上図は、相掛かりからの進展で△6六歩と突いた局面。ソフトの評価値+212で互角。
相掛かりは自陣の金駒が攻め駒とか守り駒という概念が薄く玉頭戦になりやすいこともあり、玉をがっちり囲って攻め駒と守り駒がはっきりしている将棋とは正反対の戦いです。
そのため昔の感覚ではなかなかなじみにくいようなところがあります。
実戦の△6六歩も筋のような手で、▲同歩も有力だったようです。
以下△5六歩に▲同銀は△7八角がありますので▲6八銀と引いて△6六銀で、ソフトの評価値+123で互角。
このような指し方もあったのですが、あまり攻められる形になるというのが好きでないようで、この瞬間に少し後手の形を崩しにいきました。
実戦は△6六歩以下▲7三歩成だったのですが、以下変化手順で△6七歩成▲同玉△7三金で、ソフトの評価値-318で後手有利。

この手順の▲7三歩成は後手の守りの金の形を崩して、後手玉を少し弱い形にしたつもりですが、後手も△6七歩成~△7三金として次に△6一飛とすれば飛車が働く形になりました。
この形はお互いに玉頭で▲5三歩とか△6六歩がありどちらも嫌な形です。
ただリスクの高い指し方のようで、最初の局面図が少し指しやすいような先手としてはもう少し局面をゆっくりする指し方があったようです。
▲7三歩成では▲6五桂がありました。ソフトの評価値+223で互角。

この手は▲6五桂として玉頭戦の盤上に駒を埋める手です。
玉頭戦は玉頭がすかすかになるのがまずく、自陣の駒を埋めることで少しでも手厚くなります。
ただこの手も結構難しく指摘されないと指せない感じです。
手の善悪より全く浮かばないような手を考えるかどうかは才能のようなところもあり、こういうところでも何か手が見えるようになればいいと思っているのですが簡単ではなく、上達方法が全く浮かびません。
▲6五桂に△6七歩成なら▲同玉△6六歩▲5八玉△7八角▲7三歩成△6七歩成▲4九玉で、ソフトの評価値+153で互角。
この手順は△6七歩成~△6六歩とする手で、先手は対応を間違えたら一発で終わりのような局面です。
▲6六同銀として攻めの拠点の歩を取るのは△5六角が王手飛車になり将棋が終わってしまいます。
また△6六歩に▲6八玉とすれば後手の角は少し使いづらい形になりますが、△5六桂が王手銀取りになり金駒が1枚取られる形になるので先手は選択しにくいです。
それで△6六歩には▲5八玉と逃げ△7八角に▲7三歩成でいい勝負のようです。
▲6五桂に△6一桂なら▲6六歩△5六歩▲6八銀△6四歩▲5三歩△4二玉▲7三桂成△同金▲7四歩△7二金▲5四角△8二飛▲5二歩成△同玉▲4四桂で、ソフトの評価値+912で先手優勢。
この手順は△6一桂の辛抱に▲6六歩と自陣に手を戻す手で、以下△5六歩に▲6八銀と辛抱します。
以下▲4四桂までのこの手順も結構難易度が高く、これが実戦で指せたら相当強いという感じです。
▲6五桂に△6四銀なら▲6六歩で、ソフトの評価値+110で互角。
この手順は△6四銀には▲7三歩成とすれば先手が少し駒得になるのですが、後手からも△6七歩成~△7五桂の筋があるため少し危険なようです。
そのため△6四銀には▲6六歩と手を戻していい勝負のようです。
これらを見てきましたが、最初の局面図はちょっと難しすぎて何とも言えない感じです。
相掛かりの玉頭戦の指し方が参考になった1局でした。