上図は、後手ゴキゲン中飛車に先手が▲3七銀戦法のやや変則的な進展から後手が△3四歩と打った局面。ソフトの評価値+4で互角。
互角とありますが、対局中は先手が少し指しづらいと思っていました。
ここでは▲3二銀と打ちたかったのですが、このような手は単発的でだめなのかなど考えてやむを得ず打たなかったです。
▲3二銀に△4四金▲2一銀成△3五金▲3八飛△4六歩で、ソフトの評価値-319で後手有利。
やはり▲2一成銀と△3五金の働きの差で後手が少し有利のようです。
ただ▲3二銀に△4二金▲2一銀成△5一飛▲1一成銀の手順だと、△1一同角でも△1一同飛でも▲3四飛で、先手が少し有利のようでした。
本譜は以下、▲9七角△6四歩▲3二歩△1五角でソフトの評価値-268で互角。
▲9七角と出て△6四歩を受けられたときに、▲3二歩と垂れ歩を打ち増したが、軽く△1五角とゆうれい角で飛び出されて 、△4八角成が受けづらくなりました。
ただこの手順も、先手不利に近いとはいえ互角だったのは驚きました。
以下▲3一歩成に手順に△3三桂と跳ねられて、振り飛車の捌け方になりました。
▲9七角では▲6五歩があったようです。ソフトの評価値-51で互角。
▲6五歩は角道を開いた手で、後手から△5六歩が生じますがまだ早いようです。
ただ後手が△1五角としたときに、ソフトは▲3七歩を推奨していいますが、実戦で打てるかと言われたら、辛抱できないような気がします。
△1五角に▲5八金では△4九銀で後手有利です。
△1五角に▲3七桂では△3五銀で後手有利です。
△1五角に▲2六銀では△3三角で後手有利です。
これらの消去法で▲3七歩の辛抱ということになりますが、それがいやなら▲6五歩で▲1六歩ですが、△4四飛とされて少し先手が指しづらい感じです。
▲3七歩の辛抱ができるかが気になった1局でした。