上図は、相掛かりからの進展で△6八角と打った局面。ソフトの評価値-186で互角。
駒の損得はなく△6八角の強い手で後手が攻めていますが、意外にも互角のようです。
と金での飛車当たりになっているのと、後手玉もそんなに固くないので強い手で攻めても反動がきついからだと思います。
ただし、先手玉も薄い形なのでここ数手が勝負所です。
実戦は▲4七玉△6六飛▲4一銀で、ソフトの評価値-1537で後手優勢。

この手順の▲4七玉は相手の大駒から遠くに逃げますが、△6六飛と銀をただで取られます。
ただし、次の▲4一銀が詰めろになるのでこれで勝負になっていると思っていたのですが、この局面は後手優勢のようです。
先手玉に詰みはなく後手玉に詰めろがかかっても形勢は先手が悪いようで、このような局面のぱっと見の形勢判断が難しいです。
なぜこの局面は先手が悪いのかについて調べます。
実戦は▲4一銀以下△4六銀▲3八玉だったのですが、変化手順で▲4一銀以下△4六角成▲3八玉△5六馬で、ソフトの評価値-1469で後手優勢。

この手順の△4六角成は角を活用する手で自然ですが、▲3八玉と引いた次の手が難しいです。
▲3八玉に次の△5六馬が少し見えづらく単純な王手ですが、先手は歩合いができません。
また△5六馬に▲2八玉と逃げる手は△2九馬▲同玉△6九飛成▲4九角△2七銀で、ソフトの評価値-2353で後手勝勢。
この手順は△2九馬とすると、飛車を取った形が後手玉の詰めろが消えて一石二鳥です。
以下△6九飛成とすれば後手勝勢です。
また△5六馬に▲4七角は△同馬で、▲同玉なら△5六角が王手飛車です。
△4七同馬に▲同金なら△6八飛成▲4八角△6五角▲5六歩△5四角で、ソフトの評価値-1724で後手優勢。
これらを見ると、飛車を取られる形や飛車を成られる形は後手が勝勢に近いです。
なお△5六馬では△4七銀と打つ手もあったようです。
▲3八玉に△4七銀と打って以下▲同金△6八飛成▲4八銀△4七馬▲同玉△4六銀▲同玉△4八龍▲4七銀△5五銀▲同玉△5七龍▲5六銀△6四金打まで詰みです。
この手順の△6八飛成に▲4八角なら△4七馬▲同玉△4六銀▲3八玉△4七金▲2七玉△4八龍▲5三角△2二玉▲3二銀成△1二玉で、ソフトの評価値-50000で後手勝勢。
やはり玉の近くの金駒をぼろっと取られる形は、相手の大駒の力で寄せ形になりやすいようです。
先手も▲5三角とか▲3二銀成など有力は手はありますが、後手玉は即詰みがないようです。
このような展開になるのなら、最初の局面図は消去法で▲6八同玉とするべきでした。
また別の機会に▲6八同玉について調べてみたいと思います。
玉の近くの金駒を取られると見た目以上に危険なのが参考になった1局でした。

















