攻撃は最大の防御

上図は、相掛かりからの進展で△5二金寄と4二の金が逃げた局面。ソフトの評価値+1450で先手優勢。

▲5四桂と打ったので4二の金が△5二金寄とした形です。

駒割りは角と金の交換ですが、8五の馬と5四の桂馬が後手玉を睨んでおり、持ち駒に飛車と角があり先手優勢のようです。

先手玉は次に△6八龍と銀を取られる手が気になりますが、▲3七玉と逃げた形はまだ耐久性があるようです。

ただし、後手からの△6八龍以外の手を全く考えておらず、危機感がなかったです。

実戦は▲5三角△4五桂で、ソフトの評価値-114で互角。

この手順の▲5三角は△同金なら▲4一飛と打って詰みです。

また▲5三角から▲3一角成と進むと次に▲4二銀が詰めろなのでこれで勝ちかと思っていました。

しかし▲5三角に△4五桂があり、これが先手玉の詰めろになっています。

先に△4五桂と打って3七からの脱出を防ぐというのがうまいです。

△4五桂には▲4六歩と突いて玉の逃げ道を広くすればまだこれからの将棋だったのですが、早指しで対応できませんでした。

相手玉の寄せも大事ですが、同様に自玉の危険度も意識して見ないといけなかったです。

△6八龍は銀を取っての王手なので目につきますが、銀を取らずに△4五桂と打って詰めろをかけるというのがうまい人の指し方のようです。

▲5三角では▲2三角がありました。

▲2三角△4一桂▲6五桂△6八龍▲3七玉で、ソフトの評価値+1366で先手優勢。

この手順は▲2三角と打って▲4一飛の詰めろを狙います。

▲2三角と打った局面は意外と後手玉が狭く、△6八龍▲3七玉に△3二銀打と銀を打ってはじいても▲同角成△同銀▲3一飛があります。

▲3一飛に△4一桂は▲3二飛成が▲4二銀からの詰めろになります。

また▲3一飛に△4一角は▲5三銀が鋭く△同金なら▲3二飛成△同角▲4二銀で詰みです。

また▲5三銀は▲5二馬△同金▲6二金からの詰めろになっています。

これらの寄せは決して簡単ではありませんが、後手玉が狭いとこのような寄せがあるようです。

よって、▲2三角に対して△4一桂と打って敵の打ちたいところに打てを実行したのですが、そこで▲6五桂が見えにくいです。

▲6五桂はぱっと見でぬるい手にも見えますが、△9六香とすれば▲5三桂成が激痛です。

▲5三桂成に△同桂は▲4一飛で詰みですし、△5三同金は▲4一角成まで詰みです。

また▲5三桂成は次に▲4一角成△同玉▲4二飛からの詰めろになっています。

そのため後手は△6八龍と銀を取りますが、▲3七玉と逃げると玉が広く成ります。

後手が△4一桂と持ち駒の桂馬を使ったことで、△4五桂の筋がなくなったのが大きいです。

攻撃は最大の防御という言葉がありますが、▲2三角と詰めろをかけて△4一桂と打たせることでが相手の攻めの戦力がなくなりました。

自分の場合こういうところの指し方がまずく、相手の持ち駒をあまり見ていないというのが多いようです。

▲3七玉からはまだ終盤戦が続きますが、先手は1つの危険を乗り越えたのが大きいです。

攻撃は最大の防御なのが参考になtった1局でした。