予定通りに指す

上図は、後手振り飛車に対して先手トーチカに構えた形から、後手が△3五歩▲同歩△1五角と幽霊角で飛び出した局面。ソフトの評価値+181で互角。

3間飛車では△3三角△3二飛の局面から△3五歩と突き捨てる筋は、たまに見かけます。

銀取りなので銀を逃げるのですが、本譜はあまり良くなかったです。

本譜は以下、▲4八銀△3五飛▲1六歩△5一角▲5七角△3四飛▲3五歩で、ソフトの評価値-299で互角。

▲4八銀では▲6八銀としたかったところですが、 後手の3筋の動きを止めるため、 妥協して指したという感じです。

先手は▲4八銀と受けたのがあまり良くなかったみたいで、本譜のような進行だと、▲4八銀の活用が難しいです。

▲3七銀から▲3六銀と活用しようと思っても、先手の▲5七角の頭が狙われやすいので、銀の活用が重たいです。

▲3六銀となってもどれほどの効果があるか不明です。

後手は3筋の歩の交換ができたので、後は5筋に飛車を回って△5五歩から先手の角の頭を狙う感じです。

先手の▲4八銀では▲6八銀の方が良かったようです。ソフトの評価値+186で互角。

ちょっとうっかりしたのが、△3五飛と出ても△3九飛成は▲6六角がいるのでできません。

▲6八銀以下、△3五飛▲2四歩△同角▲5七角△3三飛▲2四角△同歩▲同飛△2三歩▲2六飛△7五歩▲8五桂で、ソフトの評価値+180で互角。

手順の▲2四歩に△同歩は、▲1六歩△3七角成▲同桂△同飛成▲2四飛で、ソフトの評価値+1228で先手優勢。

▲8五桂までの局面は、先手は銀を玉の守りに固めて、角交換をして軽く捌けた展開です。

先手は後は▲3四歩△同銀▲2二角を狙う感じです。

妥協せずに予定通り指すのが大事と分かった1局でした。