角のラインに先着する

上図は、相掛かりからの進展で後手が△7五歩と突いた局面。ソフトの評価値+1349で先手優勢。

駒割は金香車と銀の交換で先手が駒得で優勢ですが、まだ実戦的には大変です。

後手の△7五歩も、飛車の横効きを通して△7六歩から△7七歩成を見せたいやな手です。

本譜は以下、▲4六角△7六歩▲6四角△同歩で、ソフトの評価値+480で先手有利。

この指し方は、飛車と角の交換ですが、評価値がだいぶ先手が下がっているので良くなかったみたいです。

後手から△4四角が▲1一龍を睨んで△7七歩成を見せているので、先手が忙しいということだと思います。

このラインに後手の角を置かれると、先手にプレッシャーがかかります。

▲4六角では▲5五角△7六歩▲3三歩があったようです。ソフトの評価値+1559で先手優勢。

先手は▲5五角と後手の△4四角と打ちたいラインに先着します。

後手は勢い△7六歩としますが、そこで先手の▲3三歩が厳しいです。

▲3三歩に△4一銀なら、▲6四角△同歩▲2二飛△4二桂▲2三飛成で、ソフトの評価値+2330で先手勝勢。

▲3三歩に△7七歩成なら、▲同金△6五桂▲3二歩成△7七桂成▲4二と△同玉▲7七角で、ソフトの評価値+1874で先手優勢。

手順の△7七桂成と金を取らせるのはもったいないようですが、金が逃げると△4五桂などで先手の5七の地点を狙ってくる筋もあるので、それをなくしたという意味もあるみたいです。

後手の狙いの角のラインに先着する▲5五角が参考になった1局でした。

ggg