上図は、居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で▲6六角と7七の角が出た局面。ソフトの評価値-70で互角。
序盤で▲2六歩と突いてから先手が陽動振り飛車にした形で、後手が△4四角~△2六角と歩を取って1歩得しました。
その後8六の地点で△8六同角と歩を交換してから▲6六角とした展開です。
自分の悪い感覚で、昔から序盤で1歩を丸得すると勝ったような気分になることがあります。
しかも相手は高美濃に組んで玉頭の歩がないので少し守りが薄いです。
このようなところを過大評価している傾向にあり、後で評価値を見るとそんなに形勢に差がついていなことが多いです。
逆に序盤で歩を取られるとこの将棋は全然だめといった感覚になることもあるので、そのあたりも注意しなければいけないと思っています。
後手番で横歩取りの将棋が好きで、そのような将棋は最初から後手が1歩損になりやすいので気にはならないのですが、それ以外の戦型だとなぜか歩の損得は気になってしまうようです。
本局も評価値が-70ということで互角の範囲です。
序盤の1歩得くらいは将棋の形勢にはほとんど影響ないのかもしれません。
局面図はここで後手の手番ですが、あまり見ない筋をうっかりして序盤で失敗しました。
実戦は▲6六角以下△9五角▲9六歩△8四角▲3三角成△同玉▲8五歩で、ソフトの評価値+341で先手有利。

この手順の△9五角はあまり考えずにふらっと指したのですが、先手の▲3三角成~▲8五歩がうまかったです。
みごとな後手の桂損で後手の角が取れてしまいました。
△8六角~△9五角というのは相居飛車の感覚でふらっと指して、△8四角に▲同角ばかりをイメージしていました。
後手の角が狭いので歩を取られることを全く見落としていました。
今後はこのような筋にかからないように気をつけたいです。
△9五角では△3一角がありました。
△3一角▲8四歩△7四歩▲7七桂△7三桂▲8九飛△8六歩で、ソフトの評価値±0で互角。

この手順は△3一角と引く手でこれで角を取られることはありません。
先手は▲8四歩と垂らして、金駒が持ち駒に入れば8三から飛車を取る狙いがあります。
後手は△7四歩と突いて▲7七桂に△7三桂を用意します。
先手の▲8九飛は▲7七桂と跳ねた手の継続手で、それに対して△8六歩と先手の飛車の利きを止めます。
この局面も後手が1歩得ですが、形勢は互角のようで後手としてはやや不満な展開です。
対振り飛車は居飛車側は100~200近く評価値が上がりやすいのですが、現実は1歩得しても±0というのはどこかの駒組みがまずかったのかもしれません。
自分のレベルでは100~200違っても全く勝敗には影響のない範囲ですが、相手が強くなればなるほど有利にもっていくことは難しいので、序盤の早い段階でも評価値は意識しています。
△8六歩以下▲5五歩△同歩▲6七銀△2五歩▲4六金△2六歩▲5五金で、ソフトの評価値+16で互角。
この手順はお互いに玉を固める形にはならず、先手が5筋から動いて金と銀を中央に活用する展開です。
後手も玉を固める余裕がないので△2五歩~△2六歩と伸ばして、持ち駒が入れば2七からの打ち込みを狙う形です。
やや変則的な駒組みなのでなかなか玉を固める形にはなりませんが、これで1局のようです。
序盤の狭い角の動きに気をつけるのが参考になった1局でした。