美濃囲いに端から手を作る

上図は、後手振り飛車に対して先手トーチカからの終盤戦で、後手が△2九龍と2四の龍が入った局面。ソフトの評価値-55で互角。

駒割は角と金香の交換でいい勝負で、先手は7筋に歩がないので少し守りが薄いのが気になります。

また後手陣がしっかりしているので、どこから手をつけたらいいのかが見えにくいです。

本譜は以下、▲4一龍△7五歩▲3四歩△7六歩でソフトの評価値-58で互角。

▲4一龍は△4五桂を防いだ手で、本譜の進行もそこまで悪い感じではなかったですが、後手から7筋に手が伸びたのが少しいやなところです。

▲4一龍では、▲9五歩△同歩▲9四歩という手があったようです。ソフトの評価値-51で互角。

このタイミングでの9筋の端攻めは、全く見えていませんでした。

先手の持ち駒に桂馬があれば見えていたかもしれませんが、9筋は後手からの反撃もいやなところなので、決断の1手になります。

▲9四歩と垂らして、すぐに後手陣が危ないということはなさそうですが、いつでも▲9三香や▲9三銀があるので、後手は放置しにくいです。

▲9四歩に△同香ならそこで▲9三歩で、ソフトの評価値+61で互角。

後手の香車が△9四香と上ずったので、裏側に打つ▲9三歩が筋みたいです。

△9三同玉や△9三同桂には、▲9八香打としていつでも▲9五香を見せて後手にプレッシャーをかけます。

▲9三歩に△1九龍なら、▲9二金△7一玉▲8一金△同銀▲5五桂でソフトの評価値+130で互角。

攻めが細いので簡単ではありませんが、9筋から手をつけると意外と後手陣が崩れてくるという感じです。

美濃囲いに端から手を作るのが参考になった1局でした。

急所が分かりにくい局面の寄せ

上図は、角換り腰掛銀からの終盤戦で後手が△3六飛と回った局面。ソフトの評価値+1263で先手優勢。

評価値が1000点以上であればだいぶ差がある局面ですが、対局時は後手陣のどこが急所か分からない感じで、そこまでいいとは思っていませんでした。

後手からは△8六歩や△4九飛成や△5九飛があるので、全く先手は油断できません。

本譜は以下、▲5五桂△8六歩▲3一角△5一玉で、ソフトの評価値+551で先手有利。

▲3一角に△同玉なら▲4三桂成で先手勝ちですが、△5一玉で意外と後手玉がつかまりません。

△5一玉に▲4三桂成が詰めろになっていればいいのですが、△8七歩成▲4二角成△6一玉▲5二金△7二玉▲6二金△8三玉で、ソフトの評価値-9で互角。

この手順は、王手は追う手で良くないパターンのようです。

▲5五桂では▲3一角△同玉▲5一角という筋があったようです。ソフトの評価値+1403で先手優勢。

▲3一角から▲5一角というのは全く見えませんでした。

▲5一角は詰めろではありませんが、▲2四角成と銀を取れば▲2三桂からの詰めろになります。

また▲3三歩成と▲6二角成と金を取る狙いもあります。

▲5一角に△4二歩なら、▲2一歩成△同玉▲4二角成でソフトの評価値+2327で先手勝勢。

▲5一角に△4二角なら、▲2一歩成△3二玉▲2二金△4一玉▲6二角成でソフトの評価値+50000で先手勝勢。

▲5一角に△7七歩なら、▲2四角成△7八歩成▲同銀で、ソフトの評価値+1821で先手優勢。

後手の持ち駒に桂馬がないので、先手玉に詰めろがかからないというのが強みです。

急所が分かりにくい局面の寄せが参考になった1局でした。

遠見の角を打たせない

上図は、角換り腰掛銀から後手が△2二桂と打って香車を守った局面。ソフトの評価値-35で互角。

この数手前に△4五銀直▲同歩の交換があった直後に△2二桂と打ってきたので、全く見えていませんでした。

△2二桂は私が後手を持っていれば指せるかどうか分かりませんが、辛抱強い手で、先手としてはこの後どうするかが結構いやなところです。

本譜は以下、▲3五歩△同歩▲7七桂△3三角▲6七銀打で、ソフトの評価値-373で後手有利。

先手は角が狭いので▲3五歩は自然だと思いますが、先手は駒不足なので▲7七桂に▲6六銀を狙った△3三角で▲6七銀と打ちました。

後手有利というのは、角の働きが後手がいいのと、先手が歩切れで持ち駒がないのが大きいと思います。

先手は粘りに出ている指し方で、こういった場合は形勢があまりよくないことが多いです。

▲7七桂では▲5五銀打があったようです。ソフトの評価値+113で互角。

▲5五銀打は、▲4四歩や▲6四銀などの味があり、△3三角と打ちにくくしている意味があります。

後手は歩が多いので、△8六歩▲同歩△8五歩▲同歩△8六歩だと▲4四歩で、ソフトの評価値+183で互角。

後手も玉の頭なので、まだ攻めづらい感じです。

この手順だと本譜より明らかに良かったです。

後手から△3三角と遠見の角を打たせる展開にしてはまずかったと分かった1局でした。

読み筋の1つ先をいく

上図は、後手振り飛車に対して先手トーチカからの進展で、後手が△2三歩と打った局面。ソフトの評価値-143で互角。

実戦では先手がだいぶ悪いと思って指していたのですが、評価値を見ると互角だったので驚きました。

後手の△8三銀と△6一金の連携が離れているのが、後手としては少しまとめにくいところです。

先手の角が死んだ形になったのですが、ここからの手順はあまり良くなかったみたいです。

本譜は以下、▲3二飛△7二銀▲4四銀△2四飛成▲5二銀で、ソフトの評価値-243で互角。

先手は角と銀の交換で少し損をしたのですが、▲5二銀と攻める手順です。

もちろんこれで後手が圧倒的に優勢ということはなく、△5二同金▲同飛成△7三角でソフトの評価値-213で互角ですが、受け方がさっぱりします。

この手順は後手の読み筋通りのような感じで有利な方は、分かりやすい手順が間違いが少なく安心します。

▲3二飛では▲2二飛があったようです。ソフトの評価値-207で互角。

▲2二飛は対局時は一瞬浮かんだのですが、△7二銀▲2三飛成△3五銀▲同角△2三飛成でまずいと思ってやめました

しかし、▲3五同角で▲3三角成があり、以下△2三飛成▲同馬で、ソフトの評価値-165で互角。

この互角は銀と桂馬の交換で少し先手が損していますが、▲2三馬が結構大きく、後手は△3五銀が少し遊び駒になっています。

この展開は後手もあまり考えていない筋と思われるので、意表を突くという意味でも心理的に優位に立つことができます。

読み筋の1つ先をいく▲3三角成が参考になった1局でした。

受けに迷う手を指す

上図は、後手3間飛車に先手エルモ囲いを目指すも後手穴熊の変則的な戦いで、後手が△9五歩と香車を取った局面。ソフトの評価値-362で後手有利。

後手が香得ですが、手番は先手なので実戦的にはいい勝負です。

本譜は以下▲8五桂△8四銀▲9五香△8二玉で、ソフトの評価値-759で後手有利。

先手は△8四香を打たれる前に▲8五桂としたのですが、△8四銀に▲9五香としたので△8二玉となりました。

一見△8二玉で穴熊から玉を追い出したという感じですが、後手から△8五銀があるので先手が忙しいです。

このような攻めは、見た目ほどあまり効果がないみたいです。

▲9五香では▲9五角があったようです。ソフトの評価値-111で互角。

▲9五角は次に▲8四角があるので、後手は何か対応しないといけません。

△9五同銀だと▲9五同香で、ソフトの評価値+22で互角。

△9五同銀は少し危険な手ですが、短い時間で適当な受けが見えないと実戦では十分に考えられます。

▲9五同香に△9二歩なら、▲9三歩でソフトの評価値+1982で先手勝勢。

▲9五同香に△8二玉なら、▲9四桂△7二玉▲6一銀△同金▲8二桂成△同玉▲6一龍で、ソフトの評価値+4419で先手勝勢。

このような狙いがあるので、後手は△9五同銀と角を取らずに別の受け方をするのですが、実戦の手順より迫力があり、後手は油断できない展開です。

▲9五角と後手が受けに迷う手を指すのが、勝負手としてあると分かった1局でした。

1筋の攻めが重たい

上図は、角換り腰掛銀から後手が△6五歩▲同歩△同桂△6四歩とした局面。ソフトの評価値+81で互角。

ここで先手の手番ですが、角と歩が2枚あるので何か手がないかという場面です。

本譜は以下、▲1五歩△同歩▲1四歩で、ソフトの評価値-35で互角。

1筋から手を作ってきましたが、△1四同香なら▲2五角があるので取れません。

本譜は以下、△8六歩▲同歩△同飛▲8七歩△8一飛▲1三歩成△同香▲1四歩△同香▲2五角で、ソフトの評価値-320で後手有利。

対局中は、▲2五角で香車を取る形になったのでうまくいったと思っていたのですが、実際は後手有利だったみたいです。

この後手有利は、ほぼ互角に近い感じだと思いますが、先手の指し方が無理があるという感じかもしれません。

▲2五角が一時的に重たい形なのと、先手が歩切れで▲6六銀が浮いているのが良くないという感じです。

実戦は△4五銀直▲同歩△2二桂と辛抱されこれも結構大変ですが、△4五銀直で△1一角もあったようです。

次に△4五銀直▲同歩△6六角の狙いがあるので、▲6七銀と引きますが△5五銀左で、ソフトの評価値-377で後手有利。

後手の攻め脚が早くて、先手が▲1四角とする手が回ってきません。

最初に戻って1筋の攻めが無理だったら、▲6七歩と辛抱するか▲7七桂とする感じだったかもしれません。

▲6七歩は少し指しにくいですが、6筋の歩が切れていると将来△6六桂のような手があるので、未然に防いでいます。

1筋の攻めが重たいと分かった1局でした。

後手に歩を取ってもらう

上図は、後手ゴキゲン中飛車に対して先手▲4六銀から▲6六歩と角道を止めたやや変則的な展開で、後手が△4二銀と上がった局面。ソフトの評価値+113で互角。

後手が△4三銀とすれば先手が仕掛けにくくなると思って▲3五歩としました。

本譜は以下、▲3五歩△4三銀▲3四歩△同銀▲3八飛△4三金で、ソフトの評価値+43で互角。

部分的な形として△3四銀と△4三金の組み合わせがあるのですが、居飛車側としてこの局面は、あまり面白くなかった展開だったかもしれないです。

後手の△4三金という形が、結構安定している感じです。

本譜は以下、▲6八金直△4五歩▲3五銀△同銀▲同飛△5四飛で、ソフトの評価値-45で互角。

銀交換になったのですが、△5四飛として先手は方針がたてづらくなりました。

△4三金という形にさせたのは良くなかった感じです。

▲3四歩では▲3八飛があったようです。ソフトの評価値+80で互角。

先手から歩を取るのでなく、後手から取ってもらう指し方です。

▲3八飛に△3五歩なら、▲3五同銀△4五歩▲3四歩△4二角▲7七角△5四飛▲8八玉で、ソフトの評価値+130で互角。

この展開は、後手は△5四飛と浮いて軽く指す感じに対して、先手が▲7七角から▲8八玉と少し欲張った指し方です。

先手は駒組みに少し手数がかかるので、少し怖いところがありますが、後手陣形はあまり発展性がない形です。

▲3八飛に△4五歩なら、▲4五同銀△3五歩▲同飛△1五角▲3八飛△3三桂▲3六銀で、ソフトの評価値+141で互角。

この展開は、後手が1歩損ですが、駒組がピークに達しているので動いてきた感じです。

先手は玉の整備は最低限しかできませんが、▲6八銀とする感じです。

どちらの手順もいい勝負のようです。

後手に歩を取ってもらう▲3八飛が参考になった1局でした。

一目筋の手

上図は後手振り飛車に対して先手トーチカも、後手に飛車を捌かれる展開で△3五飛とした局面。ソフトの評価値-31で互角。

対局時は▲5八歩と2段目に歩を打たされ、しかも1歩損でだいぶ先手が悪いと思っていたのですが、評価値がほとんど差のない互角だったのには驚きました。

このあたりが、対局時と局後の検討の違いだと思います。

本譜は以下、▲3六銀△5五飛▲2四歩△同歩▲4五歩△5六飛▲2四角△3三桂で、ソフトの評価値-224で互角。

本譜は▲4七銀を▲3六銀として抑える指し方も、後手に5筋に回られ軽く捌かれる感じで、△3三桂とされると振り飛車が理想的な展開です。

先手は▲3六銀が重たくて使いづらくだいぶ悪いと思っていたのが、互角というのも全く意外だったです。

以下▲5七歩△7六飛で後手満足です。

先手は飛車と角と銀のバランスが悪すぎます。

▲3六銀では▲4五歩があったようです。ソフトの評価値-18で互角。

▲4五歩は一目筋といった感じの手です。

▲5七角があるので、△3九飛成とすることができません。

▲4五歩に△同飛なら▲4六銀です。

▲4五歩に△3四飛なら▲3六飛で勝負します。

少し無理っぽいところはありますが、後手も△6一金と△8三銀と△4三銀が浮いているので、実戦的には結構大変かと思います。

▲4五歩に△3二飛なら▲2四歩△同歩▲同角で、ソフトの評価値+262で互角。

先手は大駒の交換を目指して、戦いを起こせばいいという考えです。

▲4五歩だと駒の活用がだいぶ図れたとおもいます。

最善かどうかは別として、一目筋の▲4五歩が参考になった1局でした。

△1三角への指し方

上図は、角換り腰掛銀から先手が▲2四歩△同歩▲同飛と歩の交換をした局面。ソフトの評価値-6で互角。

本譜は△2三歩▲2九飛と穏やかな展開になりましたが、△1三角を気にしていました。

△1三角▲2九飛△4六角▲4七金△2八歩▲4九飛△2四角で、ソフトの評価値-45で互角。

△1三角と打たれると、△2八歩と飛車を抑えられる展開になって、2筋で飛車を使うことが出来なくなります。

後手は次に△4五銀直で桂得を狙っています。

ここで先手がいい手があるかが気になるところですが、2通りの指し方があります。

1つが、▲4六歩で桂馬を守る手です。

▲4六歩△5二玉▲3九飛△4二玉▲3七飛△2九歩成▲2七飛で、ソフトの評価値+156で互角。

この指し方は、先手が後手の歩を飛車で取りにいく方針で後手の角が浮いているときに狙います。

ただし、後手の角に紐がついている場合は成立しませんので、少し難しい指し方だと思います。

もう1つが、▲2五歩△1三角に▲1五歩で角を狙う手です。

後手玉が△5二玉だと▲2五歩には△4二角と引く手がありますが、△4二玉だと▲2五歩に△3三角では取れらてしまうので、△1三角しかありません。

▲1五歩以下、△4五銀直▲1四歩△2二角▲4五銀△同銀▲6三銀△6一金▲7四銀不成で、ソフトの評価値+347で先手有利。

先手有利とありますが、ほぼ互角だと思います。

先手は桂損しましたが、後手の角を△2二角とあまり追い返して、▲6三銀とします。

△6三同金なら▲7二角があるので△6一金と引きますが、▲7四銀不成でどうかという感じです。

次に▲7三銀不成と桂馬を取る手や、1筋から手を作ることができるのでまずまずかと思います。

△1三角への指し方が参考になった1局でした。

攻めをつなげる

上図は、角換り腰掛銀からの進展で、後手が△3二銀と先手のと金を取った局面。ソフトの評価値+758で先手有利。

対局時は少しいいとは思っていましたが、ここからどのように有利を拡大するかが秒読みでは結構難しいです。

本譜は以下、▲2二歩△3三桂▲2四飛△4五桂▲同歩△3三銀打で、ソフトの評価値-102で互角。

この手順では、さすがに有利が吹っ飛んだ感じです。

手順に後手の陣形が広くてつかみどころのない感じになって、先手の飛車はどこに逃げても、後手の持ち駒に角があるので味がよくありません。

指していてあまりいい手ではないと分かってはいたのですが、他の手が浮かびませんでした。

先手の▲2二歩では、▲5六角の方が良かったようです。

▲5六角に△6五歩なら、▲2四飛△4四角▲3三歩△同桂▲3四歩で、ソフトの評価値+938で先手優勢。

▲5六角に△6五歩は▲2四飛で危険ですが、早指しだとこれくらいの手はよく出てきます。

先手は3筋に歩を連打して▲3四歩で以下、△4五桂に▲同歩△2三歩に▲3三歩成△同玉▲3四金です。

▲3四金に△4二玉なら▲2三金△同銀▲同飛成で、ソフトの評価値+1127で先手優勢。

▲3四金に△2二玉なら▲4四歩△2四歩▲4三歩成で、ソフトの評価値+2183で先手勝勢。

実戦でこんなにうまく指せるとは限りませんが、短い時間でも筋がいい手が指せるようになりたいです。

攻めをつなげる指し方が参考になった1局でした。