2枚のと金攻めに対する対応

上図は、先後逆で横歩取り青野流からの進展で▲3二と寄とした局面。ソフトの評価値+211で互角。

2二のと金が▲3二と寄とした局面ですが、次に▲3三とで△同角なら▲4一角△6一玉▲5二金で詰みのような狙いがあります。

▲3三とに△同銀なら▲4一角△4二玉▲3二と△5一玉▲5二金で詰みの狙いもあります。

そのような意味でここは後手としても勝負所です。

実戦は△4九成桂▲3三とで、ソフトの評価値+304で先手有利。

この手順は△4九成桂とする手ですが、この手は詰めろではありません。

それに対して▲3三とは詰めろなので、後手が少しまずいような気がします。

ただし、▲3三とには△3一銀として詰めろ逃れで受けるという手があったようです。

△3一銀は3三にと金が残る形なので相当指しにくい手です。

後手玉は右側が壁で相当狭いので、後手玉の危険度が気になります。

▲3三と△3一銀▲4三と△同玉▲6五角△5四桂▲7六角△3二銀▲5四角△同歩▲3五桂で、ソフトの評価値+662で先手有利。

この手順は△3一銀には▲4三と~▲6五角の王手飛車が厳しく、さすがに飛車をただで渡す展開は後手が苦しいです。

このあたりは後手玉が薄いということで、評価値の変動というのが結構大きくなりやすいです。

現実的には後手が相当勝ちにくい形かと思います。

△4九成桂では△3一銀もありました。ソフトの評価値-140で互角。

この手順は△3一銀とする手で、▲同ととすればと金は残りますが詰めろにはなりません。

△3一銀以下▲同と△4九成桂で、ソフトの評価値-2126で後手勝勢。

この手順は少し驚きだったのですが、▲3一と△4九成桂でお互いの金駒を取り合った展開ですが、これで後手勝勢になっています。

これは後手の飛車が将来△3六飛~△3八飛成のような筋があり、こちらの攻め筋の方が先手より厳しいということだと思います。

よって△3一銀に▲3三ととします。

▲3三とに△4九成桂なら▲4三と△同玉▲6五角△5四桂▲7六角で、ソフトの評価値+350で先手有利。

この手順は▲4三と~▲6五角で王手飛車なので先手有利のようです。

▲3三と△同角▲3八金△7四歩で、ソフトの評価値+504で先手有利。

この手順は▲3三とには△同角とできるのが5五に角がいるので少し盲点です。

ただし、△3三同角には▲3八金として駒割りは金と銀の交換になります。

最後の△7四歩で先手有利のようですが、このあたりも悪い手を指せばすぐに評価値ががた落ちになりそうなので見た目以上に大変な局面のようです。

横歩取り青野流からの変化は空中戦の激しい戦いなので、それだけ1手の中身の濃い将棋のようです。

2枚のと金攻めに対する対応が参考になった1局でした。