地下鉄飛車の9筋の端攻めの受け方

上図は、先後逆で相居飛車からの進展で▲9九飛と6九の飛車が回った局面。ソフトの評価値-173で互角。

先手は9筋に回って将来▲9五歩と端攻めする可能性があります。

それがどれくらいの効果かが少し分かりにくいのですが、後手は9筋の端攻めに対抗する手段を用意しておかないといけないです。

また後手として気になるのは△3一玉型で、相手に飛車を渡すといきなり1段目から王手がかかってきます。

そのような意味で△2二玉と上がれば飛車の攻めには強くなるのですが、先手から▲2五桂△2四角とすれば相手の角のラインに玉が間接的に入るのでそれも少し嫌な形です。

また9筋から動いてくる前に後手から動くということも考えられるのですが、相手も金駒の配置がよく中途半端に動いてかえって苦しくなるというケースもあるのでこのあたりの指し方が難しいと思っていました。

そのような意味で次の手は局面の方向性を決める大事な手だと思っていました。

なお最初の局面のソフトの候補手は△2二玉だったのですが、以下▲9五歩△8六歩▲同歩△8五歩▲7七角△8六歩▲8八歩△9五歩で、ソフトの評価値-243で互角。

この手順は△2二玉と城に入る形なので本格的な指し手で、以下▲9五歩と動いてきたのですが△8六歩~△8五歩が反撃の筋です。

△8五歩に▲同歩なら△8六桂という感じで、こういう展開になると△2二玉型は飛車に強い形なので少し安心して戦えます。

ただし、少し無理っぽいですが△2二玉に▲2五桂も気になります。

△2二玉▲2五桂△2四角▲9五歩△8六歩▲同歩△8五歩▲7七角△8六歩▲8八歩△9五歩で、ソフトの評価値-222で互角。

この手順は▲2五桂に△2四角で相手の角のラインに間接的に玉が入って少し嫌な形ですが、まだ角が直通しているわけではないので後手もまずまずのようです。

そのような意味で△2二玉はかなり有力だったようです。

なお実戦は▲9九飛に△8六歩▲同歩△8五歩▲7七角△8六歩▲8八歩で、ソフトの評価値-247で互角。

この手順は先手が9筋から動く前に後手が継ぎ歩をした展開で、最後の▲8八歩と突けた形はこれで互角のようです。

実戦は▲8八歩に△7五歩と動いたのがあまりよくなかったようで、▲同歩とされて逆で後手が忙しくなったようです。

▲8八歩には△2二玉とか△8二飛とすれば、▲9五歩には△同歩▲同香に△9八歩~△9七歩~△8五桂の筋があって問題なかったです。

そのような意味で最初の局面では△8二飛とする手もありました。

△8二飛▲9五歩△8六歩▲同歩△8五歩で、ソフトの評価値-277で互角。

この手順は△8二飛として1手パスみたいな手ですが、▲9五歩と動いてきたときに△8六歩~△8五歩と継ぎ歩をします。

先手の▲9五歩に△同歩は▲同香で先手の攻めが早くなるので、8筋に継ぎ歩をするのが急所のようで、△8五歩には▲同歩なら△8六桂です。

これらの展開はすべて後手が8筋から継ぎ歩をして対抗する形で、先手の角が7七にいる形は△9八歩~△9七歩と連打して▲同飛なら△8五桂の両取りを狙う受け方のようです。

それと▲9五香のときに後手の飛車がどこにいるかによって、飛車当たりか飛車に当たらないかなどの違いのようです。

後手の飛車が△8一飛型なら▲9一香成が飛車取りになりますので△同飛とすることになります。

また△8二飛型なら▲9一香成としても飛車当たりになりませんので、手を抜くことも可能になります。

△8二飛型に▲9三香成とする手はありますが、先手の香車が少し重たい形です。

そのような意味で、9筋の端攻めには後手の飛車は8二にいる方が香車のあたりが少ないようで、結論的には思ったほど9筋の端攻めは怖くなかったようです。

地下鉄飛車の9筋の端攻めの受け方が参考になった1局でした。