相手の攻めの根元の桂馬を取る

上図は、先後逆で先手5筋位取り中飛車に△7三銀型からの進展で▲4五金と出た局面。ソフトの評価値-419で後手有利。

5六の金が▲4五金と出た展開です。

駒割りは角と桂馬の交換で後手が駒得ですが、先手は穴熊に対して後手玉は玉頭が薄く2五に桂馬がいる形なので後手は神経を使います。

対局中は▲4五金と出る手が全く見えておらす、この局面は後手がまずかったのかと思ってしまいました。

▲4五金に△同金とするのは▲3三銀が見えていたのですが、それ以外の受け方も考えがまとまらず仕方なく△4五同金としました。

実戦は△4五同金▲3三銀△3一玉▲3四桂△2一金で、ソフトの評価値+99974で先手勝勢。

この手順は全くお粗末なのですが、後手有利だったのが数手で後手敗勢ということでひどかったです。

△2一金には▲2二金△同飛▲同桂成△同金▲3四桂△2一金打▲4二飛△3三金▲同桂成で、ソフトの評価値+99994で先手勝勢。

この手順は△2一金には▲2二金~▲3四桂と安い駒で攻め駒を増やす手で、△2一金打から粘りますが△▲4二飛と打たれると一手一手です。

即詰みはなかったようですが、確実に攻め駒を増やしていけば先手が寄せきれた形です。

最初の局面は△4五同金に▲3三銀と打たせたのがまずかったのです。

△4五金では△2五金がありました。

△2五金▲同歩△1七歩成で、ソフトの評価値-608で後手有利。

この手順は△2五金として桂馬をはずすのが急所で▲同歩には△1七歩成がありました。

△2五金とすると2五の桂馬が消えるので。3三の地点の攻めがだいぶゆるくなります。

それだけでも後手玉がだいぶ緩和される上に、△1七歩成が詰めろになるのは大きいです。

3五の角が1七の地点に利いているのが△2五金とした効果です。

こういうところで、△2五金という手が見えるか見えないかで全く形勢が変わってきます。

こういうのが棋力と言われたらそれまでですが、受け損なったらいけない場面で切り返すことができるかどうかが中盤の強さのようです。

△1七歩成以下▲同香△同香成▲1八歩△3六歩でソフトの評価値-640で後手有利。

この手順は1七の地点で清算してから▲1八歩に△3六歩が鋭いです。

△3六歩に▲3八金引なら△1八成香▲同玉△2六桂▲2七玉△1八角▲1六玉△1五歩▲同玉△1四歩▲同玉△1三香まで詰みです。

△3六歩に▲同金なら△2七桂▲2九玉△3九桂成▲同玉△4八銀▲同玉△5六桂で、ソフトの評価値-99988で後手勝勢。

この手順は▲3六同金には△2七桂が厳しく▲同銀なら△2八銀で詰みなので▲3九玉と逃げましたが、△3九桂成~△4八銀~△5六桂で以下手数はかかりますが並べ詰みのようです。

△3六歩に▲1七歩なら△3七歩成▲同銀△1五桂▲2九香△4八角▲3三歩△4二玉▲5四桂△同飛▲同歩△2六桂▲同銀△2七銀▲同香△同桂成▲同玉△2六角成▲3八玉△3七金▲2九玉△2八銀▲1八玉△1七角成まで詰みです。

この手順は少し長いですが、▲1七歩には△3七歩成▲同銀に△1五桂と詰めろをかけるのがいいようです。

▲2九香として詰めろを消したのですが、△4八角が鋭く▲同銀なら△2六桂▲同香△2七銀▲2九玉△2八金まで詰みです。

よって先手は▲3三歩~▲5四桂と攻めてきたのですが、△5四同飛~△2六桂が鋭く▲同銀に△2七銀から打ち込んで以下詰みです。

これらの手順の寄せ方はかなり難易度が高いですが、こういうのが実戦で少しでも指せるようになりたいです。

相手の攻めの根元の桂馬を取るのが参考になった1局でした。

守りの金を取られてもコビン攻めを優先する

上図は、居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で△6六歩と打った局面。ソフトの評価値-70で互角。

駒割りは飛車と角の交換で、▲5五角と打った手に△6六歩と打ってきました。

▲5五角は後手玉のコビンを攻める手で後手としても嫌な筋ですが、ここで△6六歩と微妙なタイミングで歩を利かしてきました。

こういうところで歩を利かせてくるのは、振り飛車を指し慣れていて強い感じです。

ただこの手はソフトの候補手になかった手なので、先手がうまく対応すれば形勢を取り戻せる可能性がありそうです。

△6六歩に▲同角は後手玉のコビンから角の利きがずれるので指しにくいです。

また▲7七金寄や▲6八金引もありますが、6六に攻めの拠点の歩が残るのでそれも指しにくいです。

よって対局中は消去法で▲6六同金としたのですが、これはあまりよくなかったようです。

実戦は▲6六同金△5四歩▲3三角成△6九飛で、ソフトの評価値-366で後手有利。

この手順の▲6六同金は攻めの拠点の歩を消したのですが、このタイミングで△5四歩が見えていませんでした。

△5四歩に▲同銀なら△7四飛で金銀の両取りになります。

よって▲3三角成としましたが、△6九飛と飛車を下段に打ってきました。

後手の次の狙いは△8六歩▲同歩△6八とという感じです。

▲3三角成の瞬間は飛車と角桂の交換で先手が少し駒得しているのですが、後手はと金が働きそうな形なのと△2九飛成と持ち駒を補充する手もあり後手が指しやすいです。

後手は方針が分かりやすく、将来▲7三歩成からのコビン攻めをうまく受ければよさそうです。

▲6六同金では▲7三歩成がありました。

▲7三歩成△同桂▲7四歩△6七歩成▲7三歩成△同銀▲6七金で、ソフトの評価値+137で互角。

この手順は△6六歩に▲7三歩成とする手で△同桂としますが、そこで金取りを無視して▲7四歩と打ちます。

△6七歩成と金をぼろっと取られますが、そこで▲7三歩成と桂馬を取り返してから▲6七金と自陣に手を戻します。

駒割りは飛金と角桂の交換で先手がだいぶ駒損ですが、これが意外にも形勢は互角のようです。

先手の穴熊が崩れてしかも駒損でここで後手の手番であればぱっと見で後手が指せそうな感じもしますが、先手からは▲7四歩のコビン攻めが残っているので後手もその受け方が気になります。

▲6七同金に△7四歩なら▲6四銀△7二銀打▲7三銀成△同銀▲6五桂△7二銀▲7三桂成△同銀▲同角成△同玉▲6四銀△6二玉▲7三銀打で、ソフトの評価値+1325で先手優勢。

この手順は△7四歩として敵の打ちたいところに打ての格言に沿った手で、先に△7四歩と埋めてきたのですが、先手は後手玉のコビンを狙う展開で角と銀と桂馬をうまく使って攻めれば先手優勢のようです。

▲6七同金に△6三金なら▲7四歩△同金▲同銀△同飛▲6四金で、ソフトの評価値+460で先手有利。

この手順は△6三金で守りの金を活用してきたのですが、それでも▲7四歩からのコビン攻めで▲6四金とかぶせると先手が指せているようです。

これらを見ると、先手は自玉の守りの金より後手玉のコビン攻めを残しておいた方が戦いやすいようです。

守りの金を取られてもコビン攻めを優先するのが参考になった1局でした。

攻撃は最大の防御

上図は、相掛かりからの進展で△5二金寄と4二の金が逃げた局面。ソフトの評価値+1450で先手優勢。

▲5四桂と打ったので4二の金が△5二金寄とした形です。

駒割りは角と金の交換ですが、8五の馬と5四の桂馬が後手玉を睨んでおり、持ち駒に飛車と角があり先手優勢のようです。

先手玉は次に△6八龍と銀を取られる手が気になりますが、▲3七玉と逃げた形はまだ耐久性があるようです。

ただし、後手からの△6八龍以外の手を全く考えておらず、危機感がなかったです。

実戦は▲5三角△4五桂で、ソフトの評価値-114で互角。

この手順の▲5三角は△同金なら▲4一飛と打って詰みです。

また▲5三角から▲3一角成と進むと次に▲4二銀が詰めろなのでこれで勝ちかと思っていました。

しかし▲5三角に△4五桂があり、これが先手玉の詰めろになっています。

先に△4五桂と打って3七からの脱出を防ぐというのがうまいです。

△4五桂には▲4六歩と突いて玉の逃げ道を広くすればまだこれからの将棋だったのですが、早指しで対応できませんでした。

相手玉の寄せも大事ですが、同様に自玉の危険度も意識して見ないといけなかったです。

△6八龍は銀を取っての王手なので目につきますが、銀を取らずに△4五桂と打って詰めろをかけるというのがうまい人の指し方のようです。

▲5三角では▲2三角がありました。

▲2三角△4一桂▲6五桂△6八龍▲3七玉で、ソフトの評価値+1366で先手優勢。

この手順は▲2三角と打って▲4一飛の詰めろを狙います。

▲2三角と打った局面は意外と後手玉が狭く、△6八龍▲3七玉に△3二銀打と銀を打ってはじいても▲同角成△同銀▲3一飛があります。

▲3一飛に△4一桂は▲3二飛成が▲4二銀からの詰めろになります。

また▲3一飛に△4一角は▲5三銀が鋭く△同金なら▲3二飛成△同角▲4二銀で詰みです。

また▲5三銀は▲5二馬△同金▲6二金からの詰めろになっています。

これらの寄せは決して簡単ではありませんが、後手玉が狭いとこのような寄せがあるようです。

よって、▲2三角に対して△4一桂と打って敵の打ちたいところに打てを実行したのですが、そこで▲6五桂が見えにくいです。

▲6五桂はぱっと見でぬるい手にも見えますが、△9六香とすれば▲5三桂成が激痛です。

▲5三桂成に△同桂は▲4一飛で詰みですし、△5三同金は▲4一角成まで詰みです。

また▲5三桂成は次に▲4一角成△同玉▲4二飛からの詰めろになっています。

そのため後手は△6八龍と銀を取りますが、▲3七玉と逃げると玉が広く成ります。

後手が△4一桂と持ち駒の桂馬を使ったことで、△4五桂の筋がなくなったのが大きいです。

攻撃は最大の防御という言葉がありますが、▲2三角と詰めろをかけて△4一桂と打たせることでが相手の攻めの戦力がなくなりました。

自分の場合こういうところの指し方がまずく、相手の持ち駒をあまり見ていないというのが多いようです。

▲3七玉からはまだ終盤戦が続きますが、先手は1つの危険を乗り越えたのが大きいです。

攻撃は最大の防御なのが参考になtった1局でした。

あまり見ない横歩取りの変化手順

上図は、先後逆で横歩取り青野流からの進展で▲7二歩と打った局面。ソフトの評価値-19で互角。

先手の飛車が3四にいるときに▲2三歩と垂らして△同金に▲8四飛とするのが多い印象ですが、▲2三歩を省略して▲8四飛に△8二歩に▲7二歩と打ってきました。

この手順の実戦は自分にとって初めてなのですが、△7二同金も△7二同銀もあり迷いました。

△7二同金なら先手の飛車は成れませんが、7二に金がいることで後手玉は狭くなります

△7二同銀は先手に飛車が▲8二飛成とできますが、△7四歩と突いて後手の角の利きを活かせば先手の龍は引き返すことになります。

よほど△7二同銀としようかと思いましたが、龍を作らせるのは後からまずいような感じがしたので△7二同金としました。

実戦は△7二同金▲2三歩で、ソフトの評価値+67で互角。

この手順は△7二同金に▲2三歩と垂らすのですが、これも見たことがあるようなないような感じがして対応に悩みました。

ここらへんが実際に対局したことがあるのか、ただ見たことがあるのかで随分内容の理解度が違ってきます。

自分の場合は、ただ見たような感じがあるというレベルで理解度が浅いです。

▲2三歩に△同金なら▲2四歩で後手が悪いと思っていたのですが、先手は▲7二歩と打って歩を使っているのでもう持ち駒に歩はありません。

ちょっと形が違えば全く内容も違うという典型ですが、相手の持ち駒をしっかり見るという習慣ができていません。

つい盤上の2筋と3筋ばかりを見て、それだけで指し手を決めているという感じです。

こういう勝負所で余裕がないというのがよくありません。

実戦は△4五桂▲2二歩成△3三金で、ソフトの評価値+8で互角。

この手順は△4五桂と跳ねて攻めに活用する手で、以下▲2二歩成△3三金とします。

ここら辺は自分で考えるというより、何か見たことがあるという感じで指しており全く自分の頭を使って指していない感じです。

早指しとはいえ長い目で見れば、あまり良くないのかと思っています。

なおソフトは△4五桂が推奨手でしたが、△2三同金も気になります。

△4五桂では△2三同金もありました。

△2三同金▲3二角△1四金で、ソフトの評価値+173で互角。

この△2三同金はソフトの候補手に上がっていませんでしたが、これも有力な手のようです。

△2三同金とすると金を斜めにさそったことで▲3二角が生じます。

金と取られるわけにはいかないので遠くに逃げる△1四金としましたが、守りの金が4段目の玉と反対側にいってかなり指しにくいです。

△1四金以下▲2三角成△3七歩▲同銀△2七歩成▲4六銀△7七角成▲同金△同飛成▲6八銀△7四龍▲同龍△同歩▲3一と△6二玉▲2二飛△7三玉▲4二飛成△2八飛▲6九玉で、ソフトの評価値+144で互角。

この手順は▲2三角成とする手で、先手のと金と馬が働く前に後手は動くことになりあす。

△3七歩~△2七歩成は狙い筋ですが、▲4六銀と出た手が角となります、。

後手は△7七角成としますが、清算して▲6八銀に△7四龍とします。

△7四龍で△7八龍だと▲7九歩と受けてもいいのですが、▲1四飛の筋もあり△同歩▲4一角△6一玉▲5二金で詰みです。

そのような意味で△7四龍と自陣に引いて、以下飛車交換でどうかという展開です。

後手はぼろぼろ駒を取られますが、△7三玉と3段玉にして粘る感じでこれでいい勝負のようです。

この戦型を指すならここら辺も知っておいた方がいいですが、手順を覚えるから棋力が向上するという訳ではないので、このあたりのバランスが難しいです。

あまり見ない横歩取りの変化手順が参考になった1局でした。

寄せ合いにせず攻め駒を増やす

上図は、先後逆で先手陽動振り飛車からの進展で▲9一飛成と香車を取った局面。ソフトの評価値-971で後手優勢。

駒割りは飛桂香と角銀の交換で後手が少し駒損していますが、先手は歩切れでここで後手の手番なので後手が少しいいようです。

ただし、後手玉もそんなにしっかりした囲いではなく、3三と4三の地点に空間があいているので攻め急ぎると反動がきついです。

後手は攻め駒が少ないので攻め駒を増やしていきたいです。

実戦は△6六角だったのですが、▲7六金ならソフトの評価値-1007で後手優勢。

この手順の△6六角は相手玉と飛車を睨んだ角で味のいい角ですが、▲7六金と粘られるとまだ大変でした。

▲7六金は指しにくい手ですが、いまさら△5五角と逃げるわけにはいかず△4七成銀としますが、以下▲6六金△同馬▲2八玉で先手玉を寄せきれるかどうかという展開になりそうです。

これで寄せ切れば一番いいのですが、攻め駒の少ない最短の寄せで間違えるリスクも高くなります。

大駒とか金駒の攻めだけでなく、できれば安い駒を使って攻め駒を増やしたいです。

△6六角では△7六歩がありました。ソフトの評価値-958で後手優勢。

この手順の△7六歩は後手玉を直接攻める手でなく、玉と反対側の桂馬を攻めます。

この瞬間は少しぬるいようにも見えますが、△7七歩成と桂馬を取ればそれが飛車取りになるので厳しさが増してきます。

△7六歩に▲2五桂は△4三玉で、後手は上部が手厚く広いので後手がいいです。

先手は相手の攻め駒を責めて粘りにでます。

△7六歩以下▲5九香△7七歩成▲5七香△同馬▲4八銀△6七馬で、ソフトの評価値-1781で後手優勢。

この手順は▲5九香として後手の攻め駒を責めて消しにいく手ですが、△7七歩成が当然ながら手厚いです。

先手は▲5七香~▲4八銀と馬に当てた受け方をしますが、そこで△6七馬が興味深いです。

中盤や終盤で、大駒に金駒ではじく受け方をされたときに大駒をどうするかという場面がよくあります。

ある程度強くなってくると、大駒に当てられると大駒を切るというのを覚えるのですが、どうしても終盤などで大駒を逃げるとやや甘いという印象を与えがちです。

しかしそれもどのような局面で形勢がどうなのかにもよります。

大駒を切って攻めてうまくいけばそれにこしたことはありませんが、大駒を切ると相手の持ち駒に大駒が入ることで、局面が少し複雑になる可能性があります。

特に大駒は攻防の手というのが出ることがあり、自陣と敵陣の両方に利く手を1手で指せる可能性がでてきます。

本局でいえば、△6七馬で△4八馬と切る手や、△6七馬で△8八と▲5七銀という大駒を取り合う展開です。

これらの手は後手にとってリスクの高い手ですので、よほどの確信がない限りは指さない方が賢明のようです。

後手は寄せ合いにする必要がなく、相手玉の寄せが見えるまではゆっくり手厚く攻めていけばいい局面です。

そのような意味で△6七馬と逃げるのが確実なようです。

寄せ合いにせず攻め駒を増やすのが参考になった1局でした。

飛車ではなく歩を使って手を作る

上図は、先後逆で居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で▲6六角と出た局面。ソフトの評価値+213で互角。

△7六歩と突いた手に7七の角が▲6六角とした局面です。

後手は穴熊ですが3二の金が浮いているのが欠点で4四の銀が3一にいるのが理想ですが、相手もいることなので簡単には組ませてもらえません。

この局面は先手の飛車が軽く成れそうな展開なので先手が少し指ししやすいようです。

後手としてはここ数手が勝負所ですが、次の手で将棋がだめになったようです。

実戦は△8六歩▲8四角△同飛▲6二飛成で、ソフトの評価値+436で先手有利。

この手順の△8六歩は▲同歩と取ってくれたら△6六角▲同飛△8六飛で後手の飛がさばけるのですが、▲8四角~▲6二飛成で金取りになります。

この瞬間の8四の飛車の形がとても悪く、受けにも攻めにも役立っていません。

浮き飛車になるのは働きが悪くなるので気をつけてはいたのですが、このあたりの手の選択がまずいです。

金取りを受けるなら△4二歩と打つか△3一金と引くかですが、△3一金と引くのは▲7五角が絶好の角で飛車が逃げたら▲3一角成~▲3二金で後手陣がもちません。

よって▲6二飛成には△4二歩と打って辛抱すべきですが、将来△4六歩と打って攻める筋がなくなりますので後手はつらいです。

△8六歩では△6六同角がありました。

△6六同角▲同飛△5五歩で、ソフトの評価値+156で互角。

この手順の△6六角と角交換してから△5五歩とする手は、先手が攻めるより先に後手が動いてきた展開です。

8二の飛車は縦に使う展開にならないのがやや不満ですが、8二にいることで▲6二飛成とすることができません。

▲6一飛成とすることはできますが、今度は金取りではありませんのでやや効果が薄いです。

△5五歩に対して▲6五銀は先手の飛車の働きが悪くなりますので、▲4五銀とでるか▲4五歩と打つか▲6七銀と引くかについて調べます。

△5五歩に▲4五銀なら△同銀▲同桂△4六歩▲同金△4四歩で、ソフトの評価値-57で互角。

この手順は銀交換して△4六歩と打つのが急所で、▲4六同金でも▲4六同飛でも△4四歩と打って△4五歩と桂馬を取ればそれがまた駒取りになります。

△4六歩に▲3七金寄とすれば△4七銀のような感じです。

△5五歩に▲4五歩なら△3三銀引▲5五銀△9九角▲6五飛△6四歩▲7五飛△5二飛で、ソフトの評価値+211で互角。

この手順は▲4五歩に△3三銀引で銀を守りに使えます。

▲5五銀と歩を取られますが、△9九角と打って相手の飛車と銀を狙っていい勝負のようです。

△5五歩に▲6七銀なら△4六歩▲同金△6八角で、ソフトの評価値+111で互角。

この手順は▲6七銀にも△4六歩と打つのが急所のようで、▲同金とさせて少し形を悪くしてから△6八角でいい勝負のようです。

△4六歩に▲同飛もありますが△6二飛▲6六歩△4五歩▲同桂△5四金で、ソフトの評価値-914で後手有利。

これらを見ると後手は歩をうまく使って手を作るという感じで、うまくいけば飛車も活用したいという展開です。

飛車ではなく歩を使って手を作るのが参考になった1局でした。

局面に応じて緩急ある指し方をする

上図は、先後逆で先手5筋位取り中飛車に後手が△7三銀型からの進展で▲5三歩と打った局面。ソフトの評価値-305で後手有利。

対局中はまだ難しいと思っており、評価値は後手有利になっていますがほとんど互角です。

駒割りは角と銀の交換で後手が少し駒得していますが、先手は穴熊なのと後手玉は玉頭が薄いのでまだ大変です、

▲5三歩は微妙な歩の垂らしですが、短い時間だととっさの判断ができず△同飛とするのは▲6五桂で悪いと思っていまいた。

その意味での時間稼ぎで△1六歩と突きましたが、これはあまりよくなかったようです。

実戦は△1六歩▲3六銀△1七歩成▲同桂△1六歩▲2五桂で、ソフトの評価値+74で互角。

この手順は△1六歩には▲同歩もあったのですが、▲3六銀と銀を逃げて以下△1七歩成~△1六歩と攻めますが、先手の2九の桂馬が2五まで活用できて後手玉の攻めに役立っています。

取れそうな銀を逃げられて飛車が抑え込まれて、しかも相手の桂馬が活用できると後手としては嫌な展開です。

▲5三歩に対抗する手が見えなかったので仕方ありませんが、あまり手がの見えていません。

△1六歩では△5三同飛がありました。

△5三同飛に▲6五桂なら△4七桂成▲同金△5六飛▲同金△4八銀で、ソフトの評価値-296で互角。

この手順は△5三同飛に▲6五桂と両取りに打つ手ですが、その瞬間に△4七桂成がありました。

その手は普通の手ですが、なぜかこの手が見えていませんでした。

数手前に△3五桂と銀取りに打ったので銀を取るのは自然なのですが、手が見えていないときというのはこんなもののようです。

以下▲同金に△5六飛と切る手が強い手で▲同金に△4八銀と張り付きます。

後手玉もそんなに固くありませんが、手の流れから飛車を切って銀を張り付くと相手の穴熊もだいぶ弱くなります。

穴熊の守りの金がいなくなるのが大きいです。

ただし、これでも形勢は互角なので難しいです。

△5三同飛に▲4五桂なら△5一飛▲5三歩△6七角で、ソフトの評価値-289で互角。

この手順の▲4五桂は同じ飛車取りですが、いつでも▲3三歩と王手をする筋がありますので後手は飛車を渡すのは危険なようです。

そのような意味で△5一飛と引くのが冷静なようです。

△5一飛と逃げた手に▲5三歩は桂馬の利きで飛車を抑え込んだのですが、△6七角ともたれるような手が興味深いです。

直接的な意味は4七の銀が動けば△5六角成とできるということですが、別の狙いもありました。

△6七角に▲5七金なら△4五角成▲同歩△2七桂打▲同銀△同桂不成▲同金△5七角成で、ソフトの評価値-807で後手優勢。

この手順は▲5七金として角取りにする手で部分的には自然な手に見えるのですが、△4五角成~△2七桂打というあまり見ない筋で先手陣が崩壊するようです。

穴熊で2七の地点に空間があく形はちょっと技がかかりやすいのですが、その典型のようです。

△6七角に▲2五銀なら△1三角▲3六銀引△3三歩で、ソフトの評価値-250で互角。

この手順は▲2五銀として角を攻める手ですが、△1三角と逃げて▲3六銀には△3三歩と打って玉頭を固めるのが自然なようです。

まだ形勢は互角のようですが、これはゆっくりした展開です

自分の場合は最初の局面からの緩急ある指し方ができるようになればいいのですが、気持ちに余裕がないことが多くあまりいい手が指せていない感じで、これはやはり対局を重ねて力をつけていくしかなさそうです。

局面に応じて緩急ある指し方をするのが参考になった1局でした。

位を突き捨てて手を作る

上図は、居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で△2四同角と歩を取った局面。ソフトの評価値+40で互角。

先手が2筋の歩を突き捨てて△同角とした展開で、歩を突き捨てることにより後手の角が質駒になったのと角が動けば▲2三飛成のような手が生じます。

そのような意味で△2四同角の局面は先手にとってまずまずかと思っていたのですが、ここから具体的に手を作って形勢をよくするというのが難しいです。

ソフトの評価値を見ても40で決して簡単な局面ではありません。

先手は穴熊に組んでも、後手のダイヤモンド美濃も駒のバランスがよく先手に十分対抗できるようです。

先手は5五に銀がいるのと6筋の歩が切れているのでどこかで▲6四歩としたい形で、後は8六の角が一時的に働いていないので▲7四歩で角道を通して角を活用したいです。

しかし現状は後手の3四の飛車が横に利いてるので、そのあたりの手の組み合わせで手が続かなくなることもありそうです。

実戦は▲2六飛△3六歩▲5四歩△同銀で、ソフトの評価値-442で後手有利。

この手順の▲2六飛は浮き飛車にして横の利きを広くして活用しようと思ったのですが、この手があまりよくなかったようです。

▲2六飛に対しては後手も手が広いところで、△6四歩と6筋の傷を消す手や△6四銀とか△5四銀として銀交換を目指す手や、△4六歩として先手の飛車の利きを止める手もあったようです。

実戦の△3六歩も振り飛車らしい手で、▲3六同歩は先手の飛車の利きが止まりますし、▲3六同飛も飛車交換から後手に飛車を先着されます。

△3六歩に実戦は▲5四歩と力をためて次に▲7四歩を狙ったのですが、△5四同銀とされて後手の駒がほぐれてきたようです。

銀交換になると後手は2四の角が先手陣に利いているので、△6六歩や△6九銀の攻めがうるさいです。

このような展開になると▲2六飛と指した手が1手パスに近いような感じで、むしろ飛車の位置は2六より2八の方が受けに利いています。

対抗形で▲2六飛と浮いて指すのはよくある手ですが、この瞬間に戦いがおきると2六の飛車が攻めにも受けにも全く働かないということもあるので要注意だったようです。

▲2六飛では▲7四歩がありました。ソフトの評価値+35で互角、

この手順の▲7四歩は7筋の位を突き捨てる手です。

対抗形で、昔は位を取れば位の確保として金駒を歩の下に配置するのが多かったのですが、最近は位を取っても金駒は4段目に進出して確保するというのは少ない感じです。

位を取って金駒で確保すると、手数がかかってその間に相手に動かれやすいということだと思います。

最近の位は相手の陣形の進展をけん制するのと、位の歩を突き捨てることで相手の駒の配置少し変えて手を作るという意味が強いようです。

▲7四歩に△同飛なら▲6四歩で、ソフトの評価値+187で互角。

この手順は△7四同飛とすれば▲6四歩で相手の銀がただで取られる形で後手が失敗のようなイメージがありますが、△7八飛成▲同飛△7四銀は互角だったのが少し意外でした。

ただし、後手が飛車を渡す形は現実的には考えにくいです。

▲7四歩以下△5六歩▲7三歩成△同銀▲5八歩△7二金▲3一角成△2五桂で、ソフトの評価値+463で先手有利。

この手順はお互いに受けに慎重に回って指す感じですが、▲3一角成~▲8六馬と馬を自陣に引いた形は先手が少し指せているようです。

位を突き捨てて手を作るのが参考になった1局でした。

横歩取り△8四飛型の指し方

上図は、先後逆で後手横歩取り△8四飛型からの進展で▲2六飛とした局面。ソフトの評価値+196で互角、

後手が△8五歩と打ったので8六の飛車を▲2六飛と2筋に戻した展開です。

対局中は次の▲7四歩がうるさいと思って少し忙しい局面だと思っていました。

▲7四歩に△同歩は後手の飛車の利きが止まって▲2四歩のような手が生じます。

また▲7四歩に△同飛としても▲8二角や▲8三角のような手に対抗する手段を考えないといけません。

そのような意味で次の手はかなり重要だと思っていました。

実戦は△5四飛▲7六角△3五角で、ソフトの評価値-54で互角。

この手順の△5四飛ですが、この戦型ではよく出る手で先手の玉頭を狙っています。

先手の飛車が2六にいるので△3五角と打って飛車取りと5七に大駒が成る筋です。

狙いは単純ですが先手も受け方が限られており神経を使います。

本譜は△3五角に▲5四角△2六角となって次に△2八歩のような狙いがあるので少し面白くなったかと思いました。

飛車交換になると、じっくりした展開から局面がほぐれて流れが変わりやすくなるので互角の範囲でもまずまずです。

対局中は▲7六角で▲4八金を気にしていたのですが、△2五歩でソフトの評価値+132で互角。

この手順の△2五歩は後手は歩切れになるので決断のいる手です、

先手の飛車は引くか横にいくかのどちらかですが、▲2八飛とするのは△3九角の筋があり、▲2七飛△4五桂▲6八金△5七桂成▲同金左△同飛成▲同玉△2六金でソフトの評価値-251で互角。

この手順は後手は5七の地点に殺到する筋で少し無理っぽく見えますが、先手玉が薄いのと△2六金で飛車が取れる形なので後手はまずまずです。

よって△2五歩に先手は▲7六飛と横に飛車を使いますが△2八角と打って1九の香車を拾いにいく感じです。

なおソフトは△5四飛に▲6八金を推奨しており、△3九角と打たせない方針のようでこの手は8八の銀が離れ駒になりますが興味深いです。

なお△5四飛はソフトの候補手にも上がっていなかったのが不思議でした。

おそらくその理由は、以下▲6八金として△3九角と打たせない形にすれば後手の継続の手が難しいからだと思います。

なおソフトは△5四飛では△2四銀を推奨していました。ソフトの評価値+252で互角。

この手順の△2四銀は浮き飛車の2六の飛車にプレッシャーをかける手です。

△2四銀に▲4八金なら△2五銀▲5六飛△2八角のような感じです。

▲4八金△2五銀に▲2八飛と引くのは、将来△3九角の筋が残るので指しにくいです。

よって△2四銀には▲2八飛と引きます。

△2四銀▲2八飛△2三歩▲9五歩で、ソフトの評価値-255で互角、

この手順の▲2八飛は少し弱気な手のようにも見えますが、大駒と遠くから活用する方が狙われにくくリスクが少ないです。

後手も△2四の銀が浮いた状態だと戦いにしづらいので△2三歩と受けます。

以下▲9五歩と端から動いてこれからの将棋のようです。

改めて見るとこの戦型は手が広くて、まだ自分の知らない指し方がたくさんあるようです。

横歩取り△8四飛型の指し方が参考になった1局でした。

歩切れの相手に歩を渡さず攻める

上図は、先後逆で先手陽動振り飛車からの進展で▲6七金と上がった局面。ソフトの評価値-1852で後手優勢。

大きな駒の損得はありませんが、先手は3歩得で後手は歩切れです。

しかもここで後手の手番ということで、後手としては理想的な展開です。

実戦は△7五歩▲同歩△7六歩▲同金△4五桂で、ソフトの評価値-1506で後手優勢。

この手順は先手の金を斜めにさそってから△4五桂と盤上の桂馬を活用する手で、評価値を見る限りはそこまで悪い手ではなさそうです。

ただし、△7五歩はソフトの候補手に上がっていませんでしたので、ここでは別の指し方があったようです。

△7五歩では△7九銀がありました。ソフトの評価値-1861で後手優勢。

この手順は△7九銀と重たい銀を打つ手ですが、少し浮かびにくい手です。

飛車取りなのは分かりますが、逆に飛車に取られそうな銀でもあります。

後手の持ち駒に角があるのと、先手の陣形が少し歪んているのでこの場合は△7九銀と打つのが効果的のようです。

さすがに飛車と銀の交換はしたくないので先手は飛車を逃げることになりますが、意外と逃げる場所が難しいです。

△7九銀に▲7八飛なら△8九角▲6八金△同銀成▲同飛△5四飛で、ソフトの評価値-2117で後手勝勢。

この手順は△8九角と飛車取りに打つ手で▲6八金と辛抱しますが、△同銀成に次の△5四飛が少し浮かびにくいです。

△5四飛は後手陣を直通していますが、先手は歩切れなのであまりいい受けがありません。

変化手順の△7九銀は歩を渡さない攻めなので、歩切れの先手は受け方が難しくなってきます。

△5四飛の次の狙いは△4五桂で、▲3六角と打っても△4五桂があり、8九の角が4五の地点に利いています。

よって△7九銀には▲5八飛と逃げます。

△7九銀以下▲5八飛△4四飛▲3九玉△4九角で、ソフトの評価値-2014で後手勝勢。

この手順は▲5八飛と打った手に△4四飛と王手をするのが盲点です。

このような単純に王手をする手は味消しになりやすいのですが、先手が歩切れなので効果があるようです。

△4四飛に▲3九玉と逃げたのですが、そこで△4九角が継続手です。

ぱっと見でこのような展開は飛車と角と銀の3枚の攻めですが、7九の銀は先手玉に遠い位置になっていますので、攻める手が続くかが気になります。

しかしよく見ると、先手の飛車が横に逃げると△6七角成と金をぼろっと取られる形になります。

△4九角以下▲4八飛△6七角成▲4四飛△5七馬▲4八角△4四歩▲5七角△5九飛で、ソフトの評価値-2317で後手勝勢。

この手順は▲4八飛とぶつけて飛車交換になれば先手も少しチャンスが出るような手ですが、△6七角成~△5七馬を守りの金駒を取れるのが大きいです。

▲4八角の合駒には△4四歩と飛車を取ってから、▲5七角には△5九飛と王手角取りで後手勝勢です。

これらを見ると、少ない駒でも急所をつけば敵陣を突破できるという感じです。

歩切れの相手に歩を渡さず攻めるのが参考になった1局でした。