上図は、先手居飛車後手振り飛車の対抗形からの進展で、後手が△6七歩成と金を取った手に先手が▲同玉とした局面。ソフトの評価値-55で互角。
対局中はいい勝負だと思っていたのですが、秒読みで玉が薄いと神経を使います。
本譜は以下、△9五歩▲6三銀で、ソフトの評価値-508で後手有利。
△9五歩はいい手だったのですが、この手は全く考えておらず△5七金だけを考えていたので、真っ白な状態から▲6三銀と打ちましたが、だいぶ形勢を損ねました。
読み筋は△5七金▲7七玉△5六馬で、ソフトの評価値+567で先手有利。
これを見ると、後手の指さない悪い手を考えていい手を全く考えていないという、あまり意味のないことをしていました。
それを秒読みでやっていては、さすがに勝てません。
ちなみに変化手順の△5六馬以下、▲5六同飛△同金▲6三歩成△同銀▲4一飛で、ソフトの評価値+616で先手有利。
このあたりは読むというより、感覚的にその局面になったら浮かぶくらいでないと、終盤はだめみたいです。
最初に戻って△9五歩には▲5七金で、ソフトの評価値-20で互角。
後手からの△5七金だけを考えていたので、先手の▲5七金は全く考えていませんでした。
▲5七金も終盤では一目というくらいにならないと厳しいです。
秒読みで反応できなかった1局でした。