上図は、先後逆で先手5筋位取り中飛車に△7三銀型からの進展で▲4五金と出た局面。ソフトの評価値-419で後手有利。
5六の金が▲4五金と出た展開です。
駒割りは角と桂馬の交換で後手が駒得ですが、先手は穴熊に対して後手玉は玉頭が薄く2五に桂馬がいる形なので後手は神経を使います。
対局中は▲4五金と出る手が全く見えておらす、この局面は後手がまずかったのかと思ってしまいました。
▲4五金に△同金とするのは▲3三銀が見えていたのですが、それ以外の受け方も考えがまとまらず仕方なく△4五同金としました。
実戦は△4五同金▲3三銀△3一玉▲3四桂△2一金で、ソフトの評価値+99974で先手勝勢。

この手順は全くお粗末なのですが、後手有利だったのが数手で後手敗勢ということでひどかったです。
△2一金には▲2二金△同飛▲同桂成△同金▲3四桂△2一金打▲4二飛△3三金▲同桂成で、ソフトの評価値+99994で先手勝勢。
この手順は△2一金には▲2二金~▲3四桂と安い駒で攻め駒を増やす手で、△2一金打から粘りますが△▲4二飛と打たれると一手一手です。
即詰みはなかったようですが、確実に攻め駒を増やしていけば先手が寄せきれた形です。
最初の局面は△4五同金に▲3三銀と打たせたのがまずかったのです。
△4五金では△2五金がありました。
△2五金▲同歩△1七歩成で、ソフトの評価値-608で後手有利。

この手順は△2五金として桂馬をはずすのが急所で▲同歩には△1七歩成がありました。
△2五金とすると2五の桂馬が消えるので。3三の地点の攻めがだいぶゆるくなります。
それだけでも後手玉がだいぶ緩和される上に、△1七歩成が詰めろになるのは大きいです。
3五の角が1七の地点に利いているのが△2五金とした効果です。
こういうところで、△2五金という手が見えるか見えないかで全く形勢が変わってきます。
こういうのが棋力と言われたらそれまでですが、受け損なったらいけない場面で切り返すことができるかどうかが中盤の強さのようです。
△1七歩成以下▲同香△同香成▲1八歩△3六歩でソフトの評価値-640で後手有利。
この手順は1七の地点で清算してから▲1八歩に△3六歩が鋭いです。
△3六歩に▲3八金引なら△1八成香▲同玉△2六桂▲2七玉△1八角▲1六玉△1五歩▲同玉△1四歩▲同玉△1三香まで詰みです。
△3六歩に▲同金なら△2七桂▲2九玉△3九桂成▲同玉△4八銀▲同玉△5六桂で、ソフトの評価値-99988で後手勝勢。
この手順は▲3六同金には△2七桂が厳しく▲同銀なら△2八銀で詰みなので▲3九玉と逃げましたが、△3九桂成~△4八銀~△5六桂で以下手数はかかりますが並べ詰みのようです。
△3六歩に▲1七歩なら△3七歩成▲同銀△1五桂▲2九香△4八角▲3三歩△4二玉▲5四桂△同飛▲同歩△2六桂▲同銀△2七銀▲同香△同桂成▲同玉△2六角成▲3八玉△3七金▲2九玉△2八銀▲1八玉△1七角成まで詰みです。
この手順は少し長いですが、▲1七歩には△3七歩成▲同銀に△1五桂と詰めろをかけるのがいいようです。
▲2九香として詰めろを消したのですが、△4八角が鋭く▲同銀なら△2六桂▲同香△2七銀▲2九玉△2八金まで詰みです。
よって先手は▲3三歩~▲5四桂と攻めてきたのですが、△5四同飛~△2六桂が鋭く▲同銀に△2七銀から打ち込んで以下詰みです。
これらの手順の寄せ方はかなり難易度が高いですが、こういうのが実戦で少しでも指せるようになりたいです。
相手の攻めの根元の桂馬を取るのが参考になった1局でした。