玉の近くの金駒を取られると見た目以上に危険

上図は、相掛かりからの進展で△6八角と打った局面。ソフトの評価値-186で互角。

駒の損得はなく△6八角の強い手で後手が攻めていますが、意外にも互角のようです。

と金での飛車当たりになっているのと、後手玉もそんなに固くないので強い手で攻めても反動がきついからだと思います。

ただし、先手玉も薄い形なのでここ数手が勝負所です。

実戦は▲4七玉△6六飛▲4一銀で、ソフトの評価値-1537で後手優勢。

この手順の▲4七玉は相手の大駒から遠くに逃げますが、△6六飛と銀をただで取られます。

ただし、次の▲4一銀が詰めろになるのでこれで勝負になっていると思っていたのですが、この局面は後手優勢のようです。

先手玉に詰みはなく後手玉に詰めろがかかっても形勢は先手が悪いようで、このような局面のぱっと見の形勢判断が難しいです。

なぜこの局面は先手が悪いのかについて調べます。

実戦は▲4一銀以下△4六銀▲3八玉だったのですが、変化手順で▲4一銀以下△4六角成▲3八玉△5六馬で、ソフトの評価値-1469で後手優勢。

この手順の△4六角成は角を活用する手で自然ですが、▲3八玉と引いた次の手が難しいです。

▲3八玉に次の△5六馬が少し見えづらく単純な王手ですが、先手は歩合いができません。

また△5六馬に▲2八玉と逃げる手は△2九馬▲同玉△6九飛成▲4九角△2七銀で、ソフトの評価値-2353で後手勝勢。

この手順は△2九馬とすると、飛車を取った形が後手玉の詰めろが消えて一石二鳥です。

以下△6九飛成とすれば後手勝勢です。

また△5六馬に▲4七角は△同馬で、▲同玉なら△5六角が王手飛車です。

△4七同馬に▲同金なら△6八飛成▲4八角△6五角▲5六歩△5四角で、ソフトの評価値-1724で後手優勢。

これらを見ると、飛車を取られる形や飛車を成られる形は後手が勝勢に近いです。

なお△5六馬では△4七銀と打つ手もあったようです。

▲3八玉に△4七銀と打って以下▲同金△6八飛成▲4八銀△4七馬▲同玉△4六銀▲同玉△4八龍▲4七銀△5五銀▲同玉△5七龍▲5六銀△6四金打まで詰みです。

この手順の△6八飛成に▲4八角なら△4七馬▲同玉△4六銀▲3八玉△4七金▲2七玉△4八龍▲5三角△2二玉▲3二銀成△1二玉で、ソフトの評価値-50000で後手勝勢。

やはり玉の近くの金駒をぼろっと取られる形は、相手の大駒の力で寄せ形になりやすいようです。

先手も▲5三角とか▲3二銀成など有力は手はありますが、後手玉は即詰みがないようです。

このような展開になるのなら、最初の局面図は消去法で▲6八同玉とするべきでした。

また別の機会に▲6八同玉について調べてみたいと思います。

玉の近くの金駒を取られると見た目以上に危険なのが参考になった1局でした。

後手の銀の動きに合わせて指し手を決める

上図は、居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で△5四銀とした局面。ソフトの評価値+199で互角。

後手は手の広いところで△5四銀としましたが、この手はソフトの候補手には上がっていませんでした。

やや態度を決めるのが早いような手ですが、将来△6五銀~△7六銀の玉頭銀を狙う筋があります。

玉頭銀は狙いは単純ですが、受ける側とすればやはり玉頭の近くなので慎重になります。

玉頭銀には、玉頭を受けずに攻め合いに出る指し方と玉頭を金駒で受ける指し方がありそうです。

昔の指し方では、玉頭銀には角頭の歩を突き捨てて飛車を回るというのを見たことがあるのですが、その指し方をまねしました。

この指し方は、玉頭を受けずに攻め合いに出る指し方です、

実戦は△5四銀以下▲3五歩△同歩▲3八飛△4三銀▲3五飛△3四歩▲3六飛△2四歩で、ソフトの評価値+8で互角。

この手順は▲3五歩の突き捨てから▲3八飛とする手で、後手の角頭を守る銀がいないので仕掛けてみました。

てっきり玉頭銀を将来的に狙ってくるのかと思っていたのですが、△4三銀と引いてこられて少し意外でした。

▲3五飛としますが△3四歩▲3六飛に△2四歩とお互いに動く展開です。

△2四歩に▲同歩なら△同飛で先手が悪いので手抜きで▲4五歩と動いて、これでどうかという形です。

後手は△2四歩~△2五歩と2筋の歩を伸ばしてと金を作るイメージです。

それまでに先手が飛車と角と2九の桂の3枚で手が作れるかで、やや先手は忙しい展開になります。

後手も3筋と4筋には金と銀が控えておりそれなりに受けはしっかりしていますので、やや先手はつまらない指し方を選択したようです。

自分から仕掛けていって忙しい展開になるというのは、作戦的に面白くない感じです。

▲3五歩~▲3八飛とするのは、後手の銀が△6五銀と出たときにした方がよかったようです。

後手の銀の位置を少し見て指し手を決めるべきでした。

▲3五歩では▲9六歩がありました。

▲9六歩△9四歩▲6八銀上△8二玉▲5五歩で、ソフトの評価値+176で互角。

この手順は昭和の時代を思い出させるような指し方で、最近ではあまり見ないような指し方です。

先手の▲9六歩は将来▲9七角のような筋や、9筋の端攻めのような狙いがある含みのある手です。

後手は△9四歩と受けましたが、そこで△6五銀なら▲3五歩△同歩▲3八飛のような感じです。

△9四歩には▲6八銀上がやや意表の手で昭和の時代では普通の感覚ですが、現代調では形だけでいえば▲6八金上が主流なイメージです。

△8二玉は自然ですがそこで▲5五歩が意表の手です。

後手が△5四銀と上がったので▲5五歩と突きやすくなったのですが、▲6八銀型の5筋位取りは最近はほとんど見ないので古風な感じです。

▲5五歩に△4三銀なら▲3七桂△7二銀▲4五歩△同歩▲同桂△4四角▲4六銀で、ソフトの評価値+150で互角。

この手順は△4三銀と辛抱したのですが、▲3七桂~▲4五歩と仕掛けるのが斬新です。

5筋の位をとれば▲5六銀のように位を確保する指し方もあり、それが昭和の時代では自然ですが、ソフトの感覚は位を確保せずに動くのが興味深いです。

▲5五歩に△6五銀なら▲7七銀△4五歩▲9七角△4三金▲6六歩△7四銀▲7五歩△8五銀▲7九角で、ソフトの評価値+341で先手有利。

この手順は△6五銀と玉頭銀に出たのですが、▲7七銀とできるのが▲6八銀上とした効果です。

△4五歩と暴れてきますが、▲9七角とするのがうまい手です。

▲9七角とできるのも▲9六歩を突いた効果ですが、△4三金に▲6六歩~▲7五歩と銀を追うのがありそうであまり見ない指し方です。

後手の銀が狭い形なので玉頭銀としてはやや後手失敗のような感じです。

こうやって見るとやはりソフトの指し方は鋭いです。

後手の銀の動きに合わせて指し手を決めるのが参考になった1局でした。

玉頭戦の駒の使い方

上図は、居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で△7三同銀と歩を取った局面。ソフトの評価値-110で互角。

駒割りは角桂と飛車の交換ですが、後手は将来的に6九の飛車と5八のと金が働きそうな形で、実戦的には先手の方が嫌な形です。

対局中は、6六に金がいることで3三の馬が自陣に利いていませんので▲7五金としたのですが、これがまずかったようです。

実戦は▲7五金△8六飛▲同歩△6八とで、ソフトの評価値-845で後手優勢。

この手順は▲7五金と守りの金を5段目に出る手で、この形になると穴熊の守りの金とは言えなくなります。

▲7五金として上部を手厚くすると同時に3三の馬を自陣に利かせたつもりだったのですが、後手は△8六飛~△6八とがうまい手でした。

後手はいつ△8六飛と切るかを図るような感じだったのに、▲7五金とお手伝いのような形にして絶好のタイミングで△8六飛としてきました。

△6八との形は先手の7五の金の働きが中途半端で、攻めにも守りにも利いていません。

玉頭戦は上部を手厚くするというのはよくあるのですが、後手は横から攻める形になっているので先手の玉頭の厚みが全く活きません。

自分の場合は、こういうところでポキっと折れる指し方をしているようです。

ねじり合いのような局面で少しでも精度のいい指し手を選択して、形勢を離されないようにしないといけないです。

ちょっとして手の組み合わせだと思いますが、将棋は難しいです。

▲7五金では▲7四歩がありました。

▲7四歩△同銀▲同銀△同飛▲7五銀で、ソフトの評価値-174で互角。

この手順は▲7四歩と銀取りに歩を打つ手ですが、相手玉の守りを薄くするなら自然な手です。

▲7四歩に△6二銀とするのは▲6四角が王手で、しかも△8六飛の角の質駒から逃げる形になるので後手は指しづらいです。

よって後手は△7四同銀としたのですが、▲同銀から▲7五銀が手厚いです。

最後の▲7五銀と打つのが形のようですが、▲7五銀では▲7五金や▲7五歩も気になります。

▲7五銀で▲7五金は△同飛▲同角△7四銀で、ソフトの評価値-222で互角。

この手順は▲7五金には△同飛として、▲同角に△7四銀と打つのが上部を手厚くして将来の▲7四桂を防ぐ手のようです。

後手としては▲7四桂と王手される形が嫌なので、先手を取って受ける形にしています。

▲7五銀で▲7五歩なら△8四飛▲7四桂△7二玉▲8二銀△8五銀▲9一銀不成△8六銀▲同歩△7三銀▲6七金引で、ソフトの評価値+203で互角。

この手順は▲7五歩と飛車取りに打てば▲7四桂と王手をする手が可能になります。

▲7五歩は少し浮かびづらい手ですが、▲7四桂を打てる形にしたいのであれば有力な手のようです。

最後の局面図の▲7五銀以下△9四飛▲7四桂△7二玉▲1一馬△7三歩▲6五香△6三歩▲4四馬△7四歩▲6四歩で、ソフトの評価値+125で互角。

この手順は▲7五銀は飛車取りですが、△8四飛と逃げる手を防いでおり△9四飛とさせるのが大きいようです。

△9四飛に▲7四桂と打つのが形ですが、先手は持ち駒が不足しているので▲1一馬と香車を補充します。

△7三歩と打たれて桂馬が取られる形ですが、この瞬間に▲6五香と打って△6三歩には▲6四歩が鋭いです。

7五の銀が攻防に利く形なので、この場合は攻めに使っていい勝負のようです。

先手としては玉頭戦にして勝負する形を選択すべきだったようです。

玉頭戦の駒の使い方が参考になった1局でした。

2枚のと金攻めに対する対応

上図は、先後逆で横歩取り青野流からの進展で▲3二と寄とした局面。ソフトの評価値+211で互角。

2二のと金が▲3二と寄とした局面ですが、次に▲3三とで△同角なら▲4一角△6一玉▲5二金で詰みのような狙いがあります。

▲3三とに△同銀なら▲4一角△4二玉▲3二と△5一玉▲5二金で詰みの狙いもあります。

そのような意味でここは後手としても勝負所です。

実戦は△4九成桂▲3三とで、ソフトの評価値+304で先手有利。

この手順は△4九成桂とする手ですが、この手は詰めろではありません。

それに対して▲3三とは詰めろなので、後手が少しまずいような気がします。

ただし、▲3三とには△3一銀として詰めろ逃れで受けるという手があったようです。

△3一銀は3三にと金が残る形なので相当指しにくい手です。

後手玉は右側が壁で相当狭いので、後手玉の危険度が気になります。

▲3三と△3一銀▲4三と△同玉▲6五角△5四桂▲7六角△3二銀▲5四角△同歩▲3五桂で、ソフトの評価値+662で先手有利。

この手順は△3一銀には▲4三と~▲6五角の王手飛車が厳しく、さすがに飛車をただで渡す展開は後手が苦しいです。

このあたりは後手玉が薄いということで、評価値の変動というのが結構大きくなりやすいです。

現実的には後手が相当勝ちにくい形かと思います。

△4九成桂では△3一銀もありました。ソフトの評価値-140で互角。

この手順は△3一銀とする手で、▲同ととすればと金は残りますが詰めろにはなりません。

△3一銀以下▲同と△4九成桂で、ソフトの評価値-2126で後手勝勢。

この手順は少し驚きだったのですが、▲3一と△4九成桂でお互いの金駒を取り合った展開ですが、これで後手勝勢になっています。

これは後手の飛車が将来△3六飛~△3八飛成のような筋があり、こちらの攻め筋の方が先手より厳しいということだと思います。

よって△3一銀に▲3三ととします。

▲3三とに△4九成桂なら▲4三と△同玉▲6五角△5四桂▲7六角で、ソフトの評価値+350で先手有利。

この手順は▲4三と~▲6五角で王手飛車なので先手有利のようです。

▲3三と△同角▲3八金△7四歩で、ソフトの評価値+504で先手有利。

この手順は▲3三とには△同角とできるのが5五に角がいるので少し盲点です。

ただし、△3三同角には▲3八金として駒割りは金と銀の交換になります。

最後の△7四歩で先手有利のようですが、このあたりも悪い手を指せばすぐに評価値ががた落ちになりそうなので見た目以上に大変な局面のようです。

横歩取り青野流からの変化は空中戦の激しい戦いなので、それだけ1手の中身の濃い将棋のようです。

2枚のと金攻めに対する対応が参考になった1局でした。

自玉の安全を意識しすぎると手が伸びない

上図は、後手ゴキゲン中飛車に先手▲3七銀型の超速からの進展で、後手が5筋の歩を交換して△5六同飛と歩を取った局面。ソフトの評価値+1401で先手優勢。

駒割りは飛桂と角金の交換で先手が少し駒得で、全体的に先手の方が手厚いので先手が指せているようです。

後手は飛車が2枚あり1枚が持ち駒なので先手も少し嫌なところはありますが、先手の持ち駒に金があるのは少し心強いです。

ここで先手がどのように指すかですが、対局中は局面が落ち着けばさらによくなると思って安全に指したつもりですが、少しセンスがなかったようです。

実戦は▲5七歩△7六飛▲7七歩△3六飛▲2一馬△3九飛成▲5九金打で、ソフトの評価値-32で互角。

この手は自陣に歩を打ちつけて自陣の傷を消したのですが、先手は歩切れになりました。

また後手の飛車は△3九飛成と龍を作って先手としても嫌な形です。

▲5九金打とした形は固く先手の金得ですが、歩切れなのと龍を作られたことで形勢は互角になったようです。

こういうのは少しうっかりやすく、ただ自玉の安全を意識して指すと手が縮こまって、指し手の選択がだんだん少なくなっていくようです。

歩切れというのは思った以上に形勢を損ねているようで、後手の持ち駒の歩の数が4枚というのは心理的にも嫌です。

▲5七歩では▲5三歩がありました。ソフトの評価値+1319で先手優勢。

この手は▲5三歩で対局中は最初に見えたのですが、△同銀の後がよく分からなくてやめました。

▲5三歩に△同銀なら▲6五銀△5五飛▲6四銀直△同銀左▲同銀△同銀▲6三銀△8二玉▲6四馬で、ソフトの評価値+2127で先手勝勢。

この手順は△5三同銀には▲6五銀と打つのがうまい手だったようで、この手が見えませんでした。

後手の飛車が5筋からずれると▲5三馬と銀が取られますので△5五飛と辛抱したのですが、▲6四銀直とぶつけるのが飛車を攻めると同時に相手玉の金駒を攻める形で後手玉が薄くなります。

飛車という駒は金駒に攻められる接近戦に弱いので、収集がつかなくなっているようです。

▲5三歩に△同飛なら▲同馬△同銀▲2二飛△6二銀▲2一飛成△5五角▲6四桂△7一玉▲5二銀△5一歩▲6一銀成△同玉▲5三歩で、ソフトの評価値+3218で先手勝勢。

この手順も興味深いのですが、△5三同飛には▲同馬として▲2二飛と打つのは最初に浮かびそうです。

△6二銀に▲2一飛成と飛車で桂馬を取るのは理想的ですが、△5五角に対する手が少し悩みます。

△5五角は詰めろではありませんが、△9九角成や△8八飛を狙った手でこの手がくると少しうるさいです。

またたくさん駒を渡しすぎて△8八飛から先手玉が即詰みということもあるので、つい自陣に手を入れたくなります。

△5五角には▲6六銀と受けて△1九角成に▲5三銀と打つのも有力だったようで、こちらの方が人間らしい指し方のような気がします。

ソフトは△5五角には▲6四桂と攻めて先手よしという認識のようで、こういうところが人間と違うところです。

やや危険な状態でも見切って攻めにいって大丈夫という感覚のようです。

結局このようなところは先手優勢だから色々な指し方が選択できるようで、極端に評価値が落ちなければ自分にあった指し方の方が無難なようです。

ソフトの推奨手は▲6四桂で候補手の1つに▲6六銀があるという感じです。

自玉の安全を意識しすぎると手が伸びないのが参考になった1局でした。

相掛かりの玉頭戦の指し方

上図は、相掛かりからの進展で△6六歩と突いた局面。ソフトの評価値+212で互角。

相掛かりは自陣の金駒が攻め駒とか守り駒という概念が薄く玉頭戦になりやすいこともあり、玉をがっちり囲って攻め駒と守り駒がはっきりしている将棋とは正反対の戦いです。

そのため昔の感覚ではなかなかなじみにくいようなところがあります。

実戦の△6六歩も筋のような手で、▲同歩も有力だったようです。

以下△5六歩に▲同銀は△7八角がありますので▲6八銀と引いて△6六銀で、ソフトの評価値+123で互角。

このような指し方もあったのですが、あまり攻められる形になるというのが好きでないようで、この瞬間に少し後手の形を崩しにいきました。

実戦は△6六歩以下▲7三歩成だったのですが、以下変化手順で△6七歩成▲同玉△7三金で、ソフトの評価値-318で後手有利。

この手順の▲7三歩成は後手の守りの金の形を崩して、後手玉を少し弱い形にしたつもりですが、後手も△6七歩成~△7三金として次に△6一飛とすれば飛車が働く形になりました。

この形はお互いに玉頭で▲5三歩とか△6六歩がありどちらも嫌な形です。

ただリスクの高い指し方のようで、最初の局面図が少し指しやすいような先手としてはもう少し局面をゆっくりする指し方があったようです。

▲7三歩成では▲6五桂がありました。ソフトの評価値+223で互角。

この手は▲6五桂として玉頭戦の盤上に駒を埋める手です。

玉頭戦は玉頭がすかすかになるのがまずく、自陣の駒を埋めることで少しでも手厚くなります。

ただこの手も結構難しく指摘されないと指せない感じです。

手の善悪より全く浮かばないような手を考えるかどうかは才能のようなところもあり、こういうところでも何か手が見えるようになればいいと思っているのですが簡単ではなく、上達方法が全く浮かびません。

▲6五桂に△6七歩成なら▲同玉△6六歩▲5八玉△7八角▲7三歩成△6七歩成▲4九玉で、ソフトの評価値+153で互角。

この手順は△6七歩成~△6六歩とする手で、先手は対応を間違えたら一発で終わりのような局面です。

▲6六同銀として攻めの拠点の歩を取るのは△5六角が王手飛車になり将棋が終わってしまいます。

また△6六歩に▲6八玉とすれば後手の角は少し使いづらい形になりますが、△5六桂が王手銀取りになり金駒が1枚取られる形になるので先手は選択しにくいです。

それで△6六歩には▲5八玉と逃げ△7八角に▲7三歩成でいい勝負のようです。

▲6五桂に△6一桂なら▲6六歩△5六歩▲6八銀△6四歩▲5三歩△4二玉▲7三桂成△同金▲7四歩△7二金▲5四角△8二飛▲5二歩成△同玉▲4四桂で、ソフトの評価値+912で先手優勢。

この手順は△6一桂の辛抱に▲6六歩と自陣に手を戻す手で、以下△5六歩に▲6八銀と辛抱します。

以下▲4四桂までのこの手順も結構難易度が高く、これが実戦で指せたら相当強いという感じです。

▲6五桂に△6四銀なら▲6六歩で、ソフトの評価値+110で互角。

この手順は△6四銀には▲7三歩成とすれば先手が少し駒得になるのですが、後手からも△6七歩成~△7五桂の筋があるため少し危険なようです。

そのため△6四銀には▲6六歩と手を戻していい勝負のようです。

これらを見てきましたが、最初の局面図はちょっと難しすぎて何とも言えない感じです。

相掛かりの玉頭戦の指し方が参考になった1局でした。

序盤の狭い角の動きに気をつける

上図は、居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で▲6六角と7七の角が出た局面。ソフトの評価値-70で互角。

序盤で▲2六歩と突いてから先手が陽動振り飛車にした形で、後手が△4四角~△2六角と歩を取って1歩得しました。

その後8六の地点で△8六同角と歩を交換してから▲6六角とした展開です。

自分の悪い感覚で、昔から序盤で1歩を丸得すると勝ったような気分になることがあります。

しかも相手は高美濃に組んで玉頭の歩がないので少し守りが薄いです。

このようなところを過大評価している傾向にあり、後で評価値を見るとそんなに形勢に差がついていなことが多いです。

逆に序盤で歩を取られるとこの将棋は全然だめといった感覚になることもあるので、そのあたりも注意しなければいけないと思っています。

後手番で横歩取りの将棋が好きで、そのような将棋は最初から後手が1歩損になりやすいので気にはならないのですが、それ以外の戦型だとなぜか歩の損得は気になってしまうようです。

本局も評価値が-70ということで互角の範囲です。

序盤の1歩得くらいは将棋の形勢にはほとんど影響ないのかもしれません。

局面図はここで後手の手番ですが、あまり見ない筋をうっかりして序盤で失敗しました。

実戦は▲6六角以下△9五角▲9六歩△8四角▲3三角成△同玉▲8五歩で、ソフトの評価値+341で先手有利。

この手順の△9五角はあまり考えずにふらっと指したのですが、先手の▲3三角成~▲8五歩がうまかったです。

みごとな後手の桂損で後手の角が取れてしまいました。

△8六角~△9五角というのは相居飛車の感覚でふらっと指して、△8四角に▲同角ばかりをイメージしていました。

後手の角が狭いので歩を取られることを全く見落としていました。

今後はこのような筋にかからないように気をつけたいです。

△9五角では△3一角がありました。

△3一角▲8四歩△7四歩▲7七桂△7三桂▲8九飛△8六歩で、ソフトの評価値±0で互角。

この手順は△3一角と引く手でこれで角を取られることはありません。

先手は▲8四歩と垂らして、金駒が持ち駒に入れば8三から飛車を取る狙いがあります。

後手は△7四歩と突いて▲7七桂に△7三桂を用意します。

先手の▲8九飛は▲7七桂と跳ねた手の継続手で、それに対して△8六歩と先手の飛車の利きを止めます。

この局面も後手が1歩得ですが、形勢は互角のようで後手としてはやや不満な展開です。

対振り飛車は居飛車側は100~200近く評価値が上がりやすいのですが、現実は1歩得しても±0というのはどこかの駒組みがまずかったのかもしれません。

自分のレベルでは100~200違っても全く勝敗には影響のない範囲ですが、相手が強くなればなるほど有利にもっていくことは難しいので、序盤の早い段階でも評価値は意識しています。

△8六歩以下▲5五歩△同歩▲6七銀△2五歩▲4六金△2六歩▲5五金で、ソフトの評価値+16で互角。

この手順はお互いに玉を固める形にはならず、先手が5筋から動いて金と銀を中央に活用する展開です。

後手も玉を固める余裕がないので△2五歩~△2六歩と伸ばして、持ち駒が入れば2七からの打ち込みを狙う形です。

やや変則的な駒組みなのでなかなか玉を固める形にはなりませんが、これで1局のようです。

序盤の狭い角の動きに気をつけるのが参考になった1局でした。

地下鉄飛車の9筋の端攻めの受け方

上図は、先後逆で相居飛車からの進展で▲9九飛と6九の飛車が回った局面。ソフトの評価値-173で互角。

先手は9筋に回って将来▲9五歩と端攻めする可能性があります。

それがどれくらいの効果かが少し分かりにくいのですが、後手は9筋の端攻めに対抗する手段を用意しておかないといけないです。

また後手として気になるのは△3一玉型で、相手に飛車を渡すといきなり1段目から王手がかかってきます。

そのような意味で△2二玉と上がれば飛車の攻めには強くなるのですが、先手から▲2五桂△2四角とすれば相手の角のラインに玉が間接的に入るのでそれも少し嫌な形です。

また9筋から動いてくる前に後手から動くということも考えられるのですが、相手も金駒の配置がよく中途半端に動いてかえって苦しくなるというケースもあるのでこのあたりの指し方が難しいと思っていました。

そのような意味で次の手は局面の方向性を決める大事な手だと思っていました。

なお最初の局面のソフトの候補手は△2二玉だったのですが、以下▲9五歩△8六歩▲同歩△8五歩▲7七角△8六歩▲8八歩△9五歩で、ソフトの評価値-243で互角。

この手順は△2二玉と城に入る形なので本格的な指し手で、以下▲9五歩と動いてきたのですが△8六歩~△8五歩が反撃の筋です。

△8五歩に▲同歩なら△8六桂という感じで、こういう展開になると△2二玉型は飛車に強い形なので少し安心して戦えます。

ただし、少し無理っぽいですが△2二玉に▲2五桂も気になります。

△2二玉▲2五桂△2四角▲9五歩△8六歩▲同歩△8五歩▲7七角△8六歩▲8八歩△9五歩で、ソフトの評価値-222で互角。

この手順は▲2五桂に△2四角で相手の角のラインに間接的に玉が入って少し嫌な形ですが、まだ角が直通しているわけではないので後手もまずまずのようです。

そのような意味で△2二玉はかなり有力だったようです。

なお実戦は▲9九飛に△8六歩▲同歩△8五歩▲7七角△8六歩▲8八歩で、ソフトの評価値-247で互角。

この手順は先手が9筋から動く前に後手が継ぎ歩をした展開で、最後の▲8八歩と突けた形はこれで互角のようです。

実戦は▲8八歩に△7五歩と動いたのがあまりよくなかったようで、▲同歩とされて逆で後手が忙しくなったようです。

▲8八歩には△2二玉とか△8二飛とすれば、▲9五歩には△同歩▲同香に△9八歩~△9七歩~△8五桂の筋があって問題なかったです。

そのような意味で最初の局面では△8二飛とする手もありました。

△8二飛▲9五歩△8六歩▲同歩△8五歩で、ソフトの評価値-277で互角。

この手順は△8二飛として1手パスみたいな手ですが、▲9五歩と動いてきたときに△8六歩~△8五歩と継ぎ歩をします。

先手の▲9五歩に△同歩は▲同香で先手の攻めが早くなるので、8筋に継ぎ歩をするのが急所のようで、△8五歩には▲同歩なら△8六桂です。

これらの展開はすべて後手が8筋から継ぎ歩をして対抗する形で、先手の角が7七にいる形は△9八歩~△9七歩と連打して▲同飛なら△8五桂の両取りを狙う受け方のようです。

それと▲9五香のときに後手の飛車がどこにいるかによって、飛車当たりか飛車に当たらないかなどの違いのようです。

後手の飛車が△8一飛型なら▲9一香成が飛車取りになりますので△同飛とすることになります。

また△8二飛型なら▲9一香成としても飛車当たりになりませんので、手を抜くことも可能になります。

△8二飛型に▲9三香成とする手はありますが、先手の香車が少し重たい形です。

そのような意味で、9筋の端攻めには後手の飛車は8二にいる方が香車のあたりが少ないようで、結論的には思ったほど9筋の端攻めは怖くなかったようです。

地下鉄飛車の9筋の端攻めの受け方が参考になった1局でした。

龍を作らせても角の受けで龍を追い返す

上図は、先後逆で横歩取り青野流からの進展で▲7二歩と打った局面。ソフトの評価値-19で互角

実戦は△7二同金としました。https://shogiamateur.com/?p=53532&preview=true

△7二同金とすると後手玉の右側が壁になるので少し指しにくいです。

そのような意味もあり△7二同銀もありましたが、飛車が成られるのでその後の展開が気になります。

△7二同銀▲8二飛成△7四歩で、ソフトの評価値-14で互角。

この手順は▲8二飛成とされるのですが、そこで△7四歩と突いて5五の角の利きで龍を追い返す手です。

横歩取りの△7二銀型で、5五に角がいる場合にたまに出る筋の受け方です。

後手としては▲9一龍を防いで、相手の龍を引かせて戦うという意味です。

△7四龍に▲8五龍なら△7七角成がありますので、先手は▲8七龍か▲8八龍として7七の地点を受ける必要があります。

ただし、▲8八龍は△1九角成と香車を取られるので▲8七龍と飛車取りの先手で受けます。

△7四歩以下▲8七龍△7五歩で、ソフトの評価値+17で互角。

この手順は、▲8七龍の飛車取りに△7五歩と突いて飛車を守るのがあまり見ない筋です。

飛車にひもをつけた手ですが、△1九角成と△8六歩の狙いがあります。

△1九角成の受け方は先手としては少し悩みそうです。

△7五歩に▲3七桂は△8六歩▲8八龍△2七歩成▲同銀△3七角成があります。

この手順は後手は桂得で馬ができたので後手有利です。

また△7五歩に▲3七銀なら△8六歩▲8八龍△2七歩成▲4六銀△同角▲同歩△同飛で、ソフトの評価値-676で後手有利。

この手順は▲3七銀に△2七歩成と成らせる手ですが、▲4六銀に△同角とするのが強い手で▲同歩△同飛で後手が指せているようです。

△2七歩成に▲4六銀でなく▲4六角と打つ手もありますが、△同角▲同銀△3七歩▲同桂△4六飛▲同歩△3七とで、ソフトの評価値-1588で後手優勢。

この手順は△3七歩と垂らすのがうまい手で、▲同桂に△4六飛と飛車を切ってから△3七とが鋭いです。

△7五歩に▲4六角なら△同角▲同歩△8六歩▲8八龍△2八角▲3七角△同角成▲同桂△2八角で、ソフトの評価値-282で互角。

この手順は▲4六角には角交換をして△8六歩で龍をおさえてから△2八角と打つ展開で、先手の▲3八銀型には△2八角が狙い筋です。

△7五歩に▲6五桂なら△3七歩▲同銀△8六歩▲8九龍△2七歩成▲4六銀△同角▲同歩△同飛▲4七歩▲3六飛で、ソフトの評価値+25で互角。

この手順は▲6五桂と攻め合いに出る手で、後手は△9九角成とか△1九角成とかがありありがたいようでも、先手から▲2三歩と垂らして△同金に▲3一と△同銀▲7六龍△同歩▲2一飛のような攻め筋があるので、後手も大変です。

後手としてはあまりゆっくりした攻めでは先手からの攻めもきついので、△3七歩と叩いてから▲同銀に△2七歩成として攻めのスピードを上げます。

これも▲4六銀に△同角と切る将棋のようですが、お互いに引くに引けないような展開のようです。

龍を作らせても角の受けで龍を追い返すのが参考になった1局でした。

駒損でも有利だった

上図は、先後逆で先手5筋位取り中飛車に△7三銀型からの進展で▲4一金として金を取った局面。ソフトの評価値-537で後手有利。

▲4一金は次に▲7二金の詰めろなので後手は受ける必要があります。

後手は△2九金と打つ筋はありますが、先手玉に即詰みはなさそうです。

しかし、▲4一金での評価値を見ると後手有利だったのが驚きました。

駒割りは飛金と角の交換で後手が大きく駒損で、しかも後手玉に詰めろがかかっており先手玉は詰まないのに後手有利というのがいまひとつピンときません。

正直この評価値はほんとかなと思っているところもありました。

対局中は後手玉は受けても一手一手かと思い△2九金と打ちました。

実戦は△2九金▲同飛△同桂成▲同玉△5九飛▲3九歩で、ソフトの評価値+2325で先手勝勢。

この手順は△2九金から飛車を取る手で、△5九飛まではそれなりの手の流れですが、▲3九歩と受けたときにまた後手は自玉の詰めろを受けることになります。

先手の攻め駒に金と桂馬が加わったことで攻めの戦力が増しています。

▲3九歩での評価値は先手勝勢になっているので、後手としては受けても一手一手で負けのパターンのようです。

この手順は飛車を取って王手をするのは一時的に気持ちがいいのですが、ただそれだけで自分から形作りにしているような手の流れのようです。

▲3九歩に△5二歩なら▲8三金△7二銀▲5一金△7一玉▲5二飛成△8三銀▲8二金△同銀▲6一龍まで詰みです。

▲3九歩に△7二銀なら▲8一金△同銀▲5一金△同玉▲5二金まで詰みです。

▲3九歩に△6二桂なら▲8四桂△7二銀▲4二飛成△7一玉▲5一龍△6一角▲同龍△同銀▲9三角△同香▲8一金△同玉▲9二金△7一玉▲8三桂で詰みです。

これらの手順はすべて即詰みではありませんが、後手が受けても一手一手ということのようです。

ただしどの手順も捨て駒があり、決して簡単ではないと思っています。

ソフトは読むスピードが速いため、数手先を見込んで先手勝勢という判断のようです。

△2九金では△5二歩がありました。ソフトの評価値-718で後手有利。

この手は△5二歩と打って詰めろを受けたのですが、これで後手有利のようです。

この局面をソフトで検証する前にじっくり見ても後手有利が分からないので、後手をもって嫌な指し手をいくつか調べてみます。

△5二歩に▲4三成銀なら△7二玉▲6五桂△4八銀▲5二成銀△8三玉▲5三成銀△同角▲同桂成△7一金で、ソフトの評価値-578で後手有利。

この手順は▲4三成銀は▲5二飛成からの詰めろですが、△7二玉と2段目に早逃げすると粘りが利くようです。

先手も▲6五桂と攻め駒を増やしますが詰めろではありませんので、この瞬間に△4八銀とします。

次に△3九銀成~△2九飛の詰みが狙いですが▲5二成銀も意外と鋭く、△3九銀成には▲5三成銀△6二桂▲7三桂成△同玉▲6二飛成からの詰みの狙いがあります。

よって▲5二成銀には△8三玉と3段目に早逃げして、▲5三成銀の詰めろには△同角▲同角成に△7一金として▲7二角からの詰めろを受けて後手が少し指せているようです。

△5二歩に▲8三金なら△2七桂で▲同銀なら△4八銀▲3八金△2九金▲同飛△4六角▲2八飛△同角成▲同金△3九飛▲2九桂△同桂成▲同金△同飛成▲同玉△4七角▲3八角△3七桂▲2八玉△2九金▲同角△同角成まで詰みです。

この手順は▲8三金は詰めろではありませんので、△2七桂が厳しいです。

△2七桂に▲同金なら△3八銀と打って▲同飛なら△2九金で詰みです。

よって△2七桂に▲同銀としましたが、△4八銀が△2九金からの詰めろになっています。

よって▲3八金としましたが、△2九金~△4六角で詰み筋に入っているようです。

なかなか指せない寄せの手順ですが、自分もこれくらいの終盤力を少しでも身につけたいです。

駒損でも有利だったのが参考になった1局でした。