角を使いやすくする

上図は、後手3間飛車で3筋に位を取った手に先手が左美濃にした展開で、▲6六銀と少し凝った形から後手が△7四歩とした局面。ソフトの評価値-8で互角。

先手は角が使いづらく、ゆっくりしていると後手から△7三桂から△6五歩や△6五桂の筋があるので本譜は動きましたが、あまり良くなかったようです。

本譜は以下、▲5五歩△6三金▲5四歩△同銀▲2六飛△4五歩▲5五歩△4三銀で、ソフトの評価値-111で互角。

この形は▲6六銀が使いづらいと▲7七角も使いづらいので、▲5七銀から▲5六銀▲6六歩▲6七金と組み替えましたが、作戦的にあまりうまくいっていない感じです。

先手の金と銀の動きが手損が多いので、駒組が遅れているという感じです。。

▲5五歩では▲8七銀があったようです。以下△6三金▲7八金寄で、ソフトの評価値-34で互角。

▲8七銀で銀冠にするのは少し浮かんだのですが、その後の▲7八金寄は全く浮かびませんでした。

▲7八金上だと相変わらず角が使いづらいですが、▲7八金寄だと▲6八角と引いて使えることができます。

▲6八角と引けば展開によっては▲7七銀と玉を固めることができます。

その後先手は▲7九金右として以下、穴熊にすることも可能になります。

先手から攻めの手を作るのは大変みたいですが、玉を固める展開なので仕方ありません。

▲7八金寄として角を使いやすくするのが参考になった1局でした。