上図は、居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で△7三同銀と歩を取った局面。ソフトの評価値-110で互角。
駒割りは角桂と飛車の交換ですが、後手は将来的に6九の飛車と5八のと金が働きそうな形で、実戦的には先手の方が嫌な形です。
対局中は、6六に金がいることで3三の馬が自陣に利いていませんので▲7五金としたのですが、これがまずかったようです。
実戦は▲7五金△8六飛▲同歩△6八とで、ソフトの評価値-845で後手優勢。

この手順は▲7五金と守りの金を5段目に出る手で、この形になると穴熊の守りの金とは言えなくなります。
▲7五金として上部を手厚くすると同時に3三の馬を自陣に利かせたつもりだったのですが、後手は△8六飛~△6八とがうまい手でした。
後手はいつ△8六飛と切るかを図るような感じだったのに、▲7五金とお手伝いのような形にして絶好のタイミングで△8六飛としてきました。
△6八との形は先手の7五の金の働きが中途半端で、攻めにも守りにも利いていません。
玉頭戦は上部を手厚くするというのはよくあるのですが、後手は横から攻める形になっているので先手の玉頭の厚みが全く活きません。
自分の場合は、こういうところでポキっと折れる指し方をしているようです。
ねじり合いのような局面で少しでも精度のいい指し手を選択して、形勢を離されないようにしないといけないです。
ちょっとして手の組み合わせだと思いますが、将棋は難しいです。
▲7五金では▲7四歩がありました。
▲7四歩△同銀▲同銀△同飛▲7五銀で、ソフトの評価値-174で互角。

この手順は▲7四歩と銀取りに歩を打つ手ですが、相手玉の守りを薄くするなら自然な手です。
▲7四歩に△6二銀とするのは▲6四角が王手で、しかも△8六飛の角の質駒から逃げる形になるので後手は指しづらいです。
よって後手は△7四同銀としたのですが、▲同銀から▲7五銀が手厚いです。
最後の▲7五銀と打つのが形のようですが、▲7五銀では▲7五金や▲7五歩も気になります。
▲7五銀で▲7五金は△同飛▲同角△7四銀で、ソフトの評価値-222で互角。
この手順は▲7五金には△同飛として、▲同角に△7四銀と打つのが上部を手厚くして将来の▲7四桂を防ぐ手のようです。
後手としては▲7四桂と王手される形が嫌なので、先手を取って受ける形にしています。
▲7五銀で▲7五歩なら△8四飛▲7四桂△7二玉▲8二銀△8五銀▲9一銀不成△8六銀▲同歩△7三銀▲6七金引で、ソフトの評価値+203で互角。
この手順は▲7五歩と飛車取りに打てば▲7四桂と王手をする手が可能になります。
▲7五歩は少し浮かびづらい手ですが、▲7四桂を打てる形にしたいのであれば有力な手のようです。
最後の局面図の▲7五銀以下△9四飛▲7四桂△7二玉▲1一馬△7三歩▲6五香△6三歩▲4四馬△7四歩▲6四歩で、ソフトの評価値+125で互角。
この手順は▲7五銀は飛車取りですが、△8四飛と逃げる手を防いでおり△9四飛とさせるのが大きいようです。
△9四飛に▲7四桂と打つのが形ですが、先手は持ち駒が不足しているので▲1一馬と香車を補充します。
△7三歩と打たれて桂馬が取られる形ですが、この瞬間に▲6五香と打って△6三歩には▲6四歩が鋭いです。
7五の銀が攻防に利く形なので、この場合は攻めに使っていい勝負のようです。
先手としては玉頭戦にして勝負する形を選択すべきだったようです。
玉頭戦の駒の使い方が参考になった1局でした。