対ひねり飛車の駒組み

上図は、先後逆で先手がひねり飛車からの進展で△▲7九角と8八の角が引いた局面。ソフトの評価値-66で互角。

後手が△2四角とした手に▲7九角と受けた形です。

最近の将棋はひねり飛車は少ないのですが、昭和50年代では先手の必勝戦法を1つあげるとひねり飛車であると一時期話題になりました。

その後は後手の対ひねり飛車の受け方が進歩して、先手は勝ちにくい戦法となったようです。

それはプロレベルの話であって、アマレベルでは勝敗にはあまり関係ない戦型だと思います。

アマレベルだと先手の仕掛けに後手が受け損なうと、一気に中盤を超えて終盤になって手も足も出ないまま終わってしまうという展開になりやすいです。

先手は玉を片美濃や坊主美濃にしてから、飛車と角と銀と桂馬の4枚の攻めを繰り出す展開になると後手も受けるのが結構大変です。

対ひねり飛車の後手は玉の囲いがあまり固くならない戦型なので、受け間違いは致命的です。

そのような意味で序盤の後手は慎重に駒組みを進めることになります。

本局は▲7九角に△5四銀とでたのですが、そこで▲7四歩と動かれるのを少し気にしていました。

△5四銀以下変化手順で、▲7四歩△同歩▲同飛△7三金▲7六飛△2二玉▲7四歩△6三金で、ソフトの評価値-267で互角。

これは変化手順ですが、▲7四歩からの歩の交換には△7三金と上がって受けるのが形のようです。

△7三金に▲同飛成なら△同桂▲7四歩△8五桂▲7三歩成△8四飛▲8三金△7七桂成▲8四金△7九飛で、ソフトの評価値-1566で後手優勢。

この手順は▲7三同飛成と飛車と金の交換から▲7四歩とする手ですが、さすがにちょっと無理筋で▲8三金~▲8四金で飛車は取り返すことはできますが、△7七桂成~△7九飛の反撃が厳しいです。

本来このような無理筋を後手は考える必要がないのかもしれませんが、先手の攻めが繋がると結構うるさい戦型なので慎重になります。

よって△7三金に▲7六飛と引きますがそこで△2二玉が堂々とした手です。

7筋を明け渡すような手ですが、▲7四歩と打ってくれば△6三金と受けます。

この形は6三の金がいなくなれば▲7三歩成がありますのでちょっと怖い形ではあります。

△6三金に▲6五歩なら△同歩▲6四歩△同金▲7三歩成△7五歩▲8二と△7六歩で、ソフトの評価値-419で後手有利。

この手順は後手の6三の金を攻めて▲7三歩成と狙う展開ですが、後手も強気に対抗して後手が少し指せているようです。

これらはやや先手の無理筋ですが、後手の受け方は参考になります。

なお最初の局面図の△5四銀では△4四歩という手もあったようです。

△4四歩▲2八玉△4三銀▲5八銀△6二金で、ソフトの評価値-76で互角。

この手順は△4四歩と突く手ですが、自分の感覚では少し指しにくい手です。

△4四歩~△4三銀は自然な形ですが、5三の地点に何も駒が利いていないので、将来▲5三角成や▲5三角のような展開になると少し損になりやすいです。

ただし、この形には後手は7二の金を△6二金として5三の地点を補強して以下△5二金とする駒組みです。

6三の銀と5二の金が連結するので駒の配置はよくなります。

こういう駒組みも以前見た記憶がありますが、実戦の短い時間でも指せないと覚えたことにならないので今回取り上げました。

対ひねり飛車の駒組みが参考になった1局でした。