攻めをつなげる

上図は、角換り腰掛銀からの進展で、後手が△3二銀と先手のと金を取った局面。ソフトの評価値+758で先手有利。

対局時は少しいいとは思っていましたが、ここからどのように有利を拡大するかが秒読みでは結構難しいです。

本譜は以下、▲2二歩△3三桂▲2四飛△4五桂▲同歩△3三銀打で、ソフトの評価値-102で互角。

この手順では、さすがに有利が吹っ飛んだ感じです。

手順に後手の陣形が広くてつかみどころのない感じになって、先手の飛車はどこに逃げても、後手の持ち駒に角があるので味がよくありません。

指していてあまりいい手ではないと分かってはいたのですが、他の手が浮かびませんでした。

先手の▲2二歩では、▲5六角の方が良かったようです。

▲5六角に△6五歩なら、▲2四飛△4四角▲3三歩△同桂▲3四歩で、ソフトの評価値+938で先手優勢。

▲5六角に△6五歩は▲2四飛で危険ですが、早指しだとこれくらいの手はよく出てきます。

先手は3筋に歩を連打して▲3四歩で以下、△4五桂に▲同歩△2三歩に▲3三歩成△同玉▲3四金です。

▲3四金に△4二玉なら▲2三金△同銀▲同飛成で、ソフトの評価値+1127で先手優勢。

▲3四金に△2二玉なら▲4四歩△2四歩▲4三歩成で、ソフトの評価値+2183で先手勝勢。

実戦でこんなにうまく指せるとは限りませんが、短い時間でも筋がいい手が指せるようになりたいです。

攻めをつなげる指し方が参考になった1局でした。