穴熊で2七の地点に空間があく形はちょっと技がかかりやすいのですが、その典型のようです。

△6七角に▲2五銀なら△1三角▲3六銀引△3三歩で、ソフトの評価値-250で互角。

この手順は▲2五銀として角を攻める手ですが、△1三角と逃げて▲3六銀には△3三歩と打って玉頭を固めるのが自然なようです。

まだ形勢は互角のようですが、これはゆっくりした展開です

自分の場合は最初の局面からの緩急ある指し方ができるようになればいいのですが、気持ちに余裕がないことが多くあまりいい手が指せていない感じで、これはやはり対局を重ねて力をつけていくしかなさそうです。

局面に応じて緩急ある指し方をするのが参考になった1局でした。